人脈塾 サラリーマンも「自分名刺」を持ちなさい
金なし、コネなし、人脈なし――なにもかもゼロの状態で行政書士として独立した著者が、たった1年で次々顧客を増やし続けられる秘密とは?「出会い」を即「生きた人脈」にする魔法の名刺の作り方。
- 書籍:定価1430円(本体1,300円)
- 電子書籍:定価1001円(本体910円)
- 2010.01 <![CDATA[http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/998536676X_EBOOK.html発行
内容
会社や収入がなくなっても本当の人脈は残るものです。「○○会社の××さん」ではなく、個人としてのあなた自身を認識してもらい、立場が変わっても残る人脈を作る。組織に属するサラリーマンこそ自分をブランド化することが必要です。本書では、出会いを即生きた人脈にする、いわば魔法の名刺の作り方とその効果的な使い方を伝授します。
その他、ブログやお礼メールの使い方、手土産や人と会う場所、プロフィールの作り方など様々な「自分ツール」の作成&活用法も公開。誰でも、今日から実行できる人脈づくりのノウハウが満載。
はじめに
「人脈を広げたい」
本書を手に取ってくれたあなたは、きっとそう思っていることと思います。あなたはサラリーマンですか? それともご自分でご商売をなさっている方でしょうか? 人は立場によって必要とする人脈が違います。でも人脈が必要であることに違いはなく、またその人脈の作り方にも大きな違いはありません。
私はユニフォームメーカー勤務のサラリーマンから、まったく畑違いの行政書士という仕事で独立しました。立場が変わったのと同時に、お付き合いをする人々も大きく変わりました。私は独立して2年が経ちましたが、独立以前のサラリーマン時代からお付き合いが続いている人はほとんどいません。
私は畑違いの仕事で独立したので、独立当初、仕事のスキルもなければお客もいない状態でした。ビジネス書やセミナーで勉強をした結果、経営に必要な人・もの・金・情報の四つの要素のなかで、人、つまり人脈があればとりあえず何とかなるのだろうということがわかってきました。当時の私にある人脈といえば、サラリーマン時代の、主には会社関係で知り合った人たちです。しかし会社を辞めて独立したプライドがありましたから、このサラリーマン時代の人脈は頼れません。そこで一から人脈を作ることを始めたのです。
★ツールで人脈が広がる
そして現在、独立して2年が経ちますが、人脈が大きく広がったことで、なんとか仕事も軌道に乗ってきました。私の方向性は間違っていなかったのだと思います。人脈はビジネスにおいて、とても大きな力を持つものなのだということを身をもって理解しました。
私の人脈がここまで広がった大きな要因にツールの利用があります。名刺をはじめとして、ブログやメールなどのツールが大きな力になったのです。
思い返せばサラリーマン時代、これら人脈形成のためのツールなどほとんど使っていませんでした。せいぜいミクシィに登録していたくらいで、名刺は会社のものを使っていましたし、ブログだって書いていませんでした。サラリーマン時代の知り合いで私のことを覚えている人は、今はほとんどいないのではないでしょうか。
私が今使っている人脈形成ツールは、多少の制限はあってもサラリーマンでも使えるものです。私もサラリーマン時代に使っていたなら、付き合いこそ疎遠になっても、せめて顔と名前くらいは今でも覚えていてくれたのではないかと思います。いや2年も経てば彼らの立場も変わっているでしょうから、今頃はビジネスでの付き合いも始まっていたかもしれません。
★人脈形成のための「自分名刺」
本書は、私が独立後の2年間に人脈を形成し広げるために使ったツールや考え方を、サラリーマン時代に知って使っていたらよかったなぁという反省を踏まえて、サラリーマンの方にも応用しやすいように解説した本です。サラリーマンの人脈は、基本的には会社があってこそのものです。「○○株式会社の××さん」という認識のされ方でつながった人脈です。そこを、自前のツールを使うことで自分自身を認識してもらい、立場が変わっても残る人脈を作る。そのためのツールの作り方、使い方を知っていただく本なのです。
