CCC MEDIA HOUSE
電話で注文 全国お取り寄せグルメ
ネット書店で購入

電話で注文 全国お取り寄せグルメ ネットではなかなか見つからない産地物の魚・肉・野菜

  • 趣味・娯楽

  • Warning: Undefined variable $entrySeriesLink in /home/bookscccmh/cccmh.co.jp/public_html/books.cccmh.co.jp/wp-content/themes/books-cccmh2024/single-list.php on line 137
電話で注文 全国お取り寄せグルメ

自分の足と鼻と舌で見つけた日本各地の「うまいもの」。 現地で舌鼓をうち、なおかつ取り寄せて自宅で調理し味わった、確かな「逸品」の数々。

  • 書籍:定価1760円(本体1,600円)
  • 2009.09発行
ネット書店で購入

内容

40年にわたって、日本各地の漁港、市場、浜、島、さらには農産地や里山を精力的に取材した、こだわりのひと品。足と鼻と舌で見つけた「逸品」を、北は北海道から南は沖縄まで、一挙に紹介しました。ネットでは見つからない、秘蔵のグルメ満載!!

プロローグ

全国の漁港をたずねては、漁業や浜の料理を取材して雑誌や単行本にレポートしている。ときには山里を歩いて、郷土料理の記事を書いたりもする。
40年以上もそんな仕事を続けていると、俗に言う「鼻が利く」ようになる。すなわち、どこの店に「うまいもの」があるかがピンとわかってくる。ふりかえってみると、この「鼻」のおかげでずいぶんとおいしい思いをしたものである。
「うまいもの」を見つけても、旅先で舌鼓を打てるとは限らない。そんなときは、帰宅してからせっせと電話注文して取り寄せている。
たとえば、福島県いわき市小名浜のメヒカリ(標準和名マルアオメエソとアオメエソの二種類)との出合いがそれだった。小名浜港でサンマの取材を終えて一息ついていると、せり場の前に並ぶ何軒かの鮮魚店のうちの一軒へ迷いなく足を向けた。鼻がうごめいたのだ。
鮮魚店の店先には、見知らぬ黒い小魚が山盛りになっていた。教えを請うと「メヒカリという魚で、から揚げがうまいんだ。刺身もいけるよ」。店員はそう言うと、カッターを器用に使ってたちまち二枚におろしてくれた。醤油をつけてほおばると脂がよくのり、見かけによらずそのうまいこと。
帰宅してから、メヒカリを電話注文したのは言うまでもない。丸ごとから揚げにして、淡白な白身と濃厚なハラワタの絶妙な取り合わせに思わずうなってしまった。以来、メヒカリの取り寄せを楽しんでいる。ずいぶんと記事にも書いた。メヒカリの人気が急上昇したのは、それからしばらくたってからである。
『電話で注文 全国 お取寄せグルメ』では、そうやって見つけて、取り寄せた「うまいもの」だけを掲載した。また全国を五カ所に分けて、次のテーマでまとめてみた。

目次

第1章 北海道/北の海と大地は新鮮食材の宝庫

第2章 東北/海と里を歩いて出合った故郷の味

第3章 関東・中部/ご当地グルメをお取り寄せ

第4章 近畿・中国・四国/本当は誰にも教えたくない

第5章 九州・沖縄/迫力のうまさを産地価格で楽しむ

著者

野村祐三(のむら・ゆうぞう)
1945年中国太原市生まれ。水産ジャーナリストの会、食生活ジャーナリストの会会員。40年にわたって、日本各地の漁港、市場、浜、島、さらには農産地や里山を精力的に取材。地元の旬の食材を自分の舌で味わい、カメラとペンで記事にしてきた。そして、旅から戻ると、自宅で包丁を握りその味を再現して食すのが何よりの楽しみだという。
主な著書に『旬の池魚料理づくし』(講談社)、『旬のうまい魚を知る本』(光文社)、『豪快にっぽん漁師料理』(集英社)、『漁師だけが知っている直伝浜料理』(青春出版社)、『島に行ってうまい魚を食う本』(東京書籍)などがある。

●装丁/熊澤正人+内村佳奈