LINE公式アカウントの達人が教える 超簡単! SNS仕事術

超簡単! SNS仕事術
  • 書籍:定価1650円(本体1,500円)
  • 四六判・並製/192ページ
  • ISBN978-4-484-20224-2 C0034
  • 2020.08.発行

フリーランス、個人事業主、副業始めたい人、必読! ! !

フォロワー・友だちが「集まる」仕組みのつくり方、
フォロワー・友だちを「顧客」に変えるコミュニケーション術、
売り上げを最大化する発信・配信の法則……

「1人で月商100万円」を達成するための最短の方法、教えます。

※本書の読者だけが視聴できる「LINE公式アカウント」オリジナル解説動画もあります!

書籍

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はじめに

「自己資金はほとんどない。起業経験もない。でもせっかくSNS が無料で使えるし、なんとか自分のビジネスで喜んでもらえる人を増やせないかなぁ……。そして自分自身も自由にライフスタイルを決めて、好きなときに働けないかなぁ……」

 誰しも自分自身の働き方や生き方を振り返り、「本当にこのままでいいのか?」と思うことがあるかもしれません。
 昨今の副業・複業を促進する時代の流れもあり、自分でビジネスを始めることのハードルは低くなっているように思われます。

 しかし、そんな中、私たちの価値観そのものを根底から揺るがす事態が発生しました。そう、2020 年の初めから世界を襲った新型コロナウイルスのパンデミックです。
 コロナ禍で世界中がダメージを受けている今、廃業を余儀なくされる企業や失職する個人が相次いでいます。そうした苦境を乗り越えるべく、新たなチャレンジ(独立・起業、あるいは新規事業の立ち上げなど)を決めた方も少なくないかもしれません。
 また、独立・起業したばかりのタイミングで新型コロナウイルスが蔓延し、現状を不安に思っている方もいらっしゃるかと思います。

 この本は、先行きが見えない中で、勇気ある決断をされた、あなたに向けて書いた本です。実は私も、現在の経済状況とは違いますが、先行きが見えない不安の中で起業した経験があります。

「貯金残高6万円」の私を救ってくれたSNS

 私は2017 年1 月に、名古屋駅近くに小さな英会話スクールをオープンさせました。私が独立したとき、社会人経験はたった1 年半でした。社会的に見れば、ビジネス経験があるとは到底言えません。さらに、前職の勤務地であった大阪から、地元の名古屋に引っ越したら、貯金残高が6 万円になってしまいました。自己資金の金額という意味では、かなりの逆アドバンテージです(笑)。
 もう1 つ付け足して言うなら、私は決して友だちが多い方ではなく、起業に有利なコネがあったわけでもありません。
 言うなれば、「起業経験なし・コネなし・自己資金なしの20 代草食男子がいきなり独立した」のです。
 
「このままでは来月には借金を背負ってしまう。でもアルバイト三昧の生活は嫌だし、せっかくならば自分のビジネス1本で食っていきたい!」
 と腹を括り、英会話スクールを始めたことを今でも覚えています。

 そんな状況の中、私を救ってくれた救世主。それが「SNS」だったのです。今やFacebook、Instagram、Twitter、YouTube、LINE公式アカウント(LINE のビジネス向けサービス。旧LINE@)などあまたのSNS が存在します。そしてこれらはほとんどの場合、自分のビジネスのことを無料で宣伝・告知できます。本書では、なるべく資金を使わず、無料でSNS を徹底的に活用する方法をお伝えしていきます

 以下では本書の構成を紹介しつつ、できるだけ早く「月商100 万円
を達成するSNS 仕事術」とは何かを説明します。

 第1 章では、数あるSNS の特徴を理解し、あなたに合ったSNS とは何かを診断することにポイントをおいています。独立・起業すると、とにかく時間がありません。営業・実務・経理・その他雑務も全て1人で行う必要があります。当然、全ての種類のSNS を使う時間はないでしょう。
 第1章を読むと、各SNSの特徴をしっかり理解し、「私はこれを使う!」という判断が明確にできるようになります。むやみやたらにSNS 発信して、疲弊してしまう……ということがなくなります。どんな状況のときに、どのSNS を使っていくのかを明確にしていきましょう。

 第2 章では、LINE公式アカウントの活用法について記しています。実はこのLINE公式アカウント、1 回配信するだけで、数十万円、ときには数百万円を売り上げてしまうという魔法のツールなのです。私はすでにLINE公式アカウントの専門家として、2 冊ほどLINE公式アカウント活用本を世に送り出しています。LINE公式アカウントほど安価で効果の出るツールは他にありません。
 この章でも、「最小の労力で最大の効果を出す」をモットーに、これだけおさえておけばOK、というスタンスで記していきます。第2 章さえ読めばLINE公式アカウントの90% は理解できる、と言っても過言ではありません。

