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45歳から5億円を稼ぐ勉強法
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45歳から5億円を稼ぐ勉強法

45歳から5億円を稼ぐ勉強法

今の会社で取締役まで昇進できるか? 定年までいられると思っているのか? 48歳から勉強を始めて、50歳で司法試験突破。年収3000万円を稼ぐ弁護士が教える、“豊かな後半生を切り開く”ための勉強法・時間術・発想転換……。

  • 書籍:定価1650円(本体1,500円)
  • 電子書籍:定価1320円(本体1,200円)
  • 2014.04発行
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内容

「45歳からの勉強法」は、
これまでの勉強法と何が違うのか。

70歳まで現役、年収2000万円の世界への
ヒントがここにある。

今の会社で取締役まで昇進できるか?
定年までいられると思っているのか?

48歳から勉強を始めて、
50歳で司法試験突破。
独立2年目にして
年収3000万円を突破した
弁護士が教える、
“豊かな後半生を切り開く”ための
勉強法・時間術・発想転換……。

食えない資格を取ろうとしていないか?
覚えることばかりに必死になっていないか?
「時間がない」を言い訳にしていないか?

プロローグ 45歳が直面する現実
第1章 45歳から練り直す人生戦略
第2章 45歳から5億円を稼ぐために
第3章 70歳まで現役を続けるための5つの発想転換
第4章 私が司法試験に一発合格できた3つのポイント
第5章 勉強が続かない5つの理由
第6章 5億円への勉強法10か条
第7章 最後までやり切るための時間術5か条

はじめに

「45歳から5億円を稼ぐ勉強法」とは何か。
 勉強なら、小学生のときからしている。中学受験でもやったし、高校受験でもやったし、大学受験でも必死で勉強した。「45歳からの勉強法」だって、18歳のときと同じじゃないか? 何が違うというのだ。
 それも「5億円を稼ぐ」なんて修飾語を付けているが、そんなこと無理に決まっているじゃないか。

 ところが、そうではない。
 まず、5億を稼げるかを考えてみると、それは2000万円×25年だ。つまり、45歳から70歳まで、バリバリの現役を続けて、毎年2000万円稼ぎ続ければ到達可能な数字だ。決して不可能な数字ではない。
「45歳からの勉強法」のどこが「18歳までの勉強法」と違うかと言えば目的だ。5億円という明確な目的がある。18歳までの勉強は、「いい大学に入るための勉強」だった。そのために、テストの点を上げることだけが目的だった。
「45歳からの勉強法」は、豊かな老後を過ごせるように、70歳まで現役を続け、5億円を稼ぐ、そのための勉強である。
 今では、年金が出るのは65歳。でも厚生年金だけだと、月に25万円ぐらいしかもらえない。趣味をエンジョイし、海外旅行にもたくさん行き、子供や孫にも何か買ってやりたい、自分自身、新しいことにも挑戦していきたいと思ったら、とてもとてもこれでは足りない。
 それに、会社の中で55歳ごろから窓際族になって、日がな一日新聞を読んでいるのも面白くない。社会に出て人の間に入るのが人間だ。せめて70歳まで、知的刺激のある面白い仕事をやりたい。やるなら社会からも認められ、自分でやってよかったと思える素晴らしい仕事をしたい。2000万円ぐらいの価値を認めてもらえる仕事を……。
 だから、「45歳からの勉強法」の成果は、テストの結果ではなく、その後、自分が70歳まで現役を続けられるか、毎年2000万円稼げるかどうかで測るのである。
 そして、目的が違うから、「勉強のやり方」も違ってくる。18歳までの勉強は、目の前のテストでいい成績を取ること、偏差値を上げることに集中していた。とにかく暗記して、テストで知識を吐き出したら終わり。その後の生活には、何の足しにもならない。
「45歳からの勉強法」は、ここが全く違う。現役を続けるために何を勉強すべきかをまず考える。その答えが見つかったら、いかに社会で評価される知識を素早く獲得するかを考える。本を最初から最後まで読んで暗記することはしない。自分の必要なものだけつまみ食いして終わり。あとはそれをいかに自分の仕事に役立てるか、そうしてどれだけ稼ぐかを考える。

 さて、かく言う私がどうしてきたか。
 40歳を超えたころから、「今のまま外資系で頑張っても、いつかThe Endの日が来るな」、
「50歳を超えたら、何やって食っていこうか」と考えていた。
 当時、仕事についていたのが、レクシスネクシスというアメリカのデータベース会社の日本法人の社長。もう、45歳を超えていた。
 この職について驚いたのは、会う人、会う人、法律関係の人ばかりになったこと。弁護士、大学の法学部教授、法律関連の出版社。この会社は、法律とビジネスのデータベースで世界市場の1、2位を争う会社なので、お客様は、皆一度は、使ったことがある。電話をすると、日弁連会長まで会ってくれた。東大教授も、である。自分でも、なんでこんなに偉い人が会ってくれるのかと思ったほどだ。
 そうこうしているうちに、ある大学の先生が、「ロースクールは夜間もできるので、植田さんもやってみたら」と軽い気持ちで話しかけてきた。これがどこか心の中に残ったのだろう。
 ロースクールができて初めての新司法試験が行われた年、50%の受験者が合格した。これなら「俺も受かるよな」と思い、ついに「俺もロースクールに行って、弁護士になろう」と決意した。これで、いつも会っている大学の法学部の教授や弁護士と対等に話ができるかもしれないと。
 そこで受験したのが、夜間のある成蹊大学だ。自信がなかったので、最初は法学部卒以外の人のために作られた未修者向けの3年のコースを受けた。合格通知が来てみると、授業料半額免除の特待生だった。
 なおかつ、既修者認定試験を受ければ、2年コースへの転換も可能とのことだ。そこで受けてみると、出来は悪かったが何とか合格。特待生待遇も消えることなく、入学できるというので、他の学校は全く受けずに入学した。
 48歳4か月にして、25年間の勉強のブランクというハンデを負って、ロースクールに入学した。周りにいるのは、自分より15歳ぐらい年下の人。自分より息子の年齢に近い。こういう若い人たちに交じって、平日の夜と土曜日、学校に通い始めた。
こうして、70歳まで現役を目指して、5億円を稼ぐことを目標にした自分の勉強が始まった。

