アステイオン100

アステイオン100
公益財団法人サントリー文化財団・アステイオン編集委員会 編
  • 書籍:定価1320円(本体1200円)
  • 電子書籍:定価1320円(本体1200円)
  • A5変形・並/352頁
  • ISBN978-4-484-22259-2
  • 2024.05発行

*特集:「言論のアリーナ」としての試み──創刊100号を迎えて

創刊100号を迎えた『アステイオン』。この38年でメディアと社会はどう変容してきたか。アカデミズムとジャーナリズムをつなぐ「知的ジャーナリズム」が果たしてきたこと、そしてこれから果たすべき役割と挑戦について。

特集:「言論のアリーナ」としての試み──創刊100号を迎えて

青木冨貴子/赤澤真理/池上裕子/池澤夏樹/伊丹敬之/猪木武徳/今橋映子/岩間一弘/鵜戸 聡/宇野重規/マルガリータ・エステベス・アベ/大笹吉雄/大貫恵美子/大尾侑子/小川さやか/片山杜秀/桂 星子/金成隆一/苅部 直/河合香織/川本三郎/久米郁男/玄田有史/五野井郁夫/佐伯啓思/佐伯順子/三辺直太/陣内秀信/田所昌幸/陳 天璽/トイアンナ/奈倉有里/新居洋子/長谷川 櫂/林 晟一/彦谷貴子/福嶋亮大/藤森照信/細谷雄一/三浦雅士/三牧聖子/目黒依子/森まゆみ/山口 航/山﨑潤一/山本昭宏/吉岡桂子/米田亮太/鷲田清一/渡辺一史/綿野恵太

【特集座談会】

「一九八六年から振り返る──サントリーホールと『アステイオン』の時代」
三浦雅士(文芸評論家)+片山杜秀(音楽評論家、慶應義塾大学法学部教授)+田所昌幸(国際大学特任教授)

【写真で読む研究レポート】
「デジタル時代に紙の雑誌を作り続けるということ──『アステイオン』初代デザイナー荒田秀也氏インタビュー」
小林 薫(『アステイオン』編集担当)

【連載】
最終回 「今考える江南史」 岡本隆司(早稲田大学教授)
最終回 「昆虫学事始」 奥本大三郎(ファーブル昆虫館館長)

書籍

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電子書籍

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目次

特集 「言論のアリーナ」としての試み──創刊100号を迎えて

巻頭言 田所昌幸

 

I『アステイオン』の38年

アステイオンの「哲学」(鷲田清一)

「都会らしさ」の来歴と今後(苅部 直)

自由な知的ジャーナリズムの探求(河合香織)

文明の鳥、都市の犬(林 晟一)

正しい学際知と世界知にむけて(佐伯順子)

『昼の星』文化の根源をもとめて(赤澤真理)

「子規の食卓」のころ(長谷川 櫂)

学芸は、分断の時代をいかに繋ぎ直すか(今橋映子)

論壇誌という『場』(米田亮太)

「ビールを一緒に飲みたい」と思われるメディア(三辺直太)

知的感興のための技術(アート) (山本昭宏)

夕方の庭のような雑誌(福嶋亮大)

 

II 知的ジャーナリズムの挑戦

紙媒体で生まれる言論の未来(猪木武徳)

IJ(知的ジャーナリズム)を支える三つの条件(玄田有史)

知的ジャーナリズムと現代美術(池上裕子)

言語化と「ノイズ」 (新居洋子)

再び、アカデミック・ジャーナリズムについて(渡辺一史)

臨床知でテクノロジーを飼いならす(小川さやか)

空から降る一億の石(トイアンナ)

“『アステイオン』を抱えて歩くとカッコイイ”時代は来るのか?(大尾侑子)

八七年生まれの経済学者の目から(山﨑潤一)

アメリカか、それ以外か(桂 星子)

 

III 我々の論じてきたこと

崩れゆく文明と知識人の役割(佐伯啓思)

国家と文明を語ること(五野井郁夫)

民主主義ための「公論」の場(宇野重規)

「改革」の時代と政治学(久米郁男)

大きな物語と小さな終末論(山口 航)

「文明を輸出するとき」再考(伊丹敬之)

日本製品とアメリカ論の全盛期から現代中国を見る(岩間一弘)

三十八年前の社会と自分、あるいは後知恵の記(池澤夏樹)

ジャーナリズムでウラガエシテ伝える(藤森照信)

成熟社会の都市、地域、国土(陣内秀信)

『大正幻影』に始まる(川本三郎)

デオドラントが進む東京(森 まゆみ)

演劇的絶滅危惧種のこと(大笹吉雄)

物流倉庫のバイトのあとに『柔らかい個人主義の誕生』を読む(綿野恵太)

 

IV  変容する世界の中で

アメリカの世紀、父のスタイル (鵜戸 聡)

時代の課題に応える(三浦雅士)

人類の当事者として(奈倉有里)

外圧と未来 (目黒依子)

MRSDH+を知ろう(陳 天璽)

アメリカの理想と現実(大貫恵美子)

グローバリゼーションの顛末(青木冨貴子)

終わらない歴史を生きる覚悟(吉岡桂子)

空白を埋めるのは誰か?(金成隆一)

覇権国の政治的劣化(マルガリータ・エステベス・アベ)

ダニエル・ベル先生とアメリカの大学(彦谷貴子)

アメリカという永遠の難問(三牧聖子)

時代を透徹する洞察(細谷雄一)

 

【特集座談会】

一九八六年から振り返る──サントリーホールと『アステイオン』の時代(片山杜秀+三浦雅士+田所昌幸)

 

【写真で読む研究レポート】

デジタル時代に紙の雑誌を作り続けるということ──『アステイオン』初代デザイナー荒田秀也氏インタビュー(小林 薫)

【連載】

今みなおす江南史──命を拼(か)ける内陸(岡本隆司)

昆虫学事始──日本の昆虫研究を支えた人々(奥本大三郎)

●アステイオン編集委員会
 
委員長 田所昌幸 
    岡本隆司
    武田徹
    張 競
    土居丈朗
    中西 寛
 
●ブックデザイン/清原一隆(KIYO DESIGN)
●表紙画/安斉将
●ロゴ/荒田秀也・清原一隆(KIYO DESIGN)
●写真/池上直哉・榊水麗
●校閲/竹内輝夫
●編集協力/CCCメディアハウス書籍編集部

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