よくよく考え抜いたら、世界はきらめいていた 哲学、挫折博士を救う

よくよく考え抜いたら、世界はきらめいていた
関野哲也 著
  • 書籍:定価1870円(本体1700円)
  • 電子書籍:定価1870円(本体1700円)
  • 四六判並製・236ページ
  • 2023/10/31発行

自己啓発で物足りない人へ。フランスの博士号を取得するが躁うつを発症。絶望から救ってくれたのは「自分で考える術」だった。哲学する力の身につけ方を、自らの体験や思想家の思考を辿りながら解説。中村光さん推薦(漫画家『聖☆おにいさん』)

書籍

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内容

自己啓発では物足りなくなったあなたへ――。
フランスで博士号を取得し、躁うつを発症。
ドライバー、福祉の現場、工場と職を転々。
就職氷河期世代の挫折博士が、
「自分で考える術」の身につけかたを説く。
死にたいとまで思い詰めた日々から救ってくれたのは哲学だった。考え抜いた末に見えた世界は不思議で美しかった。
哲学すること、考え抜くことに、目の前の悩みをすぐ解決するような「実用的」な〈メリット〉はないかもしれない。しかし、人生や世界の豊かさを気づかせてくれる「実存的」な〈メリット〉はある。そして「考えること」は誰でもでき、誰にでも等しく開かれている。
「自分で考える術」の身につけかたを、自らの体験や、ウィトゲンシュタイン、シモーヌ・ヴェイユ、池田晶子といった哲学者の思考をなぞりながら、【23の視点】で解説する。
私とは何か? 働くとは? 病むとは? 宗教を信じるとは? 生き、死ぬとは?
身近で、人生でぶつかる素朴な疑問をよくよく考え、善く生きるために。哲学用語をなるべく使わず、平明な言葉で綴る実践的哲学よみもの。

推薦文

哲学の海のほんの浅瀬で遊んでもらっていたと思ったら、次の波で深海に連れ去られ、なにか大きな生き物と目が合ったような……そんなドキドキを教えてくれる本。

この本を読んだ後私は、ずっと近寄りがたかった哲学書のコーナーで、『1人の人間が考え抜いたその視点』を味わってみたいとワクワクして哲学書を手にすることができました。

答えではなく、「自分で考える」方法を知りたいすべての人に読んでいただきたい一冊です。

――中村光(漫画家『聖☆おにいさん』)

目次

■ はじめに
■ 第一章 哲学することで強くなる
■ 第二章 哲学をはじめる:私の哲学遍歴
■ 第三章 哲学を体験してみよう:「私」とは何か?
■ 第四章 働くということ
■ 第五章 病むということ
■ 第六章 宗教を信じるということ
■ 第七章 善く生き、善く死んでいくということ
■ おわりに

著者

関野哲也(せきの・てつや)
哲学博士(Docteur en Philosophie)/文筆家/翻訳家
1977年、静岡県生まれ。フランス・メッス大学哲学科学士・修士過程修了後、リヨン第三大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は宗教哲学、言語哲学。特にウィトゲンシュタイン、シモーヌ・ヴェイユ研究。
留学後、フランス語の翻訳者・通訳者として働くが、双極性障害を発症。その後、ドライバー、障がい者グループホーム、工場勤務などを経験。現在は「生きることがそのまま哲学すること」という考えを追求しながら、興味が趣くままに読み、訳し、研究し、書いている。著書に、『池田晶子 語りえぬものを語る、その先へ』(Amazon Kindle)がある。
X(旧Twitter) : @sekino0008

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