アステイオン創刊30周年ベスト論文選1986-2016 冷戦後の世界と平成

アステイオン創刊30周年ベスト論文選1986-2016 冷戦後の世界と平成

日本を代表する論者たちは冷戦後の世界と平成日本をどのように見て、どのように論じてきたのか。

世界では冷戦、国内では昭和の終焉を迎えつつあった1986年に創刊された論壇誌『アステイオン』。
冷戦後の世界情勢の変化によって日本の国際的地位・役割が変わり、国内でもバブル経済崩壊によって産業や雇用・労働問題、
そして少子高齢化問題から労働力、年金問題など「先進国病」を世界で一番はじめに経験した。
平成日本は社会と構造に大変革を求められた時代でもあった。

一歩引いたスタンスで長期的な視野をもって議論する場を提供してきた『アステイオン』は、激動の平成、そして世界における日本の役割を
どのように論じてきたのか。
時代と社会がさらに複雑化し、羅針盤が見えなくなる今こそ、先人たちが残した『アステイオン』での議論と歴史に学べるヒントがある。

【第I巻】 政治・経済(国際編)
高坂正堯 粗野な正義感と力の時代
岡崎久彦 イスラムの友から
永井陽之助 脱工業化イデオロギーの終焉
中西輝政 イギリスの知恵と「悪知恵」
猪木武徳 アメリカの底力を探る――文明衰亡史観を排す
その他

【第II巻】 政治・経済(国内編)
中谷 巌 責任国家・日本への選択
ズビグネフ・ブレジンスキー+高坂正堯 日本はまだ「ひよわな花」か
ローレンス・クラウス  〝円〟は新基軸通貨たりうるか
蠟山昌一 なぜ改めて「ライフサイクル計画」か
本間長世 ボーダーレスの経済とリーダーレスの政治
その他

【第III巻】 日本論・日本文化論
司馬遼太郎 浄土――日本的思想の鍵
目黒依子 「国際婦人年」という黒船
渡辺保 井伊兄弟の幕末 ――幻想の黒船人質
佐伯順子 芸者と富士山――外国人の見た日本文化の深層
その他

【第IV巻】 思想・文学・社会
ダニエル・ベル+山崎正和 20世紀末の危機と希望 ――「市民社会(シヴィル・ソサエティ)」の復権
伊丹敬之 文明を輸出するとき
村上泰亮 世紀末文明の現象学
山崎正和 日本文化の世界性 ――柔らかい個人主義の系譜
その他

【総目次】 総目次/アステイオン・グラヴィア/特別企画
アステイオン・グラヴィア
山崎正和+苅部直 特別企画インタビュー「鋭く感じ、柔らかく考えてきた三十年」
特別企画 「アステイオン三十年を振り返る」
田所昌幸 世界の思潮の把握と日本からの知的発信の試み
池内恵 「ポスト冷戦期」を見届けた後
苅部直 根源的な思考と時代の省察
その他

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