「働く」を再起動する 5年後、あなたが価値ある人材であるために

「働く」を再起動する
ミッチ・ジョエル 著

村上彩 著

  • 書籍:定価1980円(本体1,800円)
  • 電子書籍:定価1584円(本体1,440円)
  • 四六判・並製/352ページ <![CDATA[略歴
  • ISBN978-4-484-14104-6 C0030
  • 2014.03発行

企業がこれから直面する新たな事態に適応するために知っておきたいトピックスとともに、会社の中でなくてはならない働き手と認められ、解雇の心配のない人材になるために知っておくべき7つのヒントを紹介。5年後もビジネス界で生き残るために今すぐ「再起動」せよ!

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内容

君のキャリア、フリーズしてない?

あれこれ考えているヒマはない。
今すぐ動き出さなければ、5年以内に企業は衰退、誰もが失業する!

この本の原題は『Ctrl  Alt  Del』という。「コントロール・オルト・デリート」とは、パソコンのキーボードのコントロールキー(Ctrlキー)とオルトキー(Altキー)を押しながら、削除キー(Delキー)を押す操作で、主にパソコンを再起動(リブート)するために行われる。この「コントロール・オルト・デリート」と「再起動」が本書のキーワードだ。
本書は2部に分かれている。第1部「ビジネスを再起動」(1〜5章)では、ビジネスの劇的なリセットをいかに受け入れるべきかについて述べる。5つの大変動(ムーブメント)を取り上げて、それらの大変動(ムーブメント)が一つの流れにまとまりつつあること、その流れに適応するために、企業も人も以前にはあり得なかった変身を遂げざるを得なくなったことを語ろう。第2部(6~12章)「自分を再起動(リブート)」では、働く人たち一人ひとりの問題、読者の抱える問題を取り上げる。読者のみなさんは、5つの大変動(ムーブメント)を理解するだけではなく、自分は何者であり、どのように働くべきかという認識を再起動しなければならない。

みなさんが時計を気にして9時から5時まで働き、年金の支給を心待ちにするような〝雇われ人〟から、実現したい夢に向けて努力する人間に変わるためのきっかけになる、7つのヒントを教えて差し上げよう。

未来は契約書なんかには書いてない、未来は寸暇を惜しんで働くことにかかっている……そう考えることこそ重要だ。この本のヒントは、すでに起業している人たちばかりでなく、既存の組織に属しながら起業を考えている人にも役に立つだろう。自分はどういう人間になりたいのか……そういう意識を持った新しいタイプの仕事人(ワ ーカー)が、ビジネスの未来を担っているのだ。

推薦

「オンライン世界に適応し、学び、時代を先取りできるかを教えるとともに、未来に備える手助けをしてくれる。さあ、読もう!」
  トニー・シェイ(ザッポス会長)
「デジタル世界と現実世界を生き抜くための賢明で実用的なロードマップとなる1冊」
  ダニエル・H・ピンク(『人を動かす、新たな3原則』著者)
「事業経営のための重要な青写真を提供してくれる」
スーザン・ケイン(『内向型人間の時代』著者)
「本書は、土台から変化する時代に適応して生き抜くために必要な貴重な知恵に満ちている」
ダン・アリエリー(『予想どおりに不合理』著者)
「未知の地を踏破するためのすばらしい指針となる本だ」
セス・ゴーディン(『トライブ』著者)

読み始める前に(抜粋)

会議やセミナーに出席する機会があったなら、そのときはぜひ、あなたの左右両隣の席に目を向けてもらいたい。
おそらく5年後には、あなたがた3人のうち1人は、そうした場に出席することはないだろう。縁起でもないことを言うなと怒られそうだが、私が世界に届けたいのは〝希望〟―そう、あくまで希望のメッセージだ。今はビジネス激動の時代である。あなたはそのことを知っているし、毎日、目の当たりにしているはずだ。実際、現代はビジネスの歴史上初めて、ブランドを提供する企業よりも、消費者のほうが決定的に先を進む時代だ。消費者は連携を強め、より多くの情報を得る。より多くを創造し、より多くをシェアする。そして賢い消費者は、ますます賢くなっていく。
問題なのは、多くの企業がこの状況への対応の仕方を知らないこと、企業で働く人々も従来のやり方をどう変えるべきかを知らないことだ。テクノロジーは企業の購買方法や自社製品の販売方法、さらには企業が社会とつながる方法を変えただけではない。テクノロジーはビジネスの遺伝子を唐突かつ急速に変化させた。そして我々はその変革の只中にいる。今は困難な時代であり、地獄とは言わないまでも天国ではないことは確かだ。
この本が目指すのは、問題を解明し、困難を乗り越えるためのロードマップとなることである。実のところ、やるべきことがわからなくて脅えている人たちが多い一方で、困難を人生最大のビジネスチャンスと捉えている人たちも大勢いる。この本の目的は、単純な語義の定義や思考方法の転換でもなければ、企業を少しばかり改革することでもない。この本を通じて理解して欲しいのは、困難な時期には多くの企業が潰れ、多くの仕事が消滅するが、同時に多くの企業が成功し、多くの新しいビジネス、多くの新しい仕事も創出される、ということだ。
「5年後も市場価値のある人間になるためには、どうすればいいだろう?」―この本はそんな疑問に答えるために書かれた本である。

目次

読み始める前に
序文
第1部 ビジネスを再リブート起動
1章 私からあなたへ─消費者と直結した関係を築くために
2章 〝使える〟モノだけくれ!─功利主義マーケティングへの変化
3章 心で勝負する力─受動メディアと能動メディアの融合
4章 データとセックス─企業と消費者が〝結婚〟する時代
5章 1画面世界─4画面から1画面へ
第1部の終わりに、そして第2部を始める前に
第2部 自分を再リブート起動
6章 デジタル人エレクトス間─デジタル第一主義になれ
7章 ロング&ワインディング・キャリア─困難な時代を生き抜くために
8章 新しい働き方─新しい職場で働くための新しい考え方
9章 自分をマーケティング─コミュニケーションが広告になる
10章 〝仕事〟の〝場〟─どこでも仕事場になる
11章 起動モードの人生─生活のための仕事から、人生のための仕事へ
12章〝次〟を受け入れる─地獄から天国へ……次に起きるのは何だ?
謝辞
[著者]
ミッチ・ジョエル Mitch Joel
デジタルマーケティング&コミュニケーション企業Twist Imageの取締役。マーケティング誌は〝デジタルマーケティングのロックスター と呼ぶ。2006年に〝世界で最も影響力のあるブログマーケティングの権威 、2008年に〝カナダのソーシャルメディアにおいて最も影響力のある男性 の称号を勝ち取り、〝オンラインマーケティングの権威世界トップ100 にランクインした。「ビジネスウィーク」「ファスト・カンパニー」「マーケティング」「プロフィット」「ストラテジー」「マネー」などの著名誌にマーケティングの専門家としてたびたび寄稿している。また、ハフィントンポストにも定期的にコラム「メディアハッカー」を連載。著書に、処女作でベストセラーとなった『Six Pixels of Separation(6ピクセルの隔たり)』がある(未邦訳)。
[訳者]
村上彩(むらかみ あや)
1960年生まれ。上智大学大学院国際関係論修士課程修了。翻訳家。訳書に『成長し続ける会社』(日本経済新聞社)、『クラウド化する世界』(翔泳社)、『不平等について―経済学と統計学が語る26の物語』(みすず書房)などがある。

●装丁/重原隆
●翻訳協力/リベル
●校閲/円水社

 

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