ジャスト・スタート 起業家に学ぶ予測不能な未来の生き抜き方
起業家精神(アントレプレナーシップ)教育で20年連続全米ナンバーワンのバブソン大学が教える、「起業家の考え方と行動」。ビジネスであれ日常生活であれ、何かを思い立ったら、まず「行動」しよう。それこそが、不確実な時代にとるべき唯一の選択肢だ。
- 書籍:定価1870円(本体1,700円)
- 電子書籍:定価1496円(本体1,360円)
- 2013.07発行
内容
起業家精神(アントレプレナーシップ)教育において、20年連続で全米ナンバーワンの評価を受けるバブソン大学は、「起業家としての考え方と行動」を育む卓越した教育機関であり、これまでに数々の優れた起業家・経営者を輩出してきた。
同学が説く「起業家精神の本質」を一般読者にもわかりやすくまとめたのが本書。著者のひとり、レオナード・A・シュレシンジャーは長年にわたって同学の学長を務め、本書はまさに、バブソン大学の教育の真髄が詰め込まれた一冊言える。
著者らは言う――「人は誰でも、起業家のように考え、行動できる」。
そのために必要なのが「ジャスト・スタート」、つまり「思い立ったら即行動」だ。起業であれ、そのほかのビジネスシーンであれ、あるいは日常生活においてさえも、あれこれと推測しているだけでは何も始まらない。まずは行動あるのみ!
ほんの少し先の未来さえ見えない、不確実性にあふれた現代社会においては、そもそも予測できることは限られている。何が起きるかわからないのだ。ならば、考えるより前に「賢い一歩」を踏み出そう。
創造(クリエイション)と同時に行動(アクション)を起こす「クリアクション」こそ、起業家たちの考え方と行動から導き出された、成功の秘訣。まず行動し、その成果をもとにリスクを受け入れ、みずからの手で未来を築くのだ。
たしかに起業家の考え方は一般人と異なる。だが、それと同じくらい大切なのは、彼らがその考えを即座に実行に移して、正しいかどうかを検証することなのだ。
彼らは考えついたアイデアを少し改良して世間の関心を引くかどうかを調べ、市場に受け入れられると判断すれば、さらに一歩先に進める。
万が一思ったような反応を得られない場合には、アイデアを練り直して別の方向へ駒を進める。
この「行動する→学ぶ→活かす→再び行動してさらに学ぶ」というサイクルこそ、起業家の考えの基盤であり、同時に私たちが手本とすべきものである。
(本文より)
目次
訳者あとがき
バブソン大学とは
略歴
[著者]
レオナード・A・シュレシンジャー Leonard A. Schlesinger
ハーバード・ビジネススクールで20年間教鞭をとった後、アパレル大手のLimited Brands Inc.副会長兼営業部長を経て、2008年7月、バブソン大学第12代学長に就任。現在は同学名誉学長およびハーバード・ビジネススクール(ベイカー財団記念講座)教授。ハーバード大学で博士号、コロンビア大学でMBA、ブラウン大学で文学士号を取得。著書も多く、邦訳に『バリュー・プロフィット・チェーン』『カスタマー・ロイヤルティの経営』(いずれも共著、日本経済新聞社)などがある。
チャールズ・F・キーファー Charles F. Kiefer
マサチューセッツ工科大学で物理学および経営学を専攻。米上院やマサチューセッツ工科大学などの職員を経て、「組織学習」と呼ばれる概念および手法を提唱する企業経営コンサルティング会社Innovation Associates Inc.を設立、現在も会長を務める。グローバル企業の経営陣に対して、人材の活用を最優先するためのアドバイスを行なっている。
ポール・B・ブラウン Paul B. Brown
ニュージャージー州立ラトガース大学で文学士号および法学博士号を取得。「ビジネス・ウィーク」「フィナンシャル・ワールド」「フォーブス」などの経済誌の記者・編集者を経て、現在は「ニューヨーク・タイムズ」にコラム“What's Offline”を執筆中。
[訳者]
●装幀/竹内雄二
●翻訳協力/リベル