行ってはいけない世界遺産
【見どころ×コスパ――行ってガッカリしないためのリアルガイド】モン・サン=ミシェル、グランドキャニオン、ストーンヘンジ……世界60か国以上の世界遺産に足を運んだ著者が、観光客の本音でぶった斬る! 高いお金をはたいて、長時間の移動に耐えて、やっと着いたら「これだけ!?」とガッカリする前に、ぜひお読みください。
- 書籍:定価1430円(本体1,300円)
- 電子書籍:定価1144円(本体1,040円)
- 2015.07.01発行
内容
【見どころ×コストパフォーマンス】
行ってガッカリしないためのリアルガイド
モン・サン=ミシェル、グランドキャニオン、ストーンヘンジ、
ガラパゴス諸島、アマルフィ、セーヌ河岸、マチュピチュ、
オペラハウス、ナスカの地上絵、アンコール……
高いお金をはたいて、長時間の移動に耐えて、やっとたどり着いたら
「え? たったこれだけ!?」とガッカリした経験はないでしょうか?
いまや世界に1000件以上もある世界遺産。
限られたお金と時間の中で選ばなくてはいけません。
どうせ行くなら、心から満足したいものです。
本当に行く価値があるのか、値段と時間と労力に見合うのか、
ガイドブックの美辞麗句に惑わされず、しっかり検討しましょう。
数多くの世界遺産に足を運んだ著者が、コストや体力度などの
データとともに、20の世界遺産を徹底検証。
「死ぬまでに行くべきベスト5」に加えて、
「世界遺産じゃないけれど、オススメの名所5」もあわせて紹介。
!!!世界遺産は、素晴らしい観光地にあらず!!!
※本書の内容は個人の感想であり、感動には個人差があります。
まえがき
旅行ガイドを開いてみると、
小さな街にも多くの観光名所があることがわかります。
どこもみな一様に褒めちぎられているので、目移りしてしまいます。
日程も予算も無限ではないので、どうしようかと悩みます。
そして、旅人は思いつくのです。
ユネスコが認定した「世界遺産」ならハズレはないだろう、と。
タージ・マハル、自由の女神、イースター島、
ヴェルサイユ宮殿、ピラミッド……
たしかに、世界の名だたる観光名所は、
ほぼすべてと言っていいほど世界遺産になっています。
世界遺産を冠にしたガイドブックは、とても見栄えがします。
世界遺産を巡るツアーは、知的好奇心をくすぐります。
勤勉な日本人は、どうやら世界遺産という響きに弱いようです。
いつからか、人はこう思うようになります。
「世界遺産=素晴らしい観光地」
しかし、必ずしもそうとは限らないのです。
目次
本書に登場する世界遺産(および、その他の名所)
岩フェチでない人は行ってはいけない
グランドキャニオン(アメリカ)
空想好きな人しか行ってはいけない
ストーンヘンジ(イギリス)
野生のカメが見たい人は行ってはいけない
ガラパゴス諸島(エクアドル)
他人に左右されやすい人は行ってはいけない
オペラハウス(オーストラリア)
ご当地グルメに目がない人は行ってはいけない
モン・サン=ミシェル(フランス)
COLUMN 1 危機にさらされている世界遺産
冬に行ってはいけない
泰山(中国)
熱海観光の後に行ってはいけない
アマルフィ海岸(イタリア)
時間がないときに行ってはいけない
ダンブッラの黄金寺院(スリランカ)
体調が悪いときに行ってはいけない
ナスカの地上絵(ペルー)
夏に行ってはいけない
アンコール(カンボジア)
COLUMN 2 増え続ける世界遺産
鉄道の旅に憧れて行ってはいけない
キジ島の木造教会(ロシア)
動物とふれあいに行ってはいけない
コモド島(インドネシア)
古代を感じに行ってはいけない
アクロポリス(ギリシャ)
軽い気持ちで行ってはいけない
マチュピチュ(ペルー)
見応えを求めて行ってはいけない
ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ(スペイン)
COLUMN3 世界遺産〝級〟の、世界の名所
おしゃれなハイヒールで行ってはいけない
パリ・セーヌ河岸(フランス)
人の助けなしで行ってはいけない
テトゥアン旧市街(モロッコ)
あの絶景を目当てに行ってはいけない
パムッカレ(トルコ)
考古学者でなければ行ってはいけない
人類化石遺跡群(南アフリカ)
世界史・軍事マニアしか行ってはいけない
スオメンリンナ(フィンランド)
おわりに+死ぬまでに絶対行くべき5件
世界遺産について
略歴
花霞和彦 かすみ・かずひこ
人生も折り返し地点に差しかかった39 歳で、世界一のバンジージャンプに挑戦して飛行機恐怖症を克服。それ以降、「世界一」「冒険」「世界遺産」をテーマに世界各地を飛びまわって刺激を追い求める。現在までに訪れた国は60か国以上、世界遺産は185 件。還暦までに500 件を突破するのが野望。
20 代は文筆業をしていたが、有り余るエネルギーを生かして起業。映画やテレビドラマ、アニメ、小説、漫画、J-POP、ゲームといった多ジャンルのコンテンツ制作に携わる。
●カバーデザイン/漆崎勝也(AMI)
●本文デザイン/茂谷淑恵(AMI)