リーダー・セラピー マイクロソフトの強さの秘密

リーダー・セラピー
アンナ・ローリー 著

斉藤裕一 著

  • 書籍:定価2090円(本体1,900円)
  • 四六判・上製/296ページ
  • ISBN978-4-484-09104-4
  • 2009.01発行

マイクロソフト専属コンサルタントの著者が実践している指導力強化法!同社の実在の人物を具体例として取り上げ、どの企業にも役立つリーダーシップの能力開発法を紹介。リーダー用の「自己セラピー」付。

書籍

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内容

リーダーのパフォーマンスを高めるためにはどうしたらよいか。
マイクロソフトでは、リーダーシップの養成が最大の重要課題として位置づけられている。リーダーシップの能力開発をお題目に掲げている企業は多いが、マイクロソフトの取り組みはうわべだけではない。マイクロソフトの社員たちは採用初日から、自分の能力とキャリアの向上に必要なことは何でもするように促される。
本書はマイクロソフト専属コンサルタントの著者が実践している指導力強化法を紹介したものであり、リーダーのそれぞれのタイプに合わせてどういう処方箋が有効かが明らかにされている。「自己セラピー」の章は、リーダーが自らのリーダーシップを分析するために有益だ。

目次

はじめに

序 説

第1章 カウチから会社へ──STCTの起源
カウチから会社へ/心理セラピーと職場/STCTの基礎/巨人たちの肩に乗って/そして会社へ/マイクロソフトでの最初の日々/そして仲間の一人に/STCTのプロセス/STCT──プロセスの実践/デベロップメント・ブループリント/5つのポイント/STCT――考えるべきポイント

第2章 信 念――あなたの仕事の礎石
あなたに信念はあるだろうか?/なぜ信念は重要なのか?/仕事における信念/他者に理解されること/自分自身の信念を見定める/常に見える存在であること/信念が退化するとき/信念を改めること/信念を体現する/「正しい壁」を乗り越える/信念──考えるべきポイント

第3章 自 信――自信が必要な理由、自信を失う理由、そして自信の取り戻し方
自信とは何か?/自信に関わる問題の診断/何が自信を脅かすのか?/自信の罠/「過剰な自信」というものはあるのか?/自信を取り戻す/リアリティー・テスト/自信とその他者への影響/ラディエーターとドレーン/自信──考えるべきポイント

第4章 自己認識と行動のサイン
自己認識の診断/あなたの自己認識度は?/行動のサイン/対人関係のスタイルの選択 /境界──他者との距離/境界のタイプ/愛着関係/自己認識を深める/他者を読み、自分自身を読む/マインドブラインドネスとセオリー・オブ・マインド/顔には何があるのか?/行動のサインのさらなる意味/自己認識──考えるべきポイント

第5章 信 頼――私たちをひとつにする絆
信頼とは何か?/信頼の絆が断たれる時/信頼のジオメトリー/信頼──考えるべきポイント

第6章 権力と野心――恐れられるか、愛されるか
権力に関するショッキングな真実/権力の種類/ソフトパワーとハードパワー/権力の負の側面/「エキスパート」の権力の逆効果/野心/野心はどこから生まれるのか?/野心は変わりうるものなのか?/権力を活かし、野心を包み込む/権力──考えるべきポイント

第7章 自己セラピーのすすめ
セルフSTCT/亡霊を先祖へと変える

付録
リーダーシップ・サーカムプレックス
リーダーシップ360度評価
デベロップメント・ブループリント

原注

著者

アンナ・ローリー(Anna Rowley)
心理学者、セラピスト。レジリエンス(回復力)とパフォーマンスに関する研究で世界的に知られる。コンサルティング会社ローリー・アソシエーツを設立、1996年からはマイクロソフトの専属コンサルタントとして北米、ヨーロッパ、アジアの各国で心理学的技法によるマネジャー人材のリーダーシップ養成に取り組んでいる。また“The Journal of Child Psychology and Psychiatry”“The British Medical Journal”などの学術誌に加え、オブザーバー紙をはじめとする新聞・雑誌にも寄稿している

訳者

斉藤裕一(さいとう・ゆういち)
ニューヨーク大学大学院修了(ジャーナリズム専攻)。主な訳書に『最新ハーバード流 3D交渉術』『同族経営はなぜ強いのか』『ブランドが神話になる日』『シェイク・ブレイン』『ウザい客に買わせる技術』『成長のグラニュラリティー』(近刊)などがある

●装丁・本文デザイン/轡田昭彦/坪井朋子

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