大富豪のお金の教え
自ら財を成した億万長者だろうと、莫大な遺産を受け継いだ大富豪だろうと、金持ちの法則はただひとつ――「収入-支出=資産」。ゲイツ、バフェット、イ・ゴンヒなど世界の名だたる大富豪10人の行動原則と金銭哲学から「金持ちへの基礎体力」を学ぶ。
- 書籍:定価1760円(本体1,600円)
- 電子書籍:定価1408円(本体1,280円)
- 2013.08発行
内容
収入を増やすだけでは、金持ちにはなれない。
才能を金に換える方法、親に依存しない独立心、
無駄な浪費をしない判断力と意志、収入と支出を管理する習慣……
無駄な浪費をしない判断力と意志、収入と支出を管理する習慣……
金持ちになりたければ、「金持ちへの基礎体力」を身に付けよ!
自らの努力と才能で一から財を成した億万長者であろうと、
親から莫大な遺産や事業を受け継いだ大富豪であろうと、
金持ちの法則はただひとつ――「収入-支出=資産」。
つまり、収入を増やし、支出を減らし、資産を管理すること。
世界を代表する大富豪10人が実践する行動原則と金銭哲学から、
お金と真摯に向き合う姿勢と「金持ちへの基礎体力」を学ぶ。
◆10人の億万長者が教える、シンプルだが特別な「お金との向き合い方◆
世界最高の金持ち、ビル・ゲイツ――「本の中に金持ちの道がある」
世界的大富豪ロックフェラー2世――「小遣い管理が金持ちへの第一歩」
アメリカ初の億万長者、石油王ポール・ゲティ――「労働の尊さを知れ」
世界最高の投資家、ウォーレン・バフェット――「独立心を養え」
ハリウッド進出前に財を築いたシュワルツェネッガー――「自己訓練を怠るな」
20世紀最高の経営者、ジャック・ウェルチ――「常にハードワーカーたれ」
一族全員が億万長者のウォルトン一家――「金があるふりをするな」
東アジア最高の大富豪・李嘉誠――「若いときの苦労は買ってでもしろ」
韓国最高の金持ち、サムスン会長イ・ゴンヒ――「専門性と多様性を備えろ」
印税だけで億万長者になったJ・K・ローリング――「問題解決能力を磨け」
「金持ちの法則」とは?
書店に行けば、金持ちになる方法を教える本が並んでいる。手に取ってみると、「どうやって金を増やすか」といった財テクに関するものがほとんどだ。なかでも不動産、株式、ファンドについての書籍が大半を占める。もちろん、金持ちになるためにはこれらの知識も必要だろう。しかし、何かが欠けていると思わずにはいられない。ひょっとして、私たちは基本を忘れていないだろうか?
19世紀の鉄鋼王アンドリュー・カーネギーは、自伝のなかで富を築いた秘訣を明かしている。「私は貯蓄によって億万長者になった。(中略)百万長者の特徴をご存じだろうか? 収入が常に支出より多いことだ。百万長者たちは早くから貯蓄をする。金を稼ぎ始めるとほぼ同時にだ」
この一節が「金持ちの法則」を語っている。つまり「収入-支出=資産」という事実だ。金持ちになる道は至極単純だ。収入が常に支出を超えていればよい。収入が支出を上回るよう家計を維持すれば、誰でも金持ちになれるのだ。問題は「どれだけ時間がかかるか」ということだ。
金持ちがことさらに法則を掲げているわけではない。しかし、彼らが習得し、子供たちに教えてきた内容は、この法則を基本としている。彼らの教訓は大きく3項目に要約できる。
まず、収入を増やすこと。収入を増やして金持ちになる道は大きく分けて3つある──①立身出世型(自力で努力する)、②遺産相続型(支出を超える収入を生み出す遺産を相続する)、③一攫千金型(宝くじ当せんのような幸運に恵まれる)。このなかで、人の力でどうにかできるのは「努力」しかない。金持ちたちは、親に頼らず努力と才覚で金を稼ぐ重要性を説く。
