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アルコール依存の人はなぜ大事なときに飲んでしまうのか

アルコール依存の人はなぜ大事なときに飲んでしまうのか
仮屋暢聡 著
  • 書籍:¥1,500(税別)
  • 電子書籍:¥750(税別)
  • 四六判・並製/212ページ
  • ISBN978-4-484-09230-0
  • 2009.08発行

人生を、ビジネスを、酒で失敗しないための、あなたの「アルコール依存度」を徹底チェック。依存進行度合、依存と薬の危険な関係、依存が招く病気、その脱出法などを詳細に解説。あなたもすでに危険ゾーン!?

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内容

厚生労働省の調査によれば、日本のアルコール依存患者は4万3000人。しかし、アルコール依存症の診断基準を満たす人は、なんと約80万人もいるとみられている。隠れアルコール依存症の人は、450万人にも上るそうだ。アルコール依存の顕著な例が、「なぜあんなに大事なときに、飲んでしまうのか?」ということだ。これは、この病が、「コントロール不能の病」だからだ。つまり、制御不可能なのだ。本書は、アルコール依存を一見そうとは見えない「アルコール依存前期」と、問題のあることが明らかな「アルコール依存後期」とに分け、それぞれの時期の特徴、依存の3つのタイプ、脱出法、対処法等を精神科医が詳述している。著者曰く、「アルコールを飲んで一度でもブラックアウト(記憶喪失)を経験した人は要注意!」と警告している。

本書ではこの事実をふまえ、アルコール依存を一見そうとは見えない「アルコール依存前期」と、問題のあることが明らかな「アルコール依存後期」とに分け、それぞれの時期の特徴や、なぜ前期から後期へと進行していくのか、その間にある一線とは何かなどを詳しく解説しています。さらに、アルコール依存を3つのタイプに分類し、どのような人がどのタイプになるのかを分析しました。そのうえで、アルコール依存から脱する方法や、あなたの周囲の人がアルコール依存かもしれないと感じたときの対処法などについても、わかりやすく説明しています。(まえがき)より

目次

まえがき もしかしたら「アルコール依存の人」かもしれない

第1章 アルコール依存の人は、なぜ大事なときに限って飲むのだろう?

1あのとき、あの人に、何が起こったのか
 ●“もうろう会見”のとき、中川昭一氏はどんな状態だったのか
 ●問題にすべきは、むしろガイトナー長官との会談
 ●なぜ“もうろう会見”が起こってしまったのか
 ●「アルコールと風邪薬の併用」が意味するものは?
 ●妻はなぜ「頑張れ、日本一!」と言ったのか
 ●アルコール問題を超えて、ベティ・フォードへの道

2アルコール依存の人は、なぜ大事なときに飲んでしまうのか
 ●大事なときだからこそ、飲んでしまうという不条理
 ●アルコール依存の人は、なぜアルコール依存になるのか
 ●アルコール問題を抱えた親の子は、アルコール依存になりやすい?!
 ●仕事や定年からくるストレスがアルコール依存を招くこともある

3 繰り返される飲酒運転の背景にあるアルコール依存
 ●執行猶予中に再び飲酒運転をしてしまった
 ●アルコール依存を治さなければ、飲酒運転はなくならない

第2章 アルコール依存は、なぜ知らない間に進行していくのだろう?

1アルコール依存の「前期」と「後期」の間には一線がある
 ●アルコール依存は「前期」と「後期」でこんなに違う
 ●アルコール依存が「否認の病」と呼ばれる理由とは?
 ●アルコール依存が後期に入るとき超える一線とは?
 ●節酒や短期間の断酒では、依存症の進行を防げない
 ●アルコール依存の末期にはなにが起こるのか

2酒好きの人が陥る、アルコール依存の3つのタイプ
 ●アルコール依存の根底には、意識の変化を求める気持ちがある
 ●「喜楽型」「悲哀型」「怒り型」の特徴と対処法
  1 喜楽型アルコール依存
  2 悲哀型アルコール依存
  3 怒り型アルコール依存

第3章 アルコール依存と薬の危険な関係

1アルコールと薬の相乗作用が死を招くことも
 ●ありふれた薬が“凶器”に変わることもある!
 ●だれもがやっていて、だれもが知らない“適当に”飲む危険性

2依存を招く“薬物”とは
 ●アルコール依存の人は、ほかの薬の依存にもなりやすい
 ●依存症を引き起こす“薬物”は、だれでも手に入れられる

第4章 アルコール依存を招く病気、アルコール依存が招く病気

1うつやパニック障害がアルコール依存を招くこともある
 ●不安を緩和するために酒を飲んだのがきっかけで、アルコール依存に
 ●アルコールを薬物代わりに飲んでいるうつの人が多い!?
 ●アルコールを飲んでいると、いつまでたってもうつが治らない
 ●うつとアルコール依存は合併し、自殺のリスクを高める

2アルコール依存が原因で起こる病気とは
 ●アルコールによって起こる脳と神経の病気
 ●アルコールによって起こる身体の病気
 ●アルコール依存の治療開始に、遅すぎることはない

第5章 アルコール依存から脱する方法、アルコール依存にならない方法

1アルコール依存から脱するにはどうすればよいのか
 ●自分でできるアルコール依存チェック法
 ●不安を感じたときの医師とクリニックの選び方
 ●アルコール依存の治療法と治療薬
 ●アルコール依存になったらすべての薬がダメ!?
 ●通院・抗酒剤・自助グループへの参加が3本柱

2アルコール依存にならない飲み方とは?
 ●アルコール量を計算する簡単な方法を覚えよう
 ●飲み方の基本中の基本を知ろう
 ●じょうずな酒の断り方を身につけよう

3身近な人が「アルコール依存かもしれない」と思ったら
 ●アルコール依存は家族を壊しながら進行していく
 ●身近な人がアルコール依存かどうかを見分ける方法
 ●身近な人がアルコール依存だったとき、どうすればよいか

あとがき 遊び心とネバーギブアップ

著者

仮屋暢聡(かりや のぶとし)
1957年鹿児島生まれ。1985年鹿児島大学医学部卒業。精神科医。東京都立松沢病院医員、東京都立中部総合精神保健福祉センター医療科科長・広報援助課長、東京都福祉保健局精神保健福祉課長を経て現在、医療法人KARIYA理事長。まいんずたわーメンタルクリニック院長。TOKYO心のボランティアNET顧問医。社団法人ゼンコロ監事。著書に「心はさみしき狩人─精神科医による23の狂気の物語─」(実業之日本社)、「危ない呑み方・正しい呑み方」(毎日コミュニケーションズ)、「うつ予備群」(阪急コミュニケーションズ)などがある。

●カバー写真/Patrick Steel(PPS)
●ブックデザイン/小林真理(STARKA)