 その後は、試行錯誤しながら「45歳からの勉強法」を自ら編み出し、実践した。そうして50歳9か月で新司法試験に合格。仕事をしながら、休みもほとんどとらず、一発合格である。
 仕事の関係で、その年の司法修習は見送り、翌年、司法研修所に入所する。52歳。そして1年の修習を終え、最後の試験にも合格して、弁護士登録したのが53歳のときだ。超遅咲きである。
 私はその後、さらに1年半の経営コンサルタント生活を経た後、54歳7か月にして、サラリーマン人生に別れを告げた。弁護士として開業し、今は日々、弁護士業の実践に励んでいる。当初の目的通り、弁護士2年目にして、年収2000万円は優に突破した。
 その一方で、経営コンサルタントとしてのキャリアも捨てがたく、55歳4か月にして名古屋商科大学経営学部教授に就任した。ウィークエンドMBAコースで、社会人学生を相手に経営学を教えることになり、「45歳から5億円を稼ぐ勉強法」、つまり、「キャリアを切り開くという目的のはっきりとした勉強法」を伝授している。
 こうした48歳からの自分の勉強方法を集大成したのが、この本である。きっと、あなたの参考になるはずだ。

 この本は、最初から最後まで読む必要などない。目次を見て、自分にとって、45歳から70歳まで現役を続けるためのヒントになるものはこれだ、と思えるものを見つけてもらえればそれでいい。
「45歳から5億円を稼ぐ勉強法」について知りたいことだけつかみ、あなたも70歳まで現役、年収2000万円の世界に到達してもらいたい。

2014年初春

植田 統

目次

はじめに

プロローグ――45歳が直面する現実

第1章 45歳から練り直す人生戦略

45歳は会社人生のターニングポイント
個人の力で生きる45歳からの人生
食える資格と食えない資格
食える経験とスキルとは?
そして、生き残るための勉強とは?

第2章 45歳から5億円を稼ぐために

取締役就任モデル
資格取得モデル
起業モデル

第3章 70歳まで現役を続けるための5つの発想転換

1.自己完結力を備える
2.自頭力を鍛える
3.新しい人脈を構築する
4.プライドを捨てる
5.自分自身のグローバル化を図る

第4章 私が司法試験に一発合格できた3つのポイント

1.自分が本当にやりたかったことを見つける
2.最低限の勉強で問題を解決する
3.自分の頭で考える

第5章 勉強が続かない5つの理由

1.興味がなくなる
2.頭に残らない
3.枝葉末節にとらわれる
4.すぐに成果が出ない
5.時間がない

第6章 5億円への勉強法10か条

1.結果から考える
2.勉強戦略を立てる
3.常識を使う
4.覚えないで理解する
5.わかることだけ学ぶ
6.やると決めたことはやり続ける
7.PDCAサイクルを回す
8.厚い教科書は読まない
9.実例に当てはめて考える
10.すぐ仕事で使ってみる

第7章 最後までやり切るための時間術5か条

1.細切れ時間に集中する
2.朝1時間を活用する
3.1日2時間以上勉強しない
4.2日続けて飲みに行かない
5.無駄な時間をそぎ落とす

おわりに

 

略歴

[著者]
植田 統(うえだ・おさむ)

弁護士、国際経営コンサルタント。

1957年生まれ。1981年、東京大学法学部卒業。東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行し、ダートマス大学MBA留学を経て、外資系経営コンサルティング会社に転職。その後、法律データベース会社レクシスネクシス・ジャパンの代表取締役を務めていた48歳のとき、ロースクールが夜間でも通えることを知り、一念発起して入学する。社長業をこなしながら勉強し、卒業時にはアリックスパートナーズに勤務。コンサルティング先の会社が民事再生を申し立てるなか、司法試験を受験し、一発で合格した。その後もコンサルタントを続けたが、54歳にして弁護士として独立。独立2年目にして年収は3000万円を突破した。2012年に名古屋商科大学大学院教授に就任し、社会人学生に経営戦略を講義している。

著書に『45歳からの会社人生に不安を感じたら読む本』、『人生に悔いを残さない45歳からの仕事術』(いずれも日本経済新聞出版社)、『40代を後悔しない仕事のルール41』(PHP研究所)、『残業ゼロでも必ず結果を出す人のスピード仕事術』(ダイヤモンド社)などがある。

装丁・本文デザイン/轡田昭彦、坪井朋子
著者エージェント/アップルシード・エージェンシー
校正/円水社