 第3 章では、「SNS 上のコミュニケーションの法則」についてお話しします。第3 章の要点は「あなたがこれまで無意識に行っていたSNS上のメッセージのやりとりが、ほんの少し意識を変えるだけで営業・販促に変わる」と言い換えることもできます。実は私自身、このSNS 上のコミュニケーションを徹底的に意識して、始めたばかりの英会話スクールに生徒を集めました。
 起業すると、おそらく最初は知人・友人へ告知をすることになります。私の場合、知人に英会話スクールの無料体験レッスンを受けてもらい、そこから生徒になってもらいました。しばらく連絡を取っていなかった人に「英会話スクールを始めたから、無料体験に来ませんか?」と言ったところで、それだけで来てもらえるほど甘い世界ではありません。
 そこではSNS 上のコミュニケーションをひとひねりもふたひねりも工夫する必要があります。私は実際にこの方法を使い、開業した2017年度に英会話スクール無料体験者を54 人集め、その中の50 人を入学につなげることができました。
 単なるSNS のやりとりを、営業・販促に変えてしまう、魔法のルールや戦略を楽しみにしていてください

 そして第4 章は「集客」についてです。SNS で集客と言うと、いかにフォロワーを多く集めるか、と勘違いをする方もいますが、実際はそうではありません。
 SNS で集客するならば、まず理解しておきたいこと。それがフォロワーの「濃さ」です。10,000 人の「薄い」フォロワーがいるよりも、100 人でいいから「濃い」フォロワーがいること。これが大切なのです。あなたの集客に対するイメージを根本的に変えるとともに、フォロワーを「集める」のではなく、「集まる」仕組みを考えること。この2 点に絞ってお伝えしていきます。

 自分に合ったSNS がわかり、集客もできるようになったら、次はいかに売り上げを立てていくかにフォーカスします。第5 章は、売り上げを最大化するための発信・配信についてです
 例えば、LINE公式アカウントに友だちが100 人集まったとして、そこに商品やサービスの購入を促す配信をしたとします。100 人への配信で1 人が購入してくれるのならば、1%の反応率です。ところが、発信・配信を工夫していくことで、この率を2 倍、3 倍に引き上げていくことは可能です。シンプルに言えば、反応率を1%→ 2%に変えられれば、売り上げも2 倍です。

 最後の第6 章では、起業家としてのマインドセットや「在り方」について述べます。実はこれが一番大切であると、今振り返ると思います。私は現在、当初の英会話スクール運営から事業を拡大し、LINE公式アカウントの専門家として様々な企業や個人事業主のビジネスをお手伝いしています。日常の業務ではすでに独立した方やフリーランスの方、数十名とお仕事をご一緒しています。
 こうして関わっていくと、「この人にはもう頼みたくないな……」、逆に「この方にはもっと仕事を依頼したい!」と思うことが頻繁にあるのです。
 その中で見えてきたことがあります。売れる起業家は「原価率が高い」のです。あえて難しい言葉を使いましたが、この「原価率が高い」とはどういうことなのか、最終章で紐解いていければと思います。

月商100万円への「超」近道がわかる

 第1 章・第2 章で自分に合ったSNS がわかります。第3 章で単なるやりとりを営業・販促に変えるSNS コミュニケーションを学びます。第4 章で集客について理解し、集客できたところで、第5 章では売り上げを最大化するための公式を理解します。最後に第6 章では、起業家として必要な資質を改めて理解することで、さらに売り上げを伸ばしていくことに焦点を当てました。

 私は独立してから月商50 万円を達成するのに8 か月かかりました。月商100 万円、200 万円ということでいうと、1 年以上かかっています。固定費や必要経費がほとんどかかっていない「超」スモールビジネスであるとはいえ、月商500 万円までには実に3 年かかりました。この期間を長いと見るか、短いと見るかは人それぞれですが、今こうして振り返ると「目標達成には、ここだけおさえておけばよかったんだ!」と思うことが山ほど存在します。
 月商が200 万円以上になってくると、スタッフの教育など、自分1人では解決できない問題も出てきます。しかし、月商100 万円程度であれば、1 人でもやり方次第でなんとかなります。「やろう!」と思えば、今すぐ頑張って、最短期間で達成できます。それでいて、本書ではほとんど経費をかけずに実践できる方法ばかりを記述していますので、利益率は少なくとも70 〜80% は見込めると思います。

 本書には、あなたが1 人で月商100 万円を達成するために、私自身のゼロベースからの経験とノウハウを惜しみなく書き込みました。月商100 万円達成のための超ショートカット法として活用いただければ幸いです。

 堤 建拓

目次

はじめに

第1章
あなたのビジネスにタダで使えるSNSはこれ!

