ルネサンスとは何か。

ルネサンスとは何か。
ペン編集部 編

池上英洋 著

  • 書籍:定価1980円(本体1,800円)
  • A5判・並製/208ページ
  • ISBN978-4-484-12231-1 C0070

15世紀のイタリア・フィレンツェを中心に興った、古典復興の波。燦然と輝く傑作が生まれた理由とは何だったのか。無限の広がりを見せたルネサンス期の歴史と芸術のすべてを徹底分析!

書籍

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内容

15世紀のイタリア・フィレンツェを中心に、古代ギリシャ・ローマ世界の秩序を規範として古典復興を標榜した一大ムーブメント、ルネサンス。西欧社会の文化史と精神史を一変させた、ルネサンスという概念とは何なのか?
無限の広がりを見せたこの時代の、歴史と芸術のすべての“現象”を徹底分析。

目次

ルネサンスが興った理由とは、何だったのか。
神中心の中世から人間中心の近代への転換。
芸術家たちを後押しした、”第3のパトロン”
”疑似共和制”が、「古典復興」の扉を開いた。
最大のパトロンとなった、メディチ家とは?
ルネサンス絵画に特徴的な、画材と技法。

芸術のあり方を変えた、巨匠たちの功績。
芸術のあり方を変えた、3大巨匠たち。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 飽くなき探求心を保持した、不世出の万能人。
ミケランジェロ・ブオナローティ 革新に彩られた生涯は、無数のフォロワーを生む。
ラファエッロ・サンツィオ 盛期ルネサンスの象徴たる、瑞々しい美の革新者。

【プロト・ルネサンス】ルネサンスを予兆する、重要作家たち。
ジョット・ディ・ボンドーネ/シモーネ・マルティーニ/ロレンツェッティ兄弟

【初期ルネサンス】同時代の偉才が切り拓いた、新たな幕開け。
フィリッポ・ブルネッレスキ/マザッチョ/ドナテッロ/フラ・アンジェリコ/パオロ・ウッチェロ

【盛期ルネサンス】百花繚乱に咲き誇る、最盛期の煌きを見よ!
フィリッポ・リッピ、フィリッピーノ・リッピ/アントネッロ・ダ・メッシーナ/ピエロ・デッラ・フランチェスカ/アントニオ・デル・ポッライウォーロ/アンドレア・デル・ヴォロッキオ/サンドロ・ボッティチェッリ/ジュリオ・ロマーノ/アンドレア・デル・サルト/ジョルジョ・ヴァザーリ/ルカ・シニョレッリ/ドメニコ・ギルランダーイオ/ピエトロ・ペルジーノ/ドナート・ブラマンテ/レオン・バッティスタ・アルベルティ

【北方ルネサンス】油彩技術の発達で、驚異の細密画が実現。
ファン・エイク兄弟/ハンス・メムリンク/ヒエロニムス・ボス/ハンス・ホルバイン(子)/ルーカス・クラナッハ(父)/アルブレヒト・デューラー/ピーテル・ブリューゲル(父)とその一族

【ベネチア派】官能的な色と光が、享楽の都の芸術を支配。
ジョヴァンニ・ベッリーニ/アンドレア・マンテーニャ/ヴィットーレ・カルパッチョ/ティツィアーノ・ヴェチェッリオ/ジョルジョーネ/ティントレット/パオロ・ヴェロネーゼ

天才たちがひしめいた、三百余年を振り返る。
作家たちの「署名」コレクション
ひと目でわかる、ルネサンスVIP人脈図。

ルネサンスを生んだ街の美術館。
フィレンツェ  覇権を握った街に、ルネサンスという花が開いた。
ベネチア  海の都を燦然と輝かせた、東西文化の交差点。
傑作を追いかけて、世界を巡る旅に出よう。

ルネサンスと人々の暮らし。
レオナルドの手稿に透ける、科学への眼差し。
お洒落に目覚めた人々が、個性を競った時代。
歴史に名を刻んだ女たちは、強く儚く美しい。

キーワードで読み解く、当時の価値観と風俗。
輝かしきルネサンスは、なぜ終わったのか?

略歴

[監修者]
池上英洋(いけがみ・ひでひろ)
美術史家。東京芸術大学大学院美術研究科(西洋美術史専攻)修了。元恵泉女学園大学人文学部准教授・國學院大学文学部准教授。専門は西洋美術史・文化史。主な著書に『Due Volti dell’ Anamorfosi』(ボローニャ大学出版局)、『恋する西洋美術史』『ルネサンス 歴史と芸術の物語』(ともに光文社)、『もっと知りたいラファエッロ』(東京美術)などがある。また『Pen BOOKS 001 ダ・ヴィンチ全作品・全解剖。』『Pen BOOKS 015 キリスト教とは何か。Ⅰ 西洋美術で読み解く、聖書の世界』の監修も務める。

●ブックデザイン/SANKAKUSHA
●カバーデザイン/黒羽拓明(SANKAKUSHA)

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