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今の職場で理想の働き方をする8つの戦略
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今の職場で理想の働き方をする8つの戦略

今の職場で理想の働き方をする8つの戦略

仕事がつまらないのは、働き方が悪いからだ――あなたが理想とするのは、どんな働き方だろう? それを今の会社で見つけ、実現することはできないのだろうか? あなたがまだ知らない「働き方」を教えます。

  • 書籍:定価1650円(本体1,500円)
  • 2012.11発行
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内容

仕事がつまらないのは、働き方が悪いからだ。
好奇心をそそられ、やりがいを感じ、刺激的かつ有意義で、
人生の目標と重なるような体験――それは、あなたの仕事。
あなたが理想とするのは、どんな働き方だろう?
それを今の会社で見つけ、実現することはできないだろうか?
まったく新しい世界に飛びこむことが、本当に必要なのだろうか?
転職しなくても、あなたの「仕事」は変えられる!
あなたが知らない働き方、教えます。

目次

INTRODUCTION あなたの知っている「仕事」の意味を捨てる
STRATEGY 1 専門性を売りこむ
STRATEGY 2 みずから変化を起こす
STRATEGY 3 自主性を手に入れる
STRATEGY 4 仕事に意味を見出す
STRATEGY 5 創造性を発揮する
STRATEGY 6 正当な評価を勝ち取る
STRATEGY 7 オン・オフのバランスを保つ
STRATEGY 8 職業人としての資産を築く
CONCLUSION まだ見ぬ世界への旅立ち

はじめに(抜粋)

 現代の仕事環境は、動的で、不安定で、複雑だ。私たちは起きている時間の大半を仕事に注ぎこんでいる。その時間の長さを考えたら、仕事から自分の求める経験を得てもいいはずだ。毎朝ベッドから体を引きずり出し、ストレスと欲求不満の源となる同僚と一日中顔を突き合わせる必要はない。仕事は、達成感を得て、自分らしさと自分のやるべきことを結びつけるのに理想的な舞台だ。職場は、個人の目標を実現させ、自分が大切にしている価値観を表現し、心の底から充実を感じられる豊穣な畑なのだ。
 雇われて働くうえで何よりも重要なのは、自分自身の成功に忠実であること。何が起こるかわからない長い仕事人生のなかで、自分に忠実であることは大原則だ。そして会社の側も、自分にどんな貢献ができるかを理解していて、変化に対応できる柔軟性があり、役に立たない無条件の忠実に固執しない社員を求めている。つねに自分の成功に責任を持つことと、会社に対して責任を果たすことのバランスをどう取るかは、それぞれのキャリアの要件によって決まる。
 仕事と、その仕事を選んだ理由と、達成した成果──これらがハーモニーを奏でるとき、あなたにとって仕事というものの意味が変わる。仕事が別の目的を達成するための手段なら(たとえば報酬を得るためや履歴書に箔をつけるためなら)、会社に囚われているように感じるだろう。出勤するのがうらめしくてたまらないかもしれない。仕事をもっと前向きな経験にしたいなら、報酬以上の目的を見つけよう。それを見つける過程で、仕事に対するあなたの概念は根本から変わるだろう。仕事が新しい意味を持つのだ。

8つの戦略

ストラテジー1 専門性を売りこむ
 雇い主に恩恵をもたらす専門家になる。あなたの会社が、あなたのクライアント。仕事を通じてクライアントにスキルと知恵を提供しよう。自分にとっても会社にとっても最大限の結果をもたらすように、仕事に取り組むエネルギーをコントロールすること。
ストラテジー2 みずから変化を起こす
 不満を言うのは、もう終わり。何かを改善する機会を見つけたら、自分で変化を起こそう。所属する組織やシステムのなかで、自分がどのような変化を主導できるか見極めること。
ストラテジー3 自主性を手に入れる
 反抗の狼煙をあげよう。自分の成功を他人任せにしてはいけない。自分の要求と目的を明確にして、自分のキャリアは自分で築くのだ。
ストラテジー4 仕事に意味を見出す
 目を覚まそう。ぼんやりとこなしていたルーチンワークから解放され、仕事に明快な意味を見出すのだ。ぬるま湯から飛び出して、自分の周りにある素晴らしい可能性を最大限に広げる方法を見つけよう。
ストラテジー5 創造性を発揮する
 仕事のアーティストになろう。仕事の場を、創造と探究と革新のステージに変える。
ストラテジー6 正当な評価を勝ち取る
 拍手喝采には素直に応えよう。仕事という舞台で自分が達成したいことを明確にし、ふさわしい評価を勝ち取る。
ストラテジー7 オン・オフのバランスを保つ
 自分の境界線を決める。休日出勤やメール依存症、1日16時間労働とは、そろそろ縁を切ろう。やらなければならないことを厳選して、自分をいたわることも大切だ。
ストラテジー8 職業人としての資産を築く
 会社にポジティブなインパクトを与え、自分の足跡を刻もう。独自の貢献とそれに見合う評価を軸に、キャリアを築いていく。

略歴

[著者]
マイロ・シンデル Milo Sindell
ソフトウエアを通じて人材活用を支援するヒット・ザ・グラウンド・ランニング、知識の共有を支援するナレッジ・ジーニーの2社を、妻トゥイと共同設立。組織の活性化と人材活用のスペシャリストとして、インテルやサン・マイクロシステムズなど大手企業のコンサルティングを手がけてきた。トゥイとの共著(『Sink or Swim』『Job
Spa』)のほか、執筆活動にも力を入れる。また、働き方のサイクルに注目したバーチャル・コーチングのソフトウエアを開発し、コーチングの第一人者マーシャル・ゴールドスミスに提供している。
トゥイ・シンデル Thuy Sindell, PhD
リーダーシップと人材育成のスペシャリスト。組織の文化を理解しながら自分のキャリアを築くための支援に力を入れる。戦略的思考や部下へのコーチングを通して、管理職のスキルを伸ばすコンサルティングも行う。組織全体の意識改革を引き出す手腕が評価され、アップル、シスコ・システムズ、ギャップ、ヒューレット・パッカード、ジョンソン&ジョンソン、サン・マイクロシステムズ、カリフォルニア大学バークレー校、ウェルズ・ファーゴ、ヤフーなど大手企業のクライアントも多い。[訳者]
雨海弘美(あまがい・ひろみ)

翻訳者。訳書に『ラブ・イズ・ア・ミックステープ』(ヴィレッジブックス)、『キャット・ロイヤル』シリーズ(静山社)、『10 代の子どもが育つ魔法の言葉』(PHP 文庫)、『イギリスのおばあちゃんの知恵袋』(阪急コミュニケーションズ)など。
矢羽野薫(やはの・かおる)
翻訳者。訳書に『マイクロソフトでは出会えなかった天職』『最後の授業』(いずれも武田ランダムハウスジャパン)、『金星を追いかけて』(角川書店)、『ヤバい統計学』(阪急コミュニケーションズ)など。

●ブックデザイン/内藤寿美子