2番目は、支出を減らす習慣をつけること。庶民から見れば、富豪の暮らしは質素ではない。大邸宅に住み、自家用機を所有していたりもする。それなのに、彼らは絶えず「節約の習慣」を強調する。なぜだろうか? それは、支出は収入より少なくなければならないという法則を、実生活のなかで子供たちに浸透させるためだ。
そして最後に、資産を正しく管理すること。いくら収入を増やしても、管理方法を知らなければ資産は簡単に消えてなくなる。(略)アメリカ最高の宝くじ当せん者も、管理を誤ればわずか4~5年で一文無しになってしまうのだ。
金持ちとなる基礎体力を向上させる道とは、金持ちの法則を十分に理解したうえで、収入増・節約・資産管理を日々実践することにほかならない。
(前書き〔「金持ちへの基礎体力」を身につける〕より抜粋)
目次
大富豪の家庭教育にはどんなビジョンと戦略が込められているか
――ソン・ビョンナク(ソウル大学校経済学部名誉教授、前ソウル大学校副総長)
「金持ちへの基礎体力」を身につける
ビル・ゲイツの父は「金持ち父さん」
【大富豪の教え】情報収集マニアになれ
慈善の家風を築いた、ウォーレン・バフェットの家庭教育
金持ちへの夢を育てたアーノルド・シュワルツェネッガー
ハードワーカー・スピリットを叩き込んだジャック・ウェルチの両親
「金があるふりをするな」 世界一の金持ちファミリー、ウォルトン家
ロックフェラー2世の「ケチケチ」経済教育
【大富豪の教え】小遣い管理を徹底せよ
「金持ち論」を説いたアメリカ初の億万長者、ジャン・ポール・ゲティ
【大富豪の教え】労働の尊さを知れ
慈善の家風を築いた、ウォーレン・バフェットの家庭教育
【大富豪の教え】独立心を養え
金持ちへの夢を育てたアーノルド・シュワルツェネッガー
【大富豪の教え】自己鍛錬を習慣化せよ
ハードワーカー・スピリットを叩き込んだジャック・ウェルチの両親
【大富豪の教え】常にハードワーカーたれ
「金があるふりをするな」 世界一の金持ちファミリー、ウォルトン家
【大富豪の教え】節約の価値を叩き込め
子供を「フュージョン人材」に育てるイ・ゴンヒ一族
危機克服の秘訣と想像力を教えたJ・K・ローリングの両親
「商人マインドを養え」 香港の大富豪、李嘉誠の家庭教育
【大富豪の教え】若いときの苦労は買ってでもしろ
子供を「フュージョン人材」に育てるイ・ゴンヒ一族
【大富豪の教え】ピビンパ型人材となれ
危機克服の秘訣と想像力を教えたJ・K・ローリングの両親
【大富豪の教え】問題解決能力を磨け
金持ち教育はまず家庭から
略歴
[著者]
パン・ヒョンチョル 方 顯哲/ Hyeon-cheol Bang
「朝鮮日報」記者。ソウル生まれ。ソウル大学で経済学を専攻し、卒業後、韓国銀行監督院で社会人生活をスタートさせる。多様な経験を積むため仕事をやめ、北京の対外経済貿易大学で中国語を学びながら、中国各地を遊覧。その後、マレーシアのベンチャー企業で働きながら、マレーシア、シンガポール、タイなどの東南アジア諸国を巡った。ソウルに戻り、ソウル大学国際大学院で経済学修士課程を修了し、「朝鮮日報」に入社。個人研修のため、1年間ロサンゼルスのUCLA韓国学研究所で客員研究員として働いた。
[訳者]
吉野ひろみ(よしの・ひろみ)
翻訳者。上智大学心理学科卒。訳書に『オンラインゲームプログラミング』(ソフトバンククリエイティブ)、『四月の雪』『高句麗好太王』(ワニブックス)、『語源耳』(共訳/アスキー・メディアワークス)などがある。
●翻訳協力/トランネット
●装幀/鈴木正道(Suzuki Design)