敏腕ロビイストが駆使する 人を意のままに動かす心理学
あなたの言葉に耳を傾ける人なんて一人もいない。あなたの希望に関心を持つ人なんて一人もいない。では、有能なロビイストはどうやって思惑どおりに実現するのか? 人は誰もがまったく同じ考え方をする。その点こそがロビイストのパワーの正体なのである。
- 書籍:定価1760円(本体1,600円)
- 電子書籍:定価1408円(本体1,280円)
- 2014.10発行
内容
あなたの言葉に耳を傾ける人なんて一人もいない。
あなたの希望に関心を持つ人なんて一人もいない。
では、有能なロビイストはどうやって思惑どおりに実現するのか?
「ロビイストは強力な黒幕だ」とは、よく聞かれる言葉である。
ロビイストの手にかかれば、たいてい思惑どおりのことが実現する。
その手法は得体が知れないが、「パワー」があるのだ。
では、有能なロビイストはどうやって思惑どおりに実現するのか?
ロビイストが活用する心理学を用いれば、以下のことが達成できる。
・相手の本音から解決策を見つける方法
・周囲の人たちの心の扉を開く方法
・相手の気分を利用する方法
・みんなに何もかも信じてもらう方法 ……etc.
それはなぜか?
なぜなら、人は誰もがまったく同じ考え方をしているからだ。
人は誰もがまったく同じ考え方をする。
その点こそがロビイストのパワーの正体なのである。
目次
Part 1 議論
Chapter 1 あなたの言葉に耳を傾ける人なんて一人もいない
影響を及ぼす四つの要素
あなたを惑わせる二つの先入観
仲間同士の付き合い
Chapter 2 あなたの希望に関心を持つ人なんて一人もいない
「論証が有効な時点」を見極める方法
有効な論拠を見つける方法
ニセのスポットライトに眩惑されない方法
Chapter 3 めげずに希望を叶える方法
科学を活用しよう
意見をまとめる方法
相手の本音から解決策を見つける方法
Part 2 情動
Chapter 4 相手の理性ではなく意志に影響を与えよう
成功を導く二つの基本ルール
心理的な強化因子を利用する方法
Chapter 5 怠けぐせのある脳を使ってみよう
相手の自己愛を利用する方法
未知の人を造作なく操る方法
フェイスブックの原理の利用方法
Chapter 6 相手の動機を活用しよう
周囲の人たちの心の扉を開く方法
お金がプラスに働くときとマイナスに働くとき
単純な基本的欲求で人を操る方法
自分の肉体を活用する方法
上手に自制する方法
「幻の賞賛」という方法
「名前の効果」の活用方法
ブレーキをかけて前進する方法
Part 3 人材
Chapter 7 適切なターゲットを選ぶ
自分の目標を細分化しよう
Part 4 人を操るテクニック
Chapter 8 相手に話を聞いてもらう方法
自分のエネルギーを正しく使う方法
タイミングよくドンとやる方法
相手の気分を利用する方法
自分の「輝き」をコントロールする方法
Chapter 9 交渉するのではなく相手を操ることが大事
数字で相手を操る方法
集団効果を利用する方法
希望と逆のことを言って相手を操る方法
一八〇度の転換をなしとげる方法
「段階的要請法」を活用しよう
賞罰を適切に与える方法
Chapter 10 群衆の力を利用しよう
オーディエンスを前にしたときにポイントを稼ぐ方法
みんなに何もかも信じてもらう方法
この人は、とても簡単に操ることのできる人だ
頭の中で事実とたわむれる方法
何かを失うことで勝ちを収める方法
全チャンネルを通じて発信する方法
真実に影響を与える方法
正直にいこう!
参考文献
略歴
[著者]
フォルカー・キッツ Volker Kitz
ケルンとニューヨークで法律と心理学を学んだあと弁護士となり、メディア業界におけるロビイストとして数多くの法案の成立に尽力している。主な著書として『仕事はどれも同じ―「今やっている仕事」を「やりたい仕事」にする方法』(共著、CCCメディアハウス)、『すべては心理学で解決できる』(サンマーク出版)など、ドイツを含めた世界各国10言語で出版されている。ミュンヘン在住。
[訳者]
畔上 司 (あぜがみ・つかさ)
1951年長野県生まれ。東京大学経済学部卒。日本航空勤務を経て、現在ドイツ文学・英米文学翻訳家。主な訳書に『有名人の成功のカギはドラッカーの「マネジメント」にあった』『アメリカで大論争!! 若者はホントにバカか』『だれでも1日200回はウソをつく! 』『仕事はどれも同じ― 「今やっている仕事」を「やりたい仕事」にする方法』『世界が認めたニッポンの居眠り―通勤電車のウトウトにも意味があった!』(以上、CCCメディアハウス)、『5000年前の男』『アンネの伝記』(共に文藝春秋)、『ノーベル賞受賞者にきく子どものなぜ?なに?』(主婦の友社)などがある。
●本文デザイン・装丁/橋本雪+萩原弦一郎(デジカル)
●校正/円水社