転職3回、30代で年収3000万円の社長になる
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渡辺邦昭 著
- 電子書籍:定価825円(本体750円)
- 四六判・並製/176ページ
- ISBN978-4-484-05207-6
- 2005.05発行
半年間売り上げゼロのダメ営業社員が10年で年商50億円企業の社長に。さらに8年後に年商1000億円企業の社長になった! その成功の秘訣を教えます。
まえがきより抜粋
広島でのスタートは、冒頭でお話したように散々でした。「なんでうまくいかないんだろうか」、でもその答えは決して、「自分が悪いから」とは思いたくありません。だから誰かに、その答えを教えて欲しい。
とりあえず時間はありました。そこで古今東西のビジネス名著を片っ端から読み漁ることにしました。はじめは、なかなかしっくり頭の中に入ってきません。それでも、一言、二言、心に残ることばが見つかり始めました。今の自分の心境にぴったり、と思われることばが見つかったりすると、書きとめて暗誦するほど繰りかえしました。
「他人と比べるな。自分の半年前、3ヵ月前と比べてどれだけ成長しているかが大切なのだ」
まさに、救われるような一言でした。
(中略)
そこで、この本では、あなたが自分の潜在能力に気づき、それを開発し、個性を十分に発揮することで、成功を収める3つのステップを具体的に説明します。「30代で年収3000万円の社長になる」という目標を3回の転職を経て実現していこうということです。
こんな低成長時代に、年収3000万円なんて、夢のまた夢だと思っていませんか。実は全く逆なのです。私のクライアントからは年収3000万円の仕事をこなせる社長の求人があとを絶ちません。問題はその仕事をこなせる能力と経験をもった人材がほとんどいないということなのです。
ではどうしたら、あなたがそのチャンスをものにできるでしょうか。答えは明快です。成功するためのWillとSkillを学んで身につけることです。そのためのノウハウをすべてこの本で明らかにしました。あなたもこの本に書いてあるプロセスを、ひとつひとつ着実にクリアして行けば、必ずそのチャンスを手にできるようになります。
目次
はじめに
第1章 今なぜ30代で社長なのか
会社と運命をともにしない
会社のために命を投げ出した社員はいても、社員のために命を投げ出した会社はない
真の自立とは他人を大切にすること
仕事の市場価値はつねに変わる
成功は挫折の数に比例する
仕事に燃えないのは誰のせいか
レディーメイドの成功はない
まず、既成の「成功」イメージを捨てる
夢と目標の間にあるもの
社長になる年齢を39歳と決めることで、今日からの具体的な目標となる
第2章 私のキャリアから成功のノウハウを教えよう
39歳で社長になるまで
人生の岐路で何を選択の基準としたか
社員3000人の企業の社長に
挫折の数だけ強くなるための心得
ベンチャーの社長として
DECで学んだ米国流資本の論理の現実
新たな挑戦
日本のサラリーマンを元気にする
第3章 30代で社長になるロードマップ
ロードマップのたどり方
ホップ・ステップ・ジャンプで社長になろう
23歳から30歳まで
ホップ……自分が担当している仕事のプロセスを理解する
30歳から35歳まで
ステップ……会社の機能を理解し、マネジメントのセンスを磨く
35歳から38歳まで
ジャンプ……ビジネスだけではない教養を身につける
39歳で念願の社長になる
3回目の転職
良い転職・悪い転職
「トップセールスになる」ことが転職の第1ハードル
社長の値段
ベンチャーに近い制度の導入こそ必要
第4章 さらなる飛躍を目指して
自分のスカートの裾を引っ張るもの
まずは意識改革から
真のセールスマンシップ
与えて与えて与え続ける
会社との関係を考える
「会社イコール自分」ではない
カギはベンチャー精神だ
新しいものへチャレンジし続ける心
成功する人の性格
グローバル時代を生き残るための能力――PC4
仕事の効率の上げ方
仕事の意義を見直す
興味の裾野を広げる
企業活動のすべてをイメージできるか
社長になるための時間割
時間を戦略的、効率的に使う秘策
1日の時間の棚卸をする
今の自分のやり方に、もっと不満をもて
コミュニケーション能力を革新する
「以心伝心」だけでは、何も伝わらない
IBMとGEで学んだこと
成功する会社には共通の原理・原則がある
目標設定能力がカギ
すべては、ゴールを先に設定することからはじまる
リーダーシップのないリーダー
地位が身分になっていないか
経営者として成功し続けるには
部下の評価――人を管理するな、仕事を管理しろ
部下あっての社長
信頼のないところにリーダーシップは生まれない
あとがき
著者紹介
渡辺邦昭(わたなべくにあき)
1947年生まれ。東京都出身。71年上智大学法学部卒業後、日本アイ・ビー・エムに入社。製造、流通、金融、サービス業のメインフレームセールスを担当。その後GEに移り、インダストリアルオートメーション取締役社長、C&Cインターナショナル常務取締役、エレクトロニック・データ・システムズ取締役副社長などを経て、95年日本ディジタルイクイップメント代表取締役社長。98年i2テクノロジーズ・ジャパンの代表取締役社長を務めた後、日本アリバ株式会社代表取締役社長に就任。2002年5月には企業の経営力強化と人材の能力開発及び画期的な仕組みで転職サービスを提供するキャリアクエストクラブを設立し、社長に就任。現在はさらにIT会社の経営や上場企業の社外役員および大学院の客員教授などを兼任し幅広く活躍している。