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採用側のホンネを見抜く 超転職術 実績1000件以上のトップエージェントが教える転職成功の秘訣

採用側のホンネを見抜く 超転職術

「年齢・学歴・転職歴は関係ありません!」元リクルートエージェントのトップ営業ウーマンが「へこませない」「やる気になる」「必ず結果を出せる」転職の方法を指南。

  • 書籍:定価1650円(本体1,500円)
  • 電子書籍:定価1320円(本体1,200円)
  • 2010.11発行
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内容

紹介実績1000名以上、採用戦略コンサルタントとして商談社数約3000社、これまでに会った経営幹部・ビジネスパーソン約3000名。リクルートエージェントで驚異的な営業実績を残した人材エージェントの著者が、転職の「ビフォア・アフター」両方の豊富な事例をもとに、会社探しから書類・面接対策、転職エージェントとのつきあい方まで、「必ず採用される」転職の方法を具体的に指南します。

従来の転職術を超える新機軸として、
1 通常では知りえない転職先企業の探し方
2 これまでの経験やキャリアに縛られない新しい転職術
3 転職エージェントを活用した転職ノウハウ
の3点を公開。これからの転職活動ではどれも欠かせない視点です。

はじめに

私は17年にわたり、リクルートエージェント社にて転職エージェントの仕事に携わってきました。現在は、次世代リーダーを支援するエグゼクティブサーチの会社を経営しています。
リクルートエージェント社では、経営幹部の方から経営・事業・組織課題をお聞きし、それらを解決に導く採用コンサルティングの仕事をしてきました。具体的には、アーリーベンチャーから一部上場をはじめとする大企業まで、各々の成長ステージで抱える組織課題や、中長期における経営や事業課題を解決に導く人材のターゲット設定から採用コミュニケーションの構築、また実際のご採用までを支援してきました。
この仕事を通じて、これまでに3000名近い経営幹部や企業中枢で活躍されているビジネスパーソンの方々と出会い、公私ともに日常的にお付き合いさせていただいています。多くの企業の採用をお手伝いさせていただいたことから、成功した採用活動や華麗な転職、逆に実現できなかった採用や転職と、企業と求職者の両サイドにおいて、そこに至るまでの苦労や努力も間近で見てきました。
そのなかで、いつも残念に思っていたことがあります。
それは、企業と求職者双方の、書類選考と面接における致命的な行き違いです。単なる行き違い、つまり相互理解が不十分なために「不採用」となるケースが多々あるのです。

企業からの不採用通知として、こう言われたことはありませんか。
「総合判断の結果、不採用となりました」
「他の応募者様との比較の結果、残念ながら不採用となりました」
じつに一般的な言葉です。
しかし、この一般的な言葉の裏には、大きな真実がかくされています。
それが、「致命的行き違い」なのです。
不採用の判定後、転職エージェントが企業に不採用の理由をつっこんで質問してみたときに企業から返ってくる答えは、じつに不明瞭です。
「とくに悪いところはないが、ぜひにではない」
「ピンとこない。光るものがない」
「当たり障りのない回答で、よくも悪くも判断しかねる」
これは、合格と不合格ぎりぎりのボーダーラインで微妙だったからこそ出てくる言葉なのです。
企業側から「すばらしい人なのはわかるけど、うちの会社に必要かというとそうでもない」と思われる求職者の方がいかに多いことか。
とても惜しく、非常にもったいないことです。

同じ人でも、「見せ方」次第で明暗がくっきりと分かれます。
見せ方とは、企業に対する自分自身のプレゼンテーションのことです。
採用担当者は千里眼をもっているわけではありません。
あなたには、限られた面接時間で、いかに自分が相手(企業)の求める人物像とマッチしている人材か、をプレゼンテーションしなくてはならないというミッションが発生しているのです。
そのミッションを成功させるためには、2つのことを徹底的に行なう必要があります。

1 その企業が何を求めているのかをつかむ(=企業視点をもつ)
2 あなたが積み上げてきたビジネスのチカラを分析する
(=ビジネス筋力の顕在化)

本書では、みなさんがこの2つを徹底的に行なえるようお手伝いします。
そしてもうひとつ、私がみなさんにお伝えしたいのは、転職エージェントとの付き合い方。
よく「企業の紹介だけしてくれればいいから」とおっしゃる方をお見かけしますし、転職エージェントに対して「自分には何ができるんでしょうか?」「やりたいことが見つからないんです。これからどうすればいいですか?」などと頼ってこられる方もいらっしゃいます。
転職エージェントは、企業側から人物像のマッチングも依頼されています(「こういう人を紹介してください」と依頼されています)。これらの場合、どちらの方も「志向が固まっていないので、この企業から依頼されている人物像にはマッチしていないな」と思われ、案内される求人の量が激減することになりかねません。
また、転職エージェントは企業サイドの重要な情報もたくさん握っています。求人広告やHPでは伝えられていない非公開情報が、彼らのなかに金脈のように眠っているのです。
うまく裏情報を引き出せないのは付き合い損。逆に使い方次第で合格率は格段にアップしますし、お値打ちもの(あなたにとっての最良企業)に出会えることもままあります。
転職エージェントは、求職者の最強のパートナーなのです。

