150人のお金持ちから聞いた 一生困らないお金の習慣
- ビジネス・自己啓発
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投資、資産運用、住まい、時間の使い方、節約の仕方……
お金持ちになる、お金を増やす体質になるには、それなりの思考と行動理念が必要です。
『お金持ちの教科書』シリーズ累計10万部突破の著者が図解入りでまとめた、
誰でもすぐに実践できる「正しいお金との向き合い方」。
こんな人におススメです!
・お金がなかなか貯まらない
・収入を増やしたい
・家や土地を買うか悩んでいる
・お金の心配から解放されたい
- 書籍:定価1430円(本体1300円)
- 電子書籍:定価1144円(本体1040円)
- 2021.10.29発行
はじめに
本書は、書籍『お金持ちの教科書』の図解版として書き上げたものである。
筆者の現在の本業は経済評論家だが、かつて経営コンサルティングに従事した経験があり、企業のオーナー経営者を中心に多くの富裕層に接してきた。また、自身も事業と投資で成功し、いわゆる富裕層の仲間入りを果たすことができた。現在では、億単位の資産を株式投資で運用する個人投資家でもある。
『お金持ちの教科書』はこうした筆者の経験をもとに、約150人のお金持ちから筆者がヒアリングした内容をもとに執筆した、お金持ちの実像を明らかにした本である。
筆者は独立して事業を行うにあたり、どうせやるなら絶対に成功させたいと考え、これまでに出会ったお金持ちの行動を徹底的に分析してみた。
残念ながら、こうすればお金持ちになれるという100%確実な方法は見つからなかったが、お金持ちの人たちに特有の思考パターンや行動原理というものが存在することは分かってきた。
こうした行動原理をうまく応用することができれば、ごく普通の人でもそれなりに成功することができるかもしれない。そう考え、実際に自分でも試してみたわけである。結果は十分すぎるほどで、大資産家というわけにはいかなかったが、十分満足のいく成果を上げることができた。
おかげさまで『お金持ちの教科書』は好評をいただき、何度も刷りを重ねることができたが、一方で、もっとシンプルで分かりやすい解説が欲しいという読者の方からの要望も多数いただいた。本書はこうした声にお応えし、『お金持ちの教科書』のエッセンスを抜き出し、図版を組み合わせて再構成したものである。
世の中にはお金持ちになるための情報が溢れているが、お金持ちの実像やお金持ちになるための方法を客観的に記したものは少ない。その理由は、こういった書籍の書き手が偏っていることが大きく影響している。
お金持ち本の代表格といえば、億万長者本人が自分の体験や主義を披露するタイプの書籍である。こうした個性的な資産家の話は、ストーリーとしては大変面白いのだが、ほとんど役に立たない。一種の天才である彼らの行動をそのまま真似しても、うまくいくはずがないからだ。
一方で、税理士やFP(ファイナンシャルプランナー)らによる解説本も目につく。彼らはお金の管理の専門家なので、保険や投資信託といった金融商品の基本的な内容を知ったり、お金の管理についてのコツを知ったりする上では、重要な情報を提供してくれる。その範囲にとどまる内容ならよいのだが、なかにはお金持ちになるためのノウハウを披露しているものも見受けられる。ところが、そのほとんどはリアリティがない。なぜなら、彼らはお金を管理する方法を勉強した人たちであって、彼ら自身はお金持ちではないからだ。
筆者はこれまでに多くのお金持ちに接し、彼らの話を聞いてきた。また自分自身にも、お金に関する多少の経験値がある。ある程度はお金持ちの本音を引き出し、その実情やノウハウを客観化することができたのではないかと自負している。
日本は特にそうなのだが、皆がお金に関心があるにもかかわらず、その話は社会的タブーになっていたりする。お金にまつわる話は多くが矛盾に満ちている。お金持ちの実態やお金持ちになるコツといった現実的な話に加えて、こうしたお金が持つ本質的な謎についても感じていただければ幸いである。
お金持ちは、人とは違った行動を取ることが多く、それゆえにビジネスや投資で成功している。しかし、こうした彼等の言動は他人から理解されず、場合によっては反感を買ったりもする。
しかし、お金持ちになった人のすべてが天才的な人物というわけではない。ここが重要なポイントである。
つまり、お金持ちになるために、天才的な能力は必須というわけではないが、人と同じ行動をしていては絶対にダメなのである。
本書に登場するお金持ちについても、読者の中には、うまく理解できなかったり、反発を覚える人がいるかもしれない。しかしお金持ちの人たちがこうした行動を取る背景にはちゃんとした理由がある。ひとくちにお金持ちといっても、性格はさまざまである。だがお金持ちは総じて合理的だ。
好き嫌いは一旦横に置き、お金持ちがなぜこのような合理的な振る舞いをするのか、じっくりと考えてみて欲しい。 その中には、我々凡人がお金持ちになるための重要なヒントが隠されているはずである。
目次
はじめに
第1章 お金持ちってどんな人?
