「禅的」対話で社員の意識を変えた トゥルー・イノベーション
AI時代に成功するイノベーションは「情熱」により導き出される。
しかし、ヒトは自身に眠る“真”の「情熱」の見つけ方を知らない。
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トゥルー・イノベーションとは、
他に例のない「本物(トゥルー)」のイノベーションであり、
他の誰でもない自分に「誠実(トゥルー)」なイノベーションである。
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近年では新しい企画や製品・サービスを生み出そうとするとき、欧米由来の「ロジカル・シンキング」「デザイン思考」「リーン・スタートアップ」「オープン・イノベーション」といった手法を用いることが一般的である。しかし、対象マーケットへのヒアリングとデータに基づいたファクトを積み上げるこれらの手法にばかり頼ると、結果として似たようなアイディアが市場に溢れることになる。なぜならば、ファクトはどこの企業でも、誰でもリーチできるようなものに過ぎないからだ。同じようなファクトから導き出されたアイディアは独自性に欠ける。
他に類を見ない本当に画期的なイノベーション(トゥルー・イノベーション)を生み出すために大切なのは、ロジックよりも情熱である。個人の心の中にしかない「本当にやりたいこと(欲しいもの)」は、市場リサーチの結果とは異なる独自性の高いものである。しかし、“真”の情熱は、個人の社会での立ち位置や先入観などの要因に阻まれて霞みがちであり、見つけるにはコツがいる。そしてそのコツは禅問答にあった。
本書は「zenschool(ゼンスクール)」という「対話」を重視する独自のイノベーション創出講座で数々の成功するイノベーターを輩出してきた著者が“真のワクワク”を探し出すためのメソッドを公開する。『日経スペシャル ガイアの夜明け』(テレビ東京)で取り上げられて話題になった、成果を上げるイノベーションを生む「対話」の技術とは? 解説は「幸福学」「イノベーション研究」の前野隆司教授(慶應大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。