戦略をイラスト化する グラフィック・ファシリテーション・スキル

グラフィック・ファシリテーション・スキル
クリスティーン・チョピアク 著

CCCメディアハウス書籍編集部 著

  • 書籍:定価1760円(本体1,600円)
  • 電子書籍:定価1408円(本体1,280円)
  • 四六判・並製/224ページ
  • 2014.12発行

手描きのイラストで「戦略の共有化」「問題の発見・解決」が驚くほど簡単になる! 組織内につねにビジネスチャンスをつくる風土ができる「戦略ビジュアル化」の効果を解説。

書籍

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電子書籍

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内容

チームの誰もがワクワクし、行動せずにいられなくなる。
組織内につねにビジネスチャンスをつくる風土ができる。

ストラテジック・イラストレーションの技術を身につければ
おもしろいほどアイデア・インスピレーション・モチベーションが生み出せる!

仕事はひとりで行なうものではなく共同作業です。効率を高めるためには、みんなが同じ目標を共有し、チーム全体のやる気を高めていく必要があります。
ビジュアルイメージを使うと問題を整理することができ、チームが向かうべき方向が可視化されます。

ビジネス戦略をイラストにすると、コミュニケーションが円滑になり、仕事の効率が高まり、主だった行動や活動を単純明瞭化することができます。的確な情報とチームの参加を確保できれば、ビジネス戦略図はチャンスを明らかにし、意思決定の質と結果を変えるのです。

本書ではさまざまな企業や組織で実践してきたビジュアライズの方法を体系立てて紹介します。

目次

プロローグ

第1章 ビジュアルのパワーを利用する

第2章 リスクを絵とストーリーにする

第3章 イラストで仕事のやり方を変える

第4章 ビジネス戦略を視覚化する――3つの戦略

第5章 成果の達成をスピードアップする

第6章 マップをどうつくり役立てるか

エピローグ

参考文献

「エピローグ」より

 私が強く引かれたビジネス戦略を図やイラストやメタファーと結びつけることによって、私の人生は大きく変わった。それは私の仕事、仕事仲間、仕事のやり方、そしてクライアントや同僚や友達と一緒に生み出すものすべてに影響を与えた。私はもう図やイラストや大型マップのない生活、大量のスライドや分厚いファイルを抱えた生活には戻れない。企業や従業員に目に見える変化を起こすツールや手法に精通した今の私は、ペンと紙を手にしていっそう活発かつ意欲的に仕事に取り組んでいる。

 私はここ数年、企業でイラストなどビジュアルなものを使うと従業員の間にどういうことが起きるかを観察してきた。有能優秀なビジネスマンがストラテジック・イラストレーションのクラスで、ペンを手に取り、真っ白な紙の前に立ったときの反応を見てきた。最初は喜びの表情を示した。「子供になった気分だな」。ところがうまく描けないと、だんだんイライラしてくる。ビジュアル言語がそれからそれへと増えてくると、彼らは疑い深くなる。「こんなこと仕事でやるやつがいるのか。うまくいく証拠はあるのか。どこで調べたんだ」。ところが2日目になると彼らは冷静になる。依然として懐疑的だが、当初の不安は消える。やがてこの手法を疑るよりも信じる人が増えてきて、トップ10アイコン、スケッチブック、油性ペンを手にし、頭の中をアイデアと色で一杯にして帰っていく。

 そういう彼らが勇気と不安の入り混じった気持ちを抱きながら、チームやクライアントと一緒にドローイングをし始めると、可能性が花開く。「気に入った! 本当に気に入った! わかったよ。あなたの言うとおりだ」と彼らは納得するようになる。本書の旅のプロセスと同じで、人々は結果を思い描いて(「私は描ける」)、複雑性を把握し(「私は描けない─いったい私は何を考えていたんだ。どうすればできるんだ?」)、チャンスをつくれるようになる(「あ、私にもできた! 練習すればもっと簡単にできて、もっとうまくなるだろう」)。

 何をためらっているのだろう? あなたも夢を生きることができる。ペンと紙、図やイラストでつくる夢だ。試してみてほしい。私が言ってきたことが本当だとわかるから。

略歴

クリスティーン・チョピアク Christine Chopyak
経営戦略家。経営コンサルティング会社アルケミーのシニアパートナー。クライアントはフォーチュン500社、政府機関、各種事業団体、非営利団体、地方自治体、教育機関など広範に及ぶ。関与している業界も、テクノロジー関連、金融、消費財関連、農業など幅広い。著者の手法は、戦略をイラスト化することで職場共有の宝にして、会社を従業員レベルから活性化し、常にビジネスチャンスを生みだす風土づくりをサポートすることにある。そのユニークなアプローチは多文化的な国際環境に置かれた大小さまざまな組織や企業やチームに好感を持たれ、定評を得ている。アメリカのビジネススクールの講師としても活躍。
http://link2alchemy.com

●カバーデザイン/大岡喜直(next door design)
●本文デザイン/相京厚史(next door design)

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