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パリ右眼左眼
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街歩きの達人が、パリを歩いて感心・不審・愉快・喫驚・呆然・・・・・・の観察レポート集。好評を博した『pen』の名物コラム、待望の書籍化。

  • 書籍:定価1980円(本体1,800円)
  • 2007.09発行
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内容

パリはディテールがおもしろい!街歩き、街観察の達人が、パリを歩いて感心・不審・愉快・喫驚・呆然・・・・・・の観察レポート集。カフェのテーブル、フィリップ・スタルクの歴史案内板、消えたアポリネール像の行方から、かわいくないフランス人形、求職貼り紙、コンクリート柵が形作るアートな模様まで、眼のつけどころはさまざま。
『pen』の名物コラム、待望の単行本化!

目次

街角のいろいろ。
ザンク。カフェのテラスのテーブル。テラスのテーブルのライオン脚。ビストロの装飾曇りガラス。パン屋のガラス絵。幻想のピラミッド。スタルクの歴史案