1 そもそもお金持ちって?
2 あの人はお金持ちなのになぜ貧乏そうなのか?
3 土地を持っているお金持ちと、お金を持っているお金持ち 26
4 お金持ちに本物も偽物もない
5 お金持ちはどこに住んでいるのか?
6 タワマンに住む人はお金持ちではない?
7 働かずに生活できるのは、資産1億円
8 年収1000万円はお金持ちではない
Column お金持ちは常に恐怖に怯えている
第2章 お金持ちはこんなことを考えている
1 お金持ちはすべて自分のせいにする
2 お金持ちは率と絶対値を区別している
3 「1日24時間は誰にでも平等」の嘘
4 お金持ちだけが持つ独特のカンとは?
5 お金持ちが電車やバスに乗らない理由
6 お金持ちはファーストクラスには乗らない
Column お金持ちの子供は、お金持ちになりやすい
第3章 お金持ちのコミュニケーション術
1 お金持ちには友達がいない
2 お金持ちになれる友達の作り方
3 チビ・デブ・ハゲには逆らうな
4 お金持ちは素直に「ありがとう」と言える
5 お金持ちにはケチが多い?
6 お金持ちは人に感謝しない
7 お金持ちに学ぶ見栄の張り方
Column お金持ちは靴と時計を見ればわかるのか?
第4章 どうすればお金持ちになれるのか?
1 お金持ちになりたければ都心に住め
2 いつもお金の話をすることの有効性
3 人に興味がある人、モノに興味がある人
4 安心ではなく安全を望め
5 リスクはどこかで必ず取らなければならない
6 株で儲けた人は、どんな投資をしているのか?
7 見た目よりずっと大変な不動産投資
8 2021年、今何に投資をするべきか
9 お金持ちになりたければ、早く動き出せ
Column お金で解決できること
第5章 こんな行動でお金は逃げていく
1 貧乏人とばかり付き合う
2 「そんなこと知ってるよ」と言ってしまう
3 ラッキーであることを否定する
4 ただの消費者になっている
5 人を妬んでばかりいる
Column 「割り勘君」がお金持ちになれない理由
最終章 小金持ちでもいいから、なんとかしたい人へ
1 共働きで収入を大幅に増やす
2 小金持ちを目指すなら車は買うな
3 小金持ちを目指すなら新築住宅は買うな
4 サイドビジネスで収入を増やす
略歴
加谷珪一(かや・けいいち)
経済評論家。仙台市生まれ。1993 年東北大学工学部原子核工学科卒業後、日経BP 社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務を担当。2000 年に独立後は、中央省庁や政府系金融機関などに対するコンサルティング業務に従事。現在は、「ニューズウィーク日本版」や「現代ビジネス」など多くの媒体で連載を持つほか、テレビやラジオで解説者やコメンテーターを務める。主な著書に、『お金持ちの教科書』シリーズ、『ポスト新産業革命』(以上CCCメディアハウス)、『お金で絶対に苦労しない方法を教えてください!』(プレジデント社)、『億万長者への道は経済学に書いてある』(クロスメディア・パブリッシング)、『感じる経済学』(SBクリエイティブ)、『日本は小国になるが、それは絶望ではない』(KADOKAWA)、『中国経済の属国ニッポン』『貧乏国ニッポン』(幻冬舎新書)、『戦争と経済の本質』(総合法令出版)などがある。
●まんが/門川洋子
●イラスト/細谷順平
●編集協力/黒坂真由子
●校正/円水社
●本文デザイン・DTP/朝日メディアインターナショナル
●カバーデザイン/ 小口翔平+加瀬梓(tobufune)