親子で知的好奇心を伸ばす ネオ子育て
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草野絵美 著
- 書籍:定価1540円(本体1400円)
- 電子書籍:定価1232円(本体1120円)
- 四六判・並製/256ページ
- ISBN978-4-484-22207-3
- 2022.03.31発行
生活実用 /
<推薦コメント続々!>
落合陽一さん(メディアアーティスト)/茂木健一郎さん(脳科学者)/犬山紙子さん(イラストエッセイスト)
落合陽一さん
著者とはお子さんが生まれる前から知人であり、さまざまなライフイベントの節目を眺めてきたし、一緒に仕事をしたこともある。
自らの持ち味とその都度の状況を楽しみながら突破していく姿勢が不確実性の高い現代の子育てに示唆を与えてくれる本だ。
茂木健一郎さん
子どもが世界で初めてのことをしてしまう。ママ自身も挑戦し続けている。「ネオ子育て」ってすごい。
愛という芽がお互いへのリスペクトという光を浴びて成長する。
この本には、これからの時代に親と子がともに成長するための叡智が詰まっている。
脳科学、認知科学、心理学などの最新の知見をおさえ、自身も表現者として活躍する著書の人間知が詰まった本書は、時代が求める必読書です。
犬山紙子さん
子どもの可能性と併走すると、親の可能性もきっと開かれる。
親が自分の可能性を切り開くことも、子どもの可能性を開くことにつながっていく。
親と子ども、どちらも主体であり、互いに尊重しあえるヒントがたくさんありました!
<内容紹介>
90年生まれ、デジタルネイティブ世代の著者がまとめた、不確実性の高い現代の「新しい子育て論」。
子どもが過集中している「フロー状態」を見極め、好き・得意を伸ばす方法とは。
YouTubeやiPadアプリを使った勉強から、親自身のアップデート法まで解説する。
長男は小学生NFTアーティストZombie Zoo Keeperとして話題。
目次
はじめに
【1章 対等な関係でレジリエンスを育てる】
●フェアでオープンな親子
・子育てのゴール=子どもとの良好な関係
・「仕事を楽しむ母をリスペクトしている」と話す20歳の青年
・感情をシンクロさせ、一緒に何かをする
・家庭内でオープンマインドになる
・親の精神的な余裕が、子どもを守る
●子どもに見せたい、親の背中
・親も近い将来の夢を考え、それを伝える
・人生を全うしている親の背中を見せる
・親になったからこそ、知的好奇心を高め続ける
・完璧主義にならず、素直な姿勢を示す
●子どもは親とはまったくの別人
・子どもは、子どもの人生を生きる
・誰の意思なのか、ダブルチェックする
・「親にやらされた」が一番よくない
・強制せずに、選択肢を用意する
・観察力を磨き、しぐさを読み取る
●子どもは離島の存在
・イヤイヤ期の子どもは「離島でバケーション中」
・イタズラは、世界にチューニングしているだけ
・叱るのは、行動を変えてもらうため
・具体例やグラデーションを使い、わかりやすく叱る
・イライラしたときは「距離をとろう」と言う
・子どもにもできる「アンガーマネジメント」
●レジリエンスを育む褒め方
・スキンシップでオキシトシンを放出する
・心の回復力「レジリエンス」を育む
・フィードバック褒めで、成長を促す
・努力を褒めると、困難に立ち向かえる
・家族のメンバーを褒め合う習慣を作る
・相対的? 絶対的?
●お金より正しい情報が味方
・教育市場は無慈悲な課金ゲーム?
・教育格差は情報格差
・見栄が動機の消費行動をしない
【2章 知的好奇心のアンテナを伸ばす】
●親子で探す「ハマるもの」
・子どもがハマるものを探し続ける
・親も一緒にハマる
・日々の遊びに、親も楽しめる落としどころを見つける
・オタクになって、何でもディグる
●知的好奇心のアンテナ
・子どもの「なぜ?」には、仮説を立てながらググる
・難しいトピックほど、食卓で話す
・新しい知識を得たら、クイズで定着させる
・毎日寝る前は、絵本の読み聞かせ
・自然体験ほどよいサプリはない
●クリエイティブの扉
・STEAM教育の重要性
・おもちゃは与えるより、工作するもの
・美術館に行ったらアートビンゴをしよう
・おうちで博物館ごっこ
●フロー状態の見つけ方
・子どものフロー状態を見極める
・フロー状態を開花させる手伝い
・将来の夢は、追求しすぎない
●インターネットとの付き合い方
・親がコントロール不能なメディアは与えない
・みんなと話を合わせるためのコンテンツは少ない
・YouTubeは戦略的に使う
・テレビやYouTubeよりも、NetflixやAmazon Prime Video
・SNSに触れる前にリテラシーを上げる
●先回りしてキュレーション
・幼い頃からiPadを与えるメリット
・iPadアプリや本は、先回りして用意
・フィルターバブルに陥らせない、偶発性さえ準備する
・見せっぱなしでも罪悪感のない「教育エンタメ」をストックしておく
●ゲームで育つ能力
・ルールやマナーは、ゲーム化して守らせる
・マインクラフトで空間認識能力と協調性が育つ
・ポケモンで脳が発達?