1-1 個人起業家・フリーランスはどのSNS・Webサービスを使うべきか
1-2 SNS・Webをまるっと理解して「月商100万円達成」までを逆算する
1-3 あなたのためのSNS活用診断①
  YouTubeは「話し好きの聞き上手」に向いている
1-4 あなたのためのSNS活用診断②
  Instagramは「価値観」「ライフスタイル」を推す
1-5 あなたのためのSNS活用診断③
  Twitterならビジネスの協力者がタダで見つかる!? 
1-6 あなたのためのSNS活用診断④
  Facebookは「リアルのつながり」が強みになる
1-7 あなたのためのSNS活用診断⑤
  ブログは「ファン獲得」のために使う

第2章
LINE公式アカウントはスモールビジネスの「最強の味方」

2-1 無料で使えるLINE公式アカウントの威力
2-2 LINE公式アカウント「4つのメリット」
2-3 LINE公式アカウントは5分で開設できる
2-4 あいさつメッセージの書き方
2-5 リッチメニューを使いこなそう
[特別付録①]「LINE公式アカウント」チェックリスト43

第3章
SNS仕事術の成否は「1対1」のコミュニケーションが決める

3-1 フォロワー数より重要な「SNSコミュニケーション術」
3-2 成約率をUPさせる「SNSメッセージ」作成法
3-3 SNSのメッセージは全て「相手本位」が基本
3-4 出し惜しみしない「ギブの精神」が成約の鍵
3-5 SNSの「コメント欄」からも仕事が取れる
[特別付録②]SNS・Webを使った集客イメージの全体像

第4章
フォロワー・友だち集めを徹底攻略

4-1 10,000人のフォロワーより、100人の「濃いファン」
4-2 フォロワー・友だちを「濃いファン」にする3要素
4-3 「集まる」仕組みを考えると、友だち数は自然に増えていく
4-4 個人起業家だからできるリアルでの「友だち集め」
4-5 友だち数を増やすには「登録率」を徹底考察せよ

第5章
売り上げを最大化する「配信の法則」

5-1 LINE公式アカウントの配信は「月たったの4回」でOK 
5-2 売り上げを最大化する「公式」がある
5-3 1,000人の悩みに答えてわかった配信のコツ
5-4 たった5分で作った文章で集客が2倍になった話
5-5 「売り込み配信」はすればするほど売れなくなる
5-6 売り上げにコミットする「配信のルーティーン化」

第6章
「月商100万円」を目指すならクライアントワークに徹すべし

6-1 「クライアントワーク」を磨くと仕事の依頼が殺到する
6-2 クライアントワークの作法①
  「90点で1週間」より「60点で1日」を目指す
6-3 クライアントワークの作法②
  報告の「粒度」はできるだけ細かくする
6-4 クライアントワークの作法③
  逆算思考を持ち、「ToDo癖」をつける
6-5 クライアントワークの作法④
  「提案力」であなたの価値を感じてもらう
6-6 クライアントワークの作法⑤
  大枠から、端的に、わかりやすく話す
6-7 クライアントワークの作法⑥
  ビジネスの成否は「事前準備が8割」
6-8 クライアントワークの作法⑦
  相手に労力をかけさせない
6-9 クライアントワークの作法⑧
  制作物は理由を添えて納品する

おわりに

略歴

堤 建拓(つつみ・たけひろ)
株式会社MARKELINK 代表取締役
Web マーケッター、LINE公式アカウントの専門家
1991 年生まれ、愛知県稲沢市出身。TOEIC スコア960 点。大学時代の海外経験・インターンシップを契機に、「英語×ビジネス」を学びたいという想いから、名古屋市立大学卒業後、英会話スクール大手企業にスクールコンサルタントとして入社。
1 年半で退社後、独立・起業。独学で身につけたSNS・Web 集客のノウハウを駆使し、半年で英会話スクール3 校を設立、月商を5 倍に増やした。
2017 年にLINE公式アカウントを組み合わせたブログを立ち上げ、開設後10 か月で月商200 万円以上を達成。現在では多くの企業のWeb マーケティングやLINE公式アカウントの運用に携わり、担当した会社は100 社を超える。著書に、『世界一わかりやすいLINE公式アカウントマスター養成講座』(つた書房)などがある。

●企画協力/松尾昭仁(ネクストサービス)
●出版プロデュース/中野健彦(ブックリンケージ)
●編集/及川孝樹
●デザイン/おおつかさやか
●制作進行/川嵜洋平(プリ・テック)

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