だから、ぼくは農家をスターにする。 「食べる通信」の挑戦
全国に広がる”食べもの付き情報誌”が「つくる人」と「食べる人」の新しい関係を生みだす
地域の優れた生産者と都市の消費者をつなぐ、史上初の食べもの付き月刊情報誌「食べる通信」は、いまや東北にとどまらず、全国11もの団体が刊行している。その基盤をつくった高橋博之は何を目指し、どんな思いで全国を駆け回っているのか。東北から日本の一次産業を変える取り組みとともに、熱いこころざしを語りつくす。
- 書籍:定価1650円(本体1,500円)
- 電子書籍:定価1320円(本体1,200円)
- 2015.06.18発行
内容
『食べる通信』とは、食べもの付き情報誌です。
編集長である私(高橋博之)が、農家や漁師を徹底取材。
彼らを特集する雑誌が、収穫された食べものとセットで読者に届けられます。
2013年7月。月刊『東北食べる通信』創刊。
海に山に里に東北各地の生産者を訪ね歩き、その生き様を誌面で伝えてきました。
紙面を通じて生産者の思いを知り、その食べものをおいしくいただく。
『食べる通信』を通じてつながった”つくる人”と”食べる人”は、さまざまな化学変化を起こしていきました。
東北から生まれた小さなメディアは、全国の大手メディアから注目を集めています。
現場ではいったい何が起きているのか。
本書は、食を通じた”世直し”をうたう、私たちの挑戦の記録です。
はじめに
もくじ
略歴
高橋博之
(たかはし・ひろゆき)
一般社団法人 日本食べる通信リーグ 代表理事
特定非営利活動法人 東北開墾 代表理事
1974年、岩手県花巻市生まれ。2006年、岩手県議会議員補欠選挙に無所属で立候補、初当選。翌年の選挙では2期連続のトップ当選。政党や企業、団体の支援を一切受けず、お金をかけない草の根ボランティア選挙で鉄板組織の壁に風穴を開けた。2011年、岩手県知事選に出馬、次点で落選。沿岸部の被災地270キロを徒歩で遊説する前代未聞の選挙戦を展開した。その後、事業家へ転身。“ 世なおしは、食なおし。” のコンセプトのもと、2013年に特定非営利活動法人「東北開墾」を立ち上げる。史上初の食べ物つき情報誌『東北食べる通信』編集長に就任し、創刊からわずか4ヵ月で購読会員数1000人超のユニークなオピニオン誌に育て上げる。2014年、一般社団法人「日本食べる通信リーグ」を創設。『四国食べる通信』、『東松島食べる通信』など、すでに11誌が誕生。“ 都市と地方をかき混ぜる” というビジョンを掲げ、3年間で100の「ご当地食べる通信」創刊を目指し、日本各地を飛び回っている。