なかでも自分自身の名刺、「自分名刺」の作り方に多くのページを割いています。第1章はすべてこの「自分名刺」の作り方です。といいますのも、私自身、現在の名刺を使い始めてから、爆発的に生きた人脈が増えたからです。また私が実感したことですが、自分名刺は人脈形成のツールの中でも効果が比較的早く現れます。反応も名刺を渡した相手から直接受け取れますので、効果の実感もしやすいのです。これから人脈を広げていこうという方は、まず効果の出やすい方法、実感しやすい方法から実行していくほうが、他の方法にも手を広げていきやすいと考えました。まずは「自分名刺」を作っていただき、その効果を実感してください。本は読むだけではだめで、そこに書いてあることを実行して初めて意味があります。本を読んだら、まず「自分名刺」をぜひ作ってください。
★「自分ツール」の作成と名刺の効果的な使い方
第2章は、名刺以外の人脈形成ツール(本書では「自分ツール」と呼んでいます)について書いています。「自分名刺」の効果を実感したら、他のツールも使ってみてください。一つの方法だけでなく複数の方法を組み合わせることで、より大きな効果が得られます。様々なツールを使うことで、人脈が早く大きく広がるのです。第3章では「自分名刺」の効果的な使い方や人脈を広げるための基本的な考え方を解説しています。せっかく手間とお金をかけて作った「自分名刺」です。より効果的に使いたいですよね。そのための方法と考え方が書かれています。
この本に書かれたことは誰でも簡単に実行できることばかりです。考え方も誰にでも理解できる容易なものです。ですので、人脈を広げたいと思ったら、本書を読んですぐ実行に移してください。実行に移しやすいように、書き込み式のページも多く盛り込んでいます。本当はすべて実行してほしいのですが、7割実行できれば確実に効果が出ます。人脈が、それも生きた人脈が広がります。そしてその人脈は、あなたのビジネスに、人生に、必ず良い結果をもたらすに違いありません。
ではまず「自分名刺」の作り方を知るところから始めましょう。
目次
はじめに
第1章 自分名刺を作ろう
会社の名刺を配り続ける時代は終わった
「自分名刺」は色あせない
自分名刺に載せる情報とは
「人に知られていること」を目指す自分名詞
自分名刺作成へ
必ず写真を載せる
写真はプロに撮ってもらう
似顔絵を活用する
詳しいプロフィールを載せる
プロフィール作成の注意点
魅力的なプロフィールを作るために自分に質問する
自分にキャッチフレーズをつける
仕事のキャッチフレーズも有効
会社名、肩書きなどの記載の仕方
仕事に対する自分の思いを盛り込む
その他の情報
自分名刺作りのデザインの基本
第2章 その他の自分ツールについて
自分ツールをそろえる
ブログは必須アイテム
詳しいプロフィールを作っておく
手土産に凝る
人と会う場所はホームグラウンドを使う
お礼メールを活用する
自分流の「サプライズ」を持つ
服装で印象をコントロールする
笑顔を大切に
第3章 自分名刺の効果的な使い方
自分名刺を効果的に活用する
とにかくたくさんの人に会い、自分名刺を渡す
会いたい人が主催する会合に行く
レギュラーメンバーになる
セミナーは同じ目的の人に会える場所
自分の話は名刺にまかせて、聞き役に徹する
名刺の渡し方にも一工夫
人に会う前には下調べをする
人の人脈形成を手伝う
常に相手の利益を考える
お客になる
お手伝いをする
告知に協力する
おわりでないおわりに
著者
關口勝生(せきぐち・かつお)
行政書士。關口行政書士事務所所長、板橋保険センター代表、街の法律家ネットワーク主宰メンバー、バーolim共同オーナー。
1972年、東京都北区生まれ。中央大学経済学部卒業後、株式会社日本リース(現GEフィナンシャルサービス株式会社)に入社。サラリーマン生活になじめずわずか1年半で退職し、1年間タイで無職生活を送る。帰国後、大手ユニフォームメーカーに就職。営業職を経て、情報システム、生産部門の仕事に従事。会社勤めの傍ら、独学で行政書士の資格を取得。2007年10月に経験も人脈もゼロの状態で独立。名刺やブログといったツールを利用することで、驚異的なスピードで莫大な人脈を構築し、事務所経営を軌道に乗せる。現在は会社設立を中心に各種事業のサポートを行なうとともに、行政書士・士業・コンサルタント・起業家向けのセミナーを定期的に開催。自身の経験を活かしたアドバイス、講義は高い評価を得ている。 趣味はバーテンダーと仲良くなること。サラリーマン時代、バーテンダースクールに通ったほどのバー好き、そして人好き。「大切なのは人と人とのつながり」と仕事にプライベートに活動の場を広げている。
ホームページ:http://www.sekiguchikatsuo.com/
ブログ:http://ameblo.jp/sekiguchikatsuo
●編集協力/黒坂真由子
●本文イラスト/山﨑かおる
●装丁・本文デザイン/浦郷和美