やっぱり好きだ! 草間彌生。
世界を虜にするアーティストの軌跡が一冊に。水玉の謎からかぼちゃの意味、野外アートの魅力、知られざる版画、コラージュ作品まで、「天才」の魅力を大解剖。日本初公開の新作を多数収録した完全永久保存版!
- 書籍:定価1980円(本体1,800円)
- 2011.07発行
内容
いま、世界がこのアーティストに夢中だ。その名は、草間彌生。
作品の価格は億を超え、現役女性アーティストの史上最高額を記録。
2011年からは、現代美術の最高峰美術館をめぐる大規模個展が始まった。
1957年に単身渡米した草間は、無限に広がる“網”の絵画や、
数々の裸のハプニングでセンセーションを巻き起こし、
いち早く国際的に認められた数少ない日本人アーティストだった。
幼い頃より悩まされた幻覚に始まる彼女の創作世界は、
自ら見ていた“水玉”という強靭な繰り返しのヴィジョンによって、
永遠性と、宇宙ともいえる壮麗さを獲得する。
作品を所蔵する美術館のキュレーターは口々にこう言った。
「クサマの作品を見る人は、みんな自然に『アッ』と声が出るんだ!」
愛、そして生命の不思議――手に取ってみることのかなわぬ神秘を、
両手いっぱいにすくって見せてくれる、不世出の天才!
本書は、アート史に動脈のように赤々と流れる草間彌生の軌跡である。
目次
単純にして複雑な、草間ワールドの謎。
町中へ飛び出すカラフルなドット
世界が草間彌生を認める、その理由。
水玉に込められた意味を、解き明かす。
強迫観念に対峙した、「柔らかな彫刻」。
誰もが唸った、ハプニングという行為。
この上なく素晴らしい、「鏡」という素材。
大空間や野外へ広がる、3次元のアート
かなわなかった、少女の幸せを求めて。
ひたすら描いた松本時代、才能が萌芽。
全米で展開された、「クサマ・ファッション」。
色鮮やかに増殖を続ける、版画の世界。
コラージュに見え隠れる、愛する人の死。
文学にも花開く、比類なき創造の力。
密着映像に見る、「天才」の知られざる顔。
世界の目利きが愛する、クサマ作品。
日本の草間ファン、私はここが好き。
傑作に出合える、日本のアート・スポット
ポップなグッズは、どれも欲しくなる。
カリスマであり続ける、芸術家の足跡。
草間の求道は、死しても終わらない。
編者
ペン編集部
●協力/草間彌生スタジオ
●ブックデザイン/SANKAKUSHA
●カバーデザイン/佐藤光生(SANKAKUSHA)