ハピネス・カーブ 人生は50代で必ず好転する

ハピネス・カーブ

これは「中年の危機」? 苦しいのはあなただけではない。

「人生、このままでいいのか」?という焦燥感にブルッキングス研究所のシニアフェローが科学で迫る。

「ハピネス・カーブ」に学ぶ中年期の幸福感。全米話題の書。

ハピネス・カーブにどのように対処するかは、社会的な問題でもある。人間がひとりだけで、個人的に、頭の中だけで対処できるものではないからだ。社会からのサポートが必要になる。中年や老年について社会全体の考え方を変える必要もあるし、赤いスポーツカーを乗り回す偏屈な老人の姿は痛々しい、といったような考え方は捨てなければならない。社会は、中年期特有の谷底にいる人たちを揶揄するのではなく、手をさしのべなくてはならない。(1章「人生の航路」より一部抜粋)

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目次

第1章 人生の航路――トマス・コールの絵画にみる人の一生

第2章 人はなぜ幸福と感じるのか(感じないのか)――生活満足度からみえてくるもの

第3章 驚きの発見――ハピネス・カーブは類人猿にもあった

第4章 ハピネス・カーブとは何か――年齢と幸福との関係を示すU字曲線

第5章 期待と現実とのギャップが失望感を生む――中年期の不調は何でもないことなのか

第6章 加齢のパラドックス――歳を重ねるほど幸福になるのはなぜか

第7章 知恵の力――ハピネス・カーブには意味がある

第8章 いま自分にできることは何だろう――U字曲線をのりきるためのアドバイス

第9章 社会からのサポートが中年期を救う――中年期の不調を恥じない社会に

第10章 エピローグ―—感謝の心を取り戻す

あとがき
謝辞
参考文献と調査方法について
日本版解説 田所昌幸(慶應義塾大学法学部教授)

プロフィール

[著者]
ジョナサン・ラウシュ Jonathan Rauch
ブルッキングス研究所シニアフェロー。ジャーナリスト。公共政策、文化論、政府についての書籍や記事を多数執筆。2005年、全米雑誌賞受賞。「アトランティック」編集者。「ザ・ニュー・リパブリック」、「ニューヨーク・タイムズ」、「ウォール・ストリート・ジャーナル」、「ワシントン・ポスト」、「アステイオン」などにも寄稿している。現在はワシントンDCで夫と暮らしている。
 
 
[解説]
田所昌幸 Masayuki Tadokoro
慶應義塾大学法学部教授。専門は国際政治学。通貨、国際機構、国際報道のほか、国際人口移動に関する研究をしている。論壇誌『アステイオン』編集委員長もつとめる。主な著書に『「アメリカ」を超えたドル』(中央公論新社、サントリー学芸賞)、『越境の国際政治』(有斐閣)、『社会のなかのコモンズ 公共性を超えて』(共著、白水社)など。
 
 
[訳者]
多賀谷正子Masako Tagaya
上智大学文学部英文学科卒業。銀行勤務などを経て、フリーの翻訳者に。訳書に『トロント最高の医師が教える 世界最新の太らないカラダ』(サンマーク出版)、『THE RHETORIC 人生の武器としての伝える技術』(ポプラ社)など。

装丁&本文デザイン 竹内淳子(株式会社新藤慶昌堂)
校閲 円水社

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