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悩みの多い30歳へ。

キム・ウンジュ 著

藤田麗子 訳

  • ビジネス・自己啓発

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悩みの多い30歳へ。

米Google No.1デザイナーが明かす仕事と人生のテクニック。
挑戦したい人、転職したい人、パッとしない毎日に疲れた人の
背中を押す、勇気の書。
 
 
著者キム・ウンジュは、25年間で10回の転職を経てGoogleにたどり着き、49歳でNo.1デザイナーになった。
 
Googleの入社志願者は年間330万人。誰もが知るトップ企業で勝ち上がるなんて、よほどの天才で自信家かと思いきや、彼女はとっても謙虚で誠実。
もちろん、優秀であることは間違いないけれど、1歩1歩を地道に努力を積み重ねてきた。
 
27歳で渡米する前の彼女はまったく英語が話せず、何事にも必死で、少しおっちょこちょい。そんな彼女が25年間の社会人経験を経た今だからこそ伝えたい、人生を後悔しないための等身大のメッセージ。

  • 書籍:定価1760円(本体1600円)
  • 電子書籍:定価1760円(本体1600円)
  • 2023.03.29発行
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読者から絶賛の声ゾクゾク!!

「最高の自己啓発書。就活準備中の30歳前半ですが、役立つ部分が多かった」
「悩む前に行動を起こすべきだと励まされた」
「私は30歳以上ですが、いろいろなことを考えさせてくれる本でした。とても謙虚に書いてありますが、彼女の物語は偉人伝レベルです」
「挑戦したい人、就職活動中や、転職を考えている人におすすめ」
 
▶︎アジア6か国(日本、中国、台湾、ベトナム、インドネシア、タイ)で翻訳決定!!

30歳から知っておいて欲しいこと

◾何もやる気が出ない時はどうすればいいのか
◾人間関係の悩みへの対処法
◾自分にとって理想の職業の見極め方
◾喫煙所や飲み会以外の「人脈」の作り方
◾仕事のやる気を取り戻すキャリアアップの方法
◾苦手な英語を克服した英語勉強法    etc.

CJ、サムスン、マイクロソフト、モトローラ、グーグルetc.
グローバルな一流企業で世界最高の人材たちから学んだ
仕事と人生のテクニックが満載!

PROLOGUE

<私たちは自分で思っている以上に準備が整っている>
30歳になると、思い悩むことが増える。ミスをして落ち込み、この道を進み続けていいのだろうか? 周りに後れを取っているのではないか?と、自分がダメ人間に思えてきて、みじめになる。未来は不確かで、世の中はどんどん生きづらくなり、自分だけがレベルアップできていない気がして怖くなる。私もそうだった。
もしあなたがお金もコネもなく、全身でぶつかって生きていくことに疲れているなら、今すぐ諦めて引き返したいと思っているなら、自分にやり遂げられるかどうか不安で眠れないなら、10年以上英語を勉強してきたにもかかわらず英語恐怖症でグローバルなチャンスに挑戦できずにいるなら、私の文章が少しは助けになるのではないかと思う。

(中略)

私たちは、自分が思っている以上に準備ができていることが多い。いや、ひょっとしたら、「思っているような準備は不要な場合が多い」という言い方のほうが正しいかもしれない。本当に必要なのは完璧な準備ではなく、迷っている自分の背中を押してくれる友達と、アクションを起こす勇気だと考えることにした。
本書を出版するにあたり、原稿を何度も読み返して修正を入れているが、なかなか気に入るものにならない。もっと洗練されていて深みがあり、優雅な香りが漂う文章だったらいいのにという名残惜しさはあるが、未練を捨てようと思う。いつもそうであるように、過ぎ去ったことには悔いが残りがちだ。振り返るのはやめて、前に進むことにする。
私のあか抜けない文章を読んで、共感し、癒されたと言ってくれる方々がいる。実際の就職活動に役立ったといううれしい報告をしてくれる方々もいる。それだけでも十分に意味のあることができたと思う。
今日の自分が完璧であるはずがない。今日とさして変わらない昨日の自分も、取るに足らない存在だ。1週間前の自分もそうだし、1年前の自分もそうだ。しかし、そんな未熟な自分が1日を生き抜き、1週間を生き抜いて、1年を生き抜いた後、数年経ってから振り返ると、いつの間にかぐんと成長できている。
今日が昨日とたいして変わらないように見えるからといって、昨日にとどまっていてはいけない。明日を迎える準備ができていなくても、明日を諦めないでほしい。今日を生きよう。毎日が同じことの繰り返しのように思えて、一生懸命生きたって何も起こらないような気がしても、そんな1日が積み重なって1年になり、10年になって、自分を作る。時間は誰にでも同じように与えられて、誰にでも公平に流れる。ゆっくりでもいいから、今日を一生懸命に生き抜いてほしい。くじけそうになったり、期待外れの結果に終わったり、すべてを諦めてしまいたくなったりしても、自分を守れるのは自分だけだ。30代を自分らしく生き抜けば、40代になったとき、より頼もしくなった本当の自分に出会える。ボールを手に握りしめたまま悩んでいても、何も起こらない。あちこちに投げてみよう。そのボールがどこかに当たって、きっと戻ってくる。自分が何を好きなのか、何が得意なのか、どこまでできるのか、わからなくて当然だ。それでもやってみてほしい。やりたいことをやって、やりたくないこともやって、本当に突拍子もないと思うこともやってみよう。そうすれば、自分がどんな人間なのかがわかる。自分の殻を破って、いろいろな服を着てみよう。そうすれば、自分に似合うスタイルがわかる。迷っているみなさんがアクションを起こすために、私の文章がお役に立てばうれしい。