本書でお伝えする新しい転職術は、年齢も学歴も、転職歴も関係ありません。

あなたの持っているもの、それこそがあなたの武器です。
わかりやすく言うと、人気RPGのドラクエ。
このゲームでは、モンスターの特性に合った武器をもたないと歯が立ちませんよね。転職も同じです。相手の強みと弱みを探り、戦いまでに自分を鍛えてレベルを上げ、モンスターに適した最強の武器と防具を準備し、戦い方をシミュレーションして臨む。
そう、相手を知り、相手に合った準備をし、実践することが大切なのです。
そして、転職エージェントはドラクエ攻略本。
あなたをサポートしてくれる、心強い案内人。
相手(企業)の強み弱みを知っていて、武器と防具の整備をしてくれる、頼もしいパートナーなのです。

本書では、

1 通常では知り得ない転職先企業の発掘法
2 キャリアに縛られない新しい転職術
3 転職エージェントを活用した転職ノウハウ

を公開しました。
そして、書類選考から面接、内定までの経緯を、企業・求職者の両方の視点から詳しく解説しています。

この本を通じて、一人でも多くの転職希望者に成功が訪れますように。

目次

はじめに

第1章 あなたの転職活動、損してませんか?
・転職するべきか、今の会社に残るべきか
・どういう転職先がいいのかわからない
・転職できないのは求人が少ないから!?
・転職回数が多いため転職できない
・経験がないから異業種に転職できない
・自分に「ウリ」がないから転職できない
・いつも書類で落ちてしまうあなたへ
・どうしても面接で落ちてしまうあなたへ

第2章 企業のホンネ
・不採用の本当の理由
・採用される本当の理由

第3章 キャリアに縛られない会社探し
・転職未来予想図
・最強兵器「ビジネス筋力」の魅力
・あなたが持っているビジネス筋力はいったい何?
・57歳エンジニアが食品メーカーの望みの星に!

第4章 成功のカギは「企業視点」
・企業視点の基本「3つのC」を知る
・企業視点を見抜くための、これからの情報収集法
・知っているか知らないかで合格率に大きな差がつくヒアリングポイント
・企業視点がおもしろいように読み取れる「4つの虎の穴」

第5章 実践!「内定の公式」のつくり方
・内定の公式とは
・「内定の公式」のつくり方

第6章 企業視点を活かした書類作成術
・間違いだらけの書類作成
・履歴書・職務経歴書作成のABC
・履歴書はスッキリが一番!
・職務経歴書は「商品企画書」
・不合格を誘発する「書類のウッカリ」

第7章 企業視点を活かした面接術
・間違いだらけの面接準備
・ビジネス筋力レベルチェック
・5W1Hによるロジカルチェック
・転職理由と志望動機の反転関係
・志望動機の準備にはもう1つのエッセンスを

第8章 いよいよ面接本番!
・面接一週間前のチェックと準備
・ステップ1 シートのバランスをチェックする
・ステップ2 企業視点を活かして面接シナリオを設計してみる
・ステップ3 リハーサルは最低でも3回!
・ステップ4 質問を用意する
・ステップ5 最後の決め手を用意
・面接前日の準備
・面接5分前の心構え
・面接切り返しトーク術

第9章 転職エージェントとの付き合い方
・転職の可能性を10倍広げる方法
・転職エージェント選びであなたは得する? 損する?
・転職エージェントの得手・不得手をつかむ
・転職エージェントとの付き合い方の極意
・さあ、転職エージェントミーティング本番

第10章 どんな会社からも求められるキャリアの創り方
・転職でキャリアを創る方法
・生涯のキャリア形成パートナーを見つけよう

あとがき 転職エージェントとしての私のポリシー

著者

田畑晃子(たばた・あきこ)

株式会社Keep in touch代表取締役社長。人材エージェント。1992年4月、株式会社リクルート人材センター(現リクルートエージェント)に入社し、主に法人向け採用コンサルタントを担当。営業担当時代には年間MVP等を連続受賞し、トッププレイヤーとして殿堂入り。組織長としては各業界の営業部門統括を担当、その後エンジニア幹部市場など新商品・サービスの開発や新規事業の立ち上げにも携わる。2006年4月にはエグゼクティブコーディネーターとして幹部市場の再立ち上げに携わり、株式会社リクルートエグゼクティブエージェント兼務。主にオーナー系企業を中心とした経営者と経営幹部間のコミュニケーション支援、人材戦略コンサルティング、営業担当及び営業マネージャー教育を行う。2008年4月には1000名近い営業マンのなかで累計売上トッププレイヤーとして表彰を受ける。同年12月、リクルートエージェントを退社し、2009年2月、株式会社Keep in touch(キープインタッチ)を設立して代表取締役に就任、現在に至る。

●著者エージェント/アップルシード・エージェンシー
●執筆協力/山本真紀子
●装丁・本文デザイン/轡田昭彦、坪井朋子