自分に挑む! 人生で大切なことは自転車が教えてくれた
嬉しくて泣く。悔しくて泣く。
大人になって、本気で涙するほど何かに打ち込んだ経験はありますか?
「坂バカ」俳優による、笑いと涙のモチベーションUPエッセイ。
「これ以上できない」というほど必死に努力したことがある者にしか、決して見えない世界がある――
もう若くはない37歳という年齢でバイクをはじめ、46歳で世界一過酷と言われるヒルクライムレース「台湾KOMチャレンジ」を走破した俳優の猪野学。
NHK BS1で放送中のサイクリストのための情報番組『チャリダー★』では、誠実にバイクと向き合い、時に挫折しながらも前向きに奮闘する姿が視聴者に勇気を与えている。
俳優というスケジュールが不規則な職業に就きながらも、バイクにも本気で向き合い、いい成績を残したい。そのためにはどうするか。
「毎日、なんでこんなに苦しいことをやっているのかと思いながらも、1年、いや数年にいちど、伸びたという実感が得られる瞬間がある。それがたまらない」と語るとおり、個人でのトレーニング、人とのかかわりで得られる成長、レースという本番のステージに立つまでの長い日々を書く。