老人ホーム進化論 意外と明るい老後生活
早まるな! 「老人ホーム」はこれから変わっていく。「近未来の住まい探し」で後悔しないための選択眼と最新の動向を紹介!
- 書籍:定価1650円(本体1,500円)
- 電子書籍:定価1320円(本体1,200円)
- 2006.03発行
内容
いまの日本には、団塊世代を満足させる「終の棲家」はほとんど存在しない!
商魂たくましい老後への不安宣伝に煽られて、早まった選択はしないほうがいい。
「NEW老人」となる団塊世代が「新しい終の棲家」を創造していくからだ。
近未来の暮らし方・住まい方の展望の書。
目次
プロローグ
第1章 既存の老人ホームの問題点 ……日比野正己
団塊世代は既存の老人ホームを選ばない
既存の老人ホームと刑務所に共通するもの
ホームとハウスの違い
施設のレベルを見分けるポイント~三間法のススメ
団塊世代が「超高齢社会」の生き方を創造する
第2章 介護を受けながら住み続ける新しい住まい ……日比野正己
今住んでいる家は「終の棲家」にならない
2015年に向けた新しい住まい方
都心の立地のいいワンルームマンションが再生建築される
観光地のホテルがデイサービスを始める
郊外の庭付き一戸建て住宅がグループホームに変貌する
老人ホームは「快適で美しい共同体」に変わる
第3章 認知症でも大丈夫な未来へ ……佐々木由惠
適切なケアがあれば認知症でもおだやかに暮らせる
認知症の「告知」が当たり前となる時代が来る
マイホームを解放すると人生の可能性が開けてくる
人は生きてきたように老いてゆく
チャレンジし続ける気持ちがプライドにつながる
目指せ100歳プラス二週間
第4章 女性たちが変える「老後の暮らし方」 ……佐々木由惠
地域社会と元企業戦士を変える団塊女性パワー
「血縁」「職縁」を超えたつながりをひらく女性たち
「地縁」を新しい形で復活させた居住スタイル1・LSA
「地縁」を新しい形で復活させた居住スタイル2・コレクティブハウス
暮らしの当事者であり続ければ一人の老後も楽しい
美しいものを尊重しない施設は淘汰される
海外に学びたい自宅をシェアする合理的な暮らし方
団塊女性のパワーを引き出したヨン様の秘密
「リア王」から学ぶ失敗をしない老後の生き方
第5章 先進的な老人ホームの実践例 ……日比野正己
既存の老人ホームにはびこる「三つの伝染病」
天寿園の目標は「コンシェルジュのいる老人ホーム」
「おしゃべり」「座り方」に配慮したサービス
三世代交流のためのユニークな仕掛け
ボランティアをとりこにする魅力の秘密
「おもてなし」の姿勢でゲストのために働く職員
災害時に近隣住民に頼りにされる施設
第6章 団塊世代の未来は楽天的発想でいこう ……日比野正己
福祉の本来の意味は「幸福」
寿命への警告をした「グリム童話」
「脳天気予報士」が脳内天気を描く?
「団塊高齢者年」に「豊・楽・美」人生宣言を!
海外居住は現実的な選択肢
次世代ロボットが介護から尊厳死まで活躍する
団塊世代の「終の棲家」は地球である
エピローグ
著者
日比野正己(ひびの・まさみ)
長崎純心大学大学院教授。わが国初のデザインのできる社会福祉学博士。交通権学会副会長、日本福祉文化学会九州ブロック担当理事。福祉のまちづくりとバリア・フリー・デザインのパイオニアであり福祉デザインの提唱者。1948年、名古屋市生まれ。名古屋大学大学院(博士)修了。東洋大学大学院教授を経て現職。株式会社HM研究所代表取締役。
編著書:『福祉のまちづくり研究』『痴呆・虚弱高齢者のグループホーム関連マニュアル集大成~先進国オーストラリア版』『福祉のまちづくり関連の先駆的文献シリーズ全3巻』(HM研究所)、『図解 バリア・フリー百科 』『図解 居住バリア・フリー百科 』『図解 交通バリア・フリー百科 』『図解 痴呆バリア・フリー百科 』(阪急コミュニケーションズ)、『“ちょボラ”で福祉のまちづくり(全5巻)』『NEWボランティア用語事典』(監修、学習研究社)他多数。建築作品も数多い。
HM研究所 http://www.hibino-hm.com/
佐々木由惠(ささき・よしえ)
国際医療福祉大学大学院助教授。学術博士。グループホーム「花」代表、株式会社佐々木由惠事務所代表取締役。介護教育と地域ケアの実践がテーマ。1952年、新潟県生まれ。日本赤十字武蔵野女子短大専攻科卒業。東洋大学大学院(修士)、日本女子大学大学院(博士)修了。
編著書:『痴呆・虚弱高齢者のグループホーム関連マニュアル集大成~先進国オーストラリア版』(HM研究所)、『図解 痴呆バリア・フリー百科 』(共著)『図解 バリア・フリー百科 』『図解 交通バリア・フリー百科 』(部分執筆、阪急コミュニケーションズ)
●装幀/清水良洋(Push-up)