経済超入門 ゼロからわかる 経済学&世界経済の今

経済超入門
ニューズウィーク日本版編集部 編
  • 書籍:定価1047円(本体952円)
  • 四六判・並製/216ページ
  • ISBN978-4-484-10106-4
  • 2010.05発行

池田信夫、池上彰、ダン・アリエリーら豪華執筆陣で学ぶ、ニューズウィーク流入門書。「1 ゼロからわかる経済学」「2 経済学でニュースを読む」「3 世界経済の今を知ろう」の3ステップで初歩から身につく。

書籍

Amazon 7net 楽天BOOKS

内容

●豪華執筆陣で学ぶ、ニューズウィーク流「経済学&世界経済」入門書
池田信夫(経済学者)
池上 彰(ジャーナリスト)
ダン・アリエリー(行動経済学者、『予想どおりに不合理』著者)
トッド・バックホルツ(経済評論家、父ブッシュ政権経済顧問)
ダニエル・グロス(Newsweek経済コラムニスト、『馬鹿(ダム)マネー』著者)
ピーター・タスカ(投資顧問会社アーカスリサーチ・アナリスト、『日本の選択』共著者) ……他

●3ステップで初歩から身につく
1 ゼロからわかる経済学
こんな時代だから学びたい、理論や用語、学説の違い。そもそも経済学とは何なのか?
2 経済学でニュースを読む
景気対策からマグロ乱獲まで、経済学の助けを借りれば、グローバル経済を理解できる。
3 世界経済の今を知ろう
「100年に1度」の同時不況から抜け出しつつある経済の新潮流と、注目のビジネストピック。

目次

Chapter 1 ゼロからわかる経済学

まずはこれだけ 考え方の基本6

監修 池田信夫(経済学者)
1 経済学は「選択」に関する学問
2 選択で重要なのは「機会費用」
3 需要と供給の基本グラフ
4 ミクロ経済学 vs マクロ経済学
5 新古典派 vs ケインズ派
6 IS曲線とLM曲線

知ればトクする 経済学用語16
監修 池田信夫(経済学者)
1 ケインズの美人投票
2 比較優位
3 合成の誤謬
4 メニューコスト
5 逆選択
6 非ケインズ効果
7 乗数効果
8 価格の弾力性
9 サンクコスト
10 現状維持バイアス
11 ナイトの不確実性
12 経済の外部性
13 流動性の罠
14 クラウディングアウト
15 効率的市場仮説
16 賃金の下方硬直性

覚えておきたい 経済学の偉人10
執筆 池田信夫(経済学者)
1 アダム・スミス
経済学を成立させた古典中の古典
2 カール・マルクス
資本主義「崩壊」と社会主義の誕生
3 カール・メンガー
消費者の「必要」が商品の価値を決める
4 ジョン・メイナード・ケインズ
大恐慌を説明した有効需要の理論
5 ヨーゼフ・シュンペーター
資本主義の本質はイノベーション
6 フリードリヒ・ハイエク
市場の本質を論じた「小さな政府」の支柱
7 ロナルド・コース
排出権取引を生んだ「社会的費用の問題」
8 ミルトン・フリードマン
「負の所得税」など大胆な改革を提言
9 ジョン・ナッシュ
ゲーム理論を拡張、戦略を厳密に分析した
10 ダニエル・カーネマン
人間の行動には「バイアス」がある
■思想分類チャート

Chapter 2 経済学でニュースを読む

景気対策と経済学の関係
執筆 トッド・バックホルツ(経済評論家)
危機を起こした選択、ピグー効果による回復
経済学を知れば世界がもっと見えてくる

もう難しくない 国際ニュース8
執筆 池上 彰(ジャーナリスト)
1 オバマ医療保険の「市場の失敗」
2 強欲ウォール街の「モラルハザード」
3 企業合併の「規模の経済」
4 スーパー安売り競争の「囚人のジレンマ」
5 失業率悪化の「フィリップス曲線」
6 バラマキ政策の「中立命題」
7 マグロ乱獲の「共有地の悲劇」
8 保護主義関税引き上げの「死荷重」

注目の異端児・行動経済学
執筆 ダン・アリエリー(行動経済学者)
心理学と経済学のハイブリッド学問が
次の金融危機を防いでくれる?

金融危機でマルクス復活?
執筆 シュテファン・タイル(ニューズウィーク欧州経済エディター)
150年前の「予言」が的中してブーム再燃
共産主義の父が語る資本主義論の有用性

学者の予測が外れるワケ
執筆 ダニエル・グロス(ニューズウィーク経済コラムニスト)
エコノミストによって統計の解釈が違うのは
異なる視点から世界を見ているためだ

「陰気な科学」の未来を探して
執筆 ラーナ・フォルーハー(ニューズウィーク国際版シニアエディター)
08年の金融危機で経済学の根幹が揺らいだ
次の主流となる新しい経済理論は何か

Chapter 3 世界経済の今を知ろう

世界経済はどん底から復活へ
執筆 トッド・バックホルツ(経済評論家)
驚異的な景気回復が起こったのはなぜか
この先に待ち受ける課題とは

世界の景気は回復したのか
全体として回復しているのは確かだが
元気な国と危ない国、そして落とし穴がある

人民元を値上げせよ
元が安すぎて不公平だと米欧は文句を言うが
中国の側にも切り上げたい理由がある

ギリシャ危機は広がるか
スペインやポルトガルに連鎖して
ユーロ圏そして世界を揺るがすおそれも

そうだったのか 世界経済15
1 中国経済
2 株価
3 金融規制
4 政府の借金
5 米失業率
6 ドル安
7 デフレ
8 ジンバブエ
9 金利
10 ドバイ・ショック
11 貿易
12 北朝鮮デノミ
13 iPad vs キンドル
14 ネット有料化
15 自動車

ある経済記者の告白
執筆 ラーナ・フォルーハー(ニューズウィーク国際版シニアエディター)
経済・ビジネスの取材ほど面白い商売はない
政治よりも経済のほうが激動する世界だ

日本経済 [近未来予測] 吾輩はデジタル猫である
執筆 ピーター・タスカ(投資顧問会社アーカスリサーチ・アナリスト)

編者

ニューズウィーク日本版編集部

●表紙デザイン・イラスト/ヤマダマコト(志岐デザイン事務所)
●ブックデザイン/萩原 睦(志岐デザイン事務所)
●本文イラスト/輪島正裕
●校正/竹内輝夫

Twitter