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ここまで来ている医療の現場最前線
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ここまで来ている医療の現場最前線

ここまで来ている医療の現場最前線

iPS細胞、脳の若返り、不妊治療、肥満、鬱……医療はどこまで進み、どんな危険をはらんでいるのか? 医者とのつきあい方や医療ビジネスの裏側にも迫る、患者目線のリポート。

  • 書籍:定価1047円(本体952円)
  • 2009.09発行
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内容

さまざまな臓器の細胞に変化するiPS細胞の研究、記憶力を取り戻す脳の若返り、おなかを切らずに口から行う盲腸手術、つらい過去の記憶を消すという心の病の治療……医療はいま、驚くべき進歩をとげている。肥満や睡眠障害、依存症、鬱など、身近な病の治療法も開発が進んでいる。しかし、新しい領域に進むことで生じる新たな問題やリスクもある。患者にとって、最先端の医療にはどんな可能性と危険性があるのか。
ほかにも、国境を越えて治療を受ける医療ツーリズム、医者とのコミュニケーションのとり方、卵子を凍結保存した女性記者の体験ルポなど、医療現場の最前線を患者の目線でリポート。

目次

Chapter1 先端医療
○幹細胞
iPS細胞が開く夢の「幹細胞薬」の扉/ES細胞「離陸」はどこまで朗報か/余った受精卵をどうしますか/へその緒は奇跡のビジネス?
○癌
癌と遺伝子と生活習慣の危ない関係/「早期発見が命を救う」はウソ?/医師と患者が戦友になる時
○アンチエイジング
遺伝子で解く超・若返りの科学/脳を若返らせる秘薬を探せ
【コラム】しわ取り注射のヤバイ話
○テクノロジー
盲腸は口から入って切る新技術/戦火の傷を癒やすオドロキの再生医学/心で操るスーパー義肢
○メンタルヘルス
「記憶を消す」という禁断のPTSD治療/幸せを呼ぶストレスの最新科学/統合失調症の静かな治療革命/精神医療を拒む文化の壁

Chapter2 医者と患者
○医療ツーリズム
賢い患者は外国をめざす/メキシコに渡るアメリカの医療難民
○クリニック
さようなら、紙のカルテ/早くて安いコンビニ医療
○医者
インターンと医療ミスの微妙な関係/営業マンに「ノー」と言える医者/医者になるなら文系だ
○患者
嘘つき病もドクターはお見通し/闘病中だって恋愛したい!
○患者と家族
死に直面した時わが子に伝えるメッセージ

Chapter3 最新の研究・治療法
○肥満
肥満の素は喜び欠乏症
○摂食障害
男だって拒食症になる
○睡眠障害
今夜も命がけで夢を見る/セックス夢遊病の悲喜劇
○依存症
ギャンブル好きにつける薬
【コラム】セックス依存症の傾向と対策
○アレルギー
気候変動で激化するムズムズ花粉症
○骨粗鬆症
女の骨をもっと元気に
○希少疾病
診断なき患者に希望を
○薬
人種別クスリがタブーを破壊する/かくもミステリアスな偽薬の世界
○救急医療
心臓止めるならシアトルで?
○DNA解析
ゲノム商売を解析する

Chapter4 出産と子供
○生殖医療
私が卵子を冷凍保存した本当の理由/癌患者だって産みたい/インドで増える代理母の光と影
【コラム】精子提供は秘密じゃない
○出産
帝王切開というビジネス/子宮の中で決まる生涯の健康
○子供
原因探しが阻む自閉症治療/「変わった子」と呼ばれて/10代と鬱の危険な関係/再出産が癒やす失った愛

●ブックデザイン/萩原睦(志岐デザイン事務所)
●本文DTP/大山陽子(志岐デザイン事務所)