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特集「科学論の挑戦」 中島秀人/ 埴岡健一/宮野公樹/野澤 聡/平川秀幸  <論考>ポリーヌ・シュナペール/池本大輔/五百旗頭 薫/佐藤卓己/周東美材/神門善久  <連載 >山崎正和   <往復書簡 correspondence>ビル・エモット+田所昌幸

  • 書籍:定価1100円(本体1,000円)
  • 電子書籍:定価1100円(本体1,000円)
  • 2016.11.16発行
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内容

科学論の分野も狭隘な専門主義の影響を免れてはいない。福島の事態への科学論者の対応の鈍さが、それを象徴する。このように現実社会から切り離された「科学論」も危機にあるのではないか。科学と社会との関わりや社会における科学の位置付けについて俯瞰的に検討し、科学論の現状に一石を投じたい。

目次

特集  ・科学論の挑戦

巻頭言
・・・・・・中島秀人

「科学」はどこにあるのか?―科学技術政策の「忘れ物」
・・・・・・埴岡健一

科学論の工学的分析
・・・・・・宮野公樹

科学技術と自然の未来―オードヒューム『永久運動の夢』を出発点に
・・・・・・中島秀人

科学とともに未来を拓く―文化としての科学
・・・・・・野澤 聡

3.11後の科学と民主主義 ―「子ども・被災者支援法」をめぐる混乱から考える
・・・・・・平川秀幸

<論考>

イギリスの国民投票の波紋
・・・・・・ポリーヌ・シュナペール

EU離脱を決めたイギリス―帝国へのノスタルジアかリトル・イングランドか
・・・・・・池本大輔

噓の明治史―循環の観念について
・・・・・・五百旗頭 薫

「報道の自由度ランキング」への違和感
・・・・・・佐藤卓己

いつも見ていた「ジャニーズ」―戦後日本のメディアと家族
・・・・・・周東美材

日本農業の稚拙化とその背景
・・・・・・神門善久

<連載 最終回>
リズムの哲学ノート 第八章 リズムと自由 あるいは哲学と常識
・・・・・・山崎正和   

<世界の思潮>
没後五〇年、いま甦る大拙思想の可能性
・・・・・・安藤礼二
 
 社会主義の残したもの―「宗教」に関わる歴史的実験の帰結
・・・・・・滝澤 克彦 
 
非合理的な民主主義
・・・・・・前田健太郎 

<写真で読む研究レポート>
チャップリンの世界
大野裕之  

<時評>
 わがなつかしの「アンフォルメル」
・・・・・・芳賀 徹   
 
海洋国家ヴェネツィアの栄光と没落
・・・・・・高階秀爾   
 
熊本城から文化財修復連携システムを
・・・・・・飯尾 潤
 
 「ガイジン専用」という「おもてなし」
・・・・・・田所昌幸 
 
日中間の危険な認識ギャップ
・・・・・・高原明生    
 
  「はじまりの歴史」と「終わりの歴史」
・・・・・・渡辺 裕
                           
 コルビュジエの建築遺産
・・・・・・藤森照信   
 
AIと贋作
・・・・・・奥本大三郎  
 

<地域は舞台>
 時の流れに抗いつつ 何時も元気な由布院 いいぞ!
自然と文化のまちづくり(大分県由布市)
・・・・・・御厨 貴   

<往復書簡 correspondence>
 EU離脱後の英国とヨーロッパ
・・・・・・ビル・エモット+田所昌幸

<フォーラムレポート>
グローバルな文脈での日本
 
Table of Contents in English
バックナンバーのご案内

●アステイオン編集委員会委員
 
委員長 田所昌幸 
    池内 恵
    苅部 直
    張  競
    細谷雄一
    待鳥聡史
顧 問 山崎正和

特集責任編集 中島秀人
 
●ブックデザイン/熊澤正人+村奈諒佳(POWERHOUSE)
●翻訳協力/ジャネット・アシュビー、斉藤裕一
●校閲/竹内輝夫
●編集協力/CCCメディアハウス書籍編集部