30歳を生き抜くみなさんにとって、本書がよき友人になりますように。
30歳を一生懸命に生きる、すべての方を応援します。

目次


Prologue 悩みの多い30歳へ 

 

CHAPTER

1

自分だけが後れている

気がして不安なとき


やることが多いのに、何もやる気が起きないとき

つらいのは私だけじゃなかった 

どんなふうにやりたいことを見つけたのか 

とりあえず飛び込めば、何とかする力が身につく 

チャンスはいつも準備ができていないときに訪れる 

英語のスコアが低い私がアメリカの名門大学院に合格できた理由 

30歳、その気になれば成功できる年齢 


 

CHAPTER

 

2

計画ばかり立てて

実行できないなら

 

短く悩んで、素早く行動 

失敗の恐怖に打ち勝つ7つの方法 

「失敗したくない」は、「挑戦したくない」と同じ 

1回の成功より、100回の失敗に価値がある理由 

ビビるな! 死にはしない 

揺るぎない強い自己肯定感を手に入れる「心の整理整頓術」 

毎日を機嫌よく過ごすには?ーー心の筋肉を鍛える3つのトレーニング 

人間関係のストレスから自分を守る方法 

ネガティブ思考から抜け出す7つの方法 

まだ何をしたらいいのかわからないなら 


 

CHAPTER

3

もっと上手くやりたいのに

能力が足りないと感じるとき


すべての企業が求める最高の能力とは? 

ビッグデータよりも強力な直観の力を育てる方法 

妥協を迫られても納得できる仕事をするために 

330万通の履歴書の中で、自分を目立たせるには 

グーグルで経験した5つのカルチャーショック 

グーグルの天才たちの働き方 

優れたリーダーになるために大切なこと 

新たな才能の見つけ方 


 

CHAPTER

4

後悔のない人生を目指す

30歳に伝えたい言葉

 

自分らしくないことは無理にやらない 

毎日3つずつ、学んだ教訓を書く 

一等賞ではなく、完走を目標に 

この時代に最も必要なもの 

数字より、まずは人を大切にする 

人の気持ちを決めつけてはいけない 

泣いたって何も変わらないだろうけど 

恐れず、思いのままに歩んでいこう


 

CHAPTER

5

英語を諦めた私を

救ってくれた勉強法

 

英語が下手でも気後れする必要はない 

英語恐怖症を克服させてくれた特別な勉強法 

誰にでも真似できる超簡単な英語学習の習慣 


 

CHAPTER

6

5 年後の自分は

どうなっているのだろう?


私の人生を変えてくれた1枚の表「Meファクトテーブル」 

仕事へのやる気を取り戻すキャリアアップの方法 

私がグーグルとアマゾンに同時に応募した理由 

 企業が仕事のできる人より、いい人を求める理由 
 面接官の心をつかむテクニック 
■ キャリアにおいて最も重要なこと 
 転職活動がまるで上手くいかないときに見直すべきこと 
 自分ならではのストーリーを作る最も確実な方法 
 
EPILOGUE 諦めずに歩き続ければ、いつかはたどり着く 
 
 付録 悩める30歳からのよくある質問10選
 

略歴

著者:
キム・ウンジュ
韓国出身のGoogleの首席UXデザイナー(UXデザインとは、ユーザーが製品やサービス、システムなどを使う体験を総体的にデザインする仕事)。Googleの核心部署である検索と人工知能チームの首席デザイナーとして働き、2020年には社内の「今年のデザイナー賞」を受賞した。
 
25年間で 10回の転職経験を持ち、韓国とアメリカの大手企業でグローバルに活躍。梨花女子大学美術学部生活美術学科を卒業後、 デジタル朝鮮日報、CJでのウェブデザイナー経験を経て、1998年に27歳で渡米。イリノイ工科大学(IT) デザイン大学院 修士課程を修了し、モトローラ、クアルコムなどでキャリアを積む。 2013年、 韓国に帰国してサムスン電子で円形スマートウォッチの開発を主導。 デザインを手がけたGear S2 UXが米国のデザイン賞 「IDEA賞2016」でブロンズ賞を受賞し、イギリスのWearable Media Groupが運営するウェブサイトでは「ウェアラブル技術とVRを率いる18人の女性リーダー2016」に選ばれる。2018年、47歳で米シリコンバレーのGoogle本社に入社。

訳者:
藤田麗子

韓日翻訳者・ライター。福岡県生まれ。中央大学文学部社会学科卒業。訳書にクォン・ナミ著『ひとりだから楽しい仕事:日本と韓国、ふたつの言語を生きる翻訳家の生活』(平凡社)、チョン・ドオン著『こころの葛藤はすべて私の味方
だ。「本当の自分」を見つけて癒すフロイトの教え』、クルベウ著『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』(共にダイヤモンド社)、ジョン・センムル著『私は今日も私を信じる〜「自分だけの魅力」の磨き方』(大和書房)、パク・ジョンジュン著『Amazonで12年間働いた僕が学んだ未来の仕事術』(PHP研究所)等がある。

装丁       西垂水 敦・市川さつき(krran)

本文デザイン   沢田幸平(happeace)

DTP       茂呂田 剛(M&K)

校正       文字工房燦光