・ボードゲームで戦略思考を養う
●勉強したくなるはたらきかけ
・「勉強しなさい」を減らし、モチベーションを上げる工夫をする
・タイプに合った環境を作る
・ホワイトボードにタスクを書き出す
・親が教材のページを開いておく
・「今日のプランを教えて」と、計画と交渉を促す
・子どもにフィットする勉強法を探す
●ストレスレスな生活の導線
・お手伝いにも使える「代案」と「交渉」
・ルーティン化は親子を救う
・長期休暇もルーティン化で乗り切れる
・旅はプロジェクト化すれば濃い体験になる
・偶発的な出合いを用意し、「好き嫌い」をなくす
●視野を広げる大人との出会い
・働く大人のロールモデルをたくさん見せる
・専門家に話を聞く機会は、自分で作れる
・英語への関心は、留学生と遊んで高める
・習い事はやめてもいい、親と一緒に独学してもいい
●反差別主義者に育てる方法
・ありのままを伝え、偏見のない子に育てる
・自尊心と愛が差別をなくす
●子どもとお金の付き合い方
・子どもにお金の話をするのはタブーなのか
・お金を学ぶと、社会に興味が湧く
・生活の中で経済の仕組みを教える
・メルカリで「相場」と「変動」を知る
・お金を持つと怖いことが起こる?
・「100万円では、人生変わらない」
・稼げる人のほうが偉いわけではない
・お小遣い制は廃止中
・現金、電子マネー、仮想通貨……お小遣いの未来は?
【3章 親が人生を謳歌しアップデートし続ける】
●親こそ、自己実現を目指す
・親になっても、何も諦めなくていい
・人生が続く限り、自己実現を繰り返していく
・育児をしているからこそ、効率的に働ける
・母(父)でも妻(夫)でもない時間を持つ
●パートナーはチームメイト
・タイプの違いをチームで活かす
・パートナーができないことを、理詰めで責めない
・タスクを洗い出し、フェアに仕分ける
●親だけで育てるマインドをリセット
・外部からも愛情を受けて、子どもは勝手に育つ
・国や自治体のアウトソーシングに頼る
・保育園は、教育のプロに聞き放題のサブスク
・ママ友・パパ友はフィルターバブルから抜け出す相手
・家事は自動化する
・出産祝いはAmazon「ウィッシュリスト」で効率的に
●親自身のアップデート方法
・価値観を常に更新する
・ジェンダー観にとらわれない家事分担をする
・さまざまな国、時代のアニメやエンタメに触れる
・論文検索でエビデンスチェック
・子育てスキルは、仕事に活きる
●子どもの可能性は親の考え方次第
・中期的な目標を一緒に立てる
・新しい価値観で「なりたい職業」を見る
・夢に反対するなら、親には説明責任がある
・狭き門を突破する「掛け算」
・子どもとの関係は続く――ネオ子育ては今もアップデート中
著者について
草野絵美(くさの・えみ)
1990年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。株式会社 Fictionera代表。アーティスト、東京藝術大学非常勤講師、歌謡エレクトロユニット「Satellite Young」歌唱担当・主宰。音楽を中心に、未来のテクノロジーに対して問いを立てるインスタレーション等を手がける。2人の子どもを持ち、数々のメディアで子育てに関するエッセイ執筆やインタビューを受ける。子育てのモットーは「親子で知的好奇心を伸ばす」こと。子育てをプロジェクト化し、親子で一緒に高めあうことを目指している。また、「こどものいのちはこどものもの」のメンバーとして児童虐待防止の啓発活動を行う。2021年、当時8歳の長男のNFTアートプロジェクト「Zombie Zoo」が世界中のアートコレクターたちの目にとまり、最高4ETH(160万円相当)で取引される。息子のコレクションをきっかけに、Web3の世界に飛び込み、マネジメント、ロードマップ策定、IP展開などあらゆる戦略等を行う。2022年には、自身がクリエイティブディレクションを手がけたNFT作品「Shinsei Galverse」プロジェクトもスタートさせる。