世界を変える「デザイン」の誕生 シリコンバレーと工業デザインの歴史
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バリー・M・カッツ 著
髙増春代 訳
- 書籍:定価2860円(本体2,600円)
- 電子書籍:定価2288円(本体2,080円)
- A5判・並製/356ページ
- ISBN978-4-484-17101-2
- 2017.01.27発行
文化・芸術・歴史 /
世界中のデザイナーたちが「工業デザインの聖地」
シリコンバレーを目指したのはなぜか?
シリコンバレーは、さまざまな組織や出来事が独特に融合して生まれた特殊な場所だ。他の時代や場所で再現できるものではない。そこで重要な役割を果たしてきたにもかかわらず、見落とされてきた要素がひとつだけある。それが「デザイン」だ。
ポケット関数電卓機「HP-35」からiPhone、そして社会起業まで
歴史を変えた「デザイン」とその歴史を世界的デザイン
コンサルティング会社IDEO所属の著者が紐解く。
内容
かつて製品は機能が最重要視され、デザインは製品の付属品のような存在であった。しかし今や「デザイン」がビジネスに欠かせないものであることを多くの人が知っている。このようにビジネスにおいてデザインが重要視されるようになった背景にあるのが、当時、田舎であった米シリコンバレーのデザイナーたちの活躍である。
世界的デザインコンサルティング会社IDEO所属の著者による工業デザインの歴史書“Make it new”日本版、ついに刊行!
目次
まえがき by ジョン・マエダ
はじめに
第1章 喜びの渓谷
第2章 研究と開発
第3章 大転換(シー・チェンジ)
第4章 デザインの系統
・結論
第5章 デザイナーをデザインする
・第1部 創設する者
・第2部 建設する者
・結論
第6章 来たるべき世界の物語
・結論
結論
謝辞
注釈
略歴
[著者]バリー・M・カッツ Barry M. Katz
カナダのマギル大学、イギリスのロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで学び、カリフォルニア大学サンタクルーズ校で博士号を取得。専門は工業デザイン。現在は、カリフォルニア美術大学工業デザイン科教授、スタンフォード大学d.school教授、および東京大学i.school特別研究員(フェロー)として未来のデザイナーを育成。また、工業デザインコンサルタントとしてシリコンバレーの著名なデザインコンサルティング会社IDEOに所属し、世界中の大企業や政府など数多くのクライアントをもつ。
[訳者]髙増春代 Haruyo Takamasu
埼玉県生まれ。日本女子大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課程前期修了。大手電機メーカーで社内翻訳を担当後、フリーランスとなる。F1、NBA、サッカーなどスポーツ記事の翻訳の他、エンターテイメント関連の書籍英訳も手掛けている。茨城県在住。