ありえない決断 フォーチュン誌が選んだ史上最高の経営判断
なぜアップル取締役会は一度追い出したジョブズを呼び戻したのか? なぜヘンリー・フォードは従業員の賃金を2倍にしたのか? フォーチュン誌が選んだこれら18の決断はすべて、最も偉大で最もありえない「経営判断」だった。
- 書籍:定価1870円(本体1,700円)
- 2013.09発行
内容
歴史に残る18の決断のインサイド・ストーリー
フォーチュン誌が厳選した18の決断:
アップル/ザッポス/サムスン/ジョンソン・エンド・ジョンソン/3M/インテル/GE
/マイクロソフト/ミネトンカ/トヨタ/ノードストローム/タタ・スチール/ボーイング/
IBM/ウォルマート/イーライ・ホイットニー/HP/フォード
成功とは、その企業が下す決断の総計にほかならない。
しかし、なかには他とは明らかに異なる決断がある。
ジョブズを呼び戻したアップル取締役の1996年の決断。
従業員の賃金を2倍にしたフォードの1914年の決断。
フォーチュン誌が厳選したこれら18の決断はすべて、
ビジネスの根底を覆し、企業や業界、ときには国をも変えた、
最も偉大で最もありえない「経営判断」だった。
「決断を下すうえで、意見の一致など必要ない」
――ジム・コリンズ(序文より)
・なぜヘンリー・フォードは従業員の賃金を2倍にしたのか
・なぜアップル取締役は一度追い出したジョブズを呼び戻したのか
・なぜウォルマートは土曜日の早朝にミーティングを行うのか
・なぜ品質の悪かったトヨタはトヨタ・ウェイを確立できたのか
目次
序文 ジム・コリンズ
はじめに バーン・ハーニッシュ
1. スティーブを呼び戻せ!
[一九九六年、アップル]
[執筆]アダム・ラシンスキー
2. ザッポスを救った無料配送
[一九九九年、ザッポス]
[執筆]ジェニファー・ラインゴールド
3. サムスンが優秀な社員を遊ばせる理由
[一九九〇年、サムスン]
[執筆]ニコラス・バーチャバー
4. 株主より顧客を優先する信条
[一九八二年、ジョンソン・エンド・ジョンソン]
[執筆]ティモシー・K・スミス
5. 夢想の時間が生んだ大きな成果
[一九四八年、3M(スリーエム)]
[執筆]ジェフ・コルビン
6. 消費者に愛されるコンピュータチップ
[一九九一年、インテル]
[執筆]デビッド・A・カプラン
7. 「ジャックの大聖堂」がもたらしたもの
[一九八一年、ゼネラル・エレクトリック(GE)]
[執筆]デビッド・A・カプラン
8. 一週間休むビル・ゲイツ
[一九九二年、マイクロソフト]
[執筆]デビッド・A・カプラン
9. ソフトソープのブロッキング作戦
[一九八一年、ミネトンカ]
[執筆]ブライアン・オキーフ
10. 欠陥ゼロを目指すトヨタを支えたもの
[一九六一年、トヨタ]
[執筆]アレックス・テイラー三世
11. 究極のカスタマーサービス
[一九三〇年代、ノードストローム]
[執筆]ジェフ・コルビン
12. 深刻な状況を脱するための特効薬
[一九九三年、タタ・スチール]
[執筆]ジェフ・コルビン
13. 707に社運を託したボーイング
[一九五二年、ボーイング]
[執筆]アダム・ラシンスキー
14. IBMの奇策、ベアハッグ作戦
[一九九三年、IBM]
[執筆]アダム・ラシンスキー
15. ウォルマートの土曜日早朝ミーティング
[一九六二年、ウォルマート]
[執筆]ハンク・ギルマン
16. 事業に問題が? では大転換だ!
[一七九八年、イーライ・ホイットニー]
[執筆]ジェフ・コルビン
17. 利益より信頼を優先する「HPウェイ」
[一九五七年、HP(ヒューレット・パッカード)]
[執筆]デビッド・A・カプラン
18. 賃金を倍増する――史上最高の決断?
[一九一四年、フォード]
[執筆]アレックス・テイラー三世
執筆者紹介
略歴
[著者]
バーン・ハーニッシュ Verne Harnish
世界的に名高い「起業家機構」(EO:Entrepreneurs’ Organization)の創設者で、MIT(マサチューセッツ工科大学)で開講されているEOのCEOプログラム「Birthing of Giants」と経営幹部プログラム「WEO Advanced Business」の議長を15年間務めた。グローバルな管理者教育/コーチング企業ガゼルの創業者でCEO。過去30年間、起業家教育に携わってきた。『フォーチュン』誌などでコラムを執筆。
[フォーチュン編集部]
ジェフ・コルビン Geoff Colvin
ハンク・ギルマン Hank Gilman
デビッド・A・カプラン David A. Kaplan
アダム・ラシンスキー Adam Lashinsky
ブライアン・オキーフ Brian O’Keefe
ジェニファー・ラインゴールド Jennifer Reingold
ティモシー・K・スミス Timothy K. Smith
アレックス・テイラー三世 Alex Taylor III
ニコラス・バーチャバー Nicholas Varchaver
[訳者]
石山 淳(いしやま・じゅん)
1958年生まれ。慶應義塾大学大学院仏文学修士課程修了。学習塾講師、広告代理店のコピーライターを経て独立。(株) ジェイジャムを創立し、翻訳、執筆を行う。主な訳書に、アンヌ・ブラガンス『アニバル』(マガジンハウス)、ジュリア・グラス『六月の組曲』(DHC)などがある。
●装幀/竹内雄二
●組版・DTP/朝日メディアインターナショナル
●翻訳協力/リベル
●校閲/円水社