兄を持ち運べるサイズに シナリオブック
- 書籍:定価1650円(本体1500円)
- 電子書籍:定価1650円(本体1500円)
- 2025/10/30発行
内容
\監督・中野量太による書き下ろしシナリオ/
※ 原作者・村井理子(『兄の終い』)との対談を収録
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中野量太監督が『浅田家!』の次に撮りたくなった家族の実話
困り者の兄が突然死んだ⁉︎ てんてこまいの4日間
《第30回 釜山国際映画祭》《第38回 東京国際映画祭》正式出品
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ある晩、作家の理子(柴咲コウ)のところにかかってきた刑事(吹越満)からの電話。それは、理子にとって唯一の肉親であり何年も会っていなかった兄(オダギリジョー)の訃報を告げるものだった。兄の人生を終うため、理子、兄の元妻(満島ひかり)、娘(青山姫乃)、息子(味元耀大)が多賀城の地に集い……。
作家・村井理子による実話『兄の終い』を、『浅田家!』の中野量太監督が映画化。監督による書き下ろし脚本を収録したファン待望の「シナリオブック」。
僕は自分の作品で絶対に忘れないようにしていることがあるんです。出てくる人たちが愛おしくて笑ってしまうという要素。 ――中野量太
だから私、これからはあのシーンにあった家族の姿を信じていきたいです。 ――村井理子(原作者)
「兄ちゃんと私が逆の立場だったら、兄ちゃんは私を助けてくれた?」
(劇中スチール2点ともに 撮影:岡本英理)
■関連書籍
村井理子 著【文庫】『兄の終い』(2025年9月発売)
村井理子 著【単行本】『兄の終い』(2020年3月発売・10刷)
村井理子 著『全員悪人』(2021年4月発売・3刷)
メディア情報
映画公式サイト:『兄を持ち運べるサイズに』
プロフィール
中野量太(なかの・りょうた)
映画監督
1973年生まれ、京都育ち。大学卒業後、日本映画学校に入学し3年間映画作りの面白さに浸る。2012年、自主長編映画『チチを撮りに』が、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭で監督賞を受賞、ベルリン国際映画祭に招待され、国内外で14冠。2016年、商業デビュー作『湯を沸かすほどの熱い愛』が、日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞、最優秀助演女優賞など6部門受賞、国内映画賞で35冠、米アカデミー賞外国語映画部門の日本代表に選ばれる。2019年、初の原作モノとなる『長いお別れ』が、ロングランヒットに。2020年、『浅田家!』が、日本アカデミー賞・最優秀助演女優賞など8部門受賞。フランスで観客動員25万人を超えるヒットに。最新作『兄を持ち運べるサイズに』は、2025年11月28日より全国公開。独自の感性と視点で、家族を描き続けている。
ブックデザイン=渡邊民人・谷関笑子(TYPEFACE)
映画ビジュアル撮影=浅田政志
劇中スチール=岡本英理
対談写真=沼田学
協力=カルチュア・エンタテインメント株式会社/株式会社ブリッジヘッド/株式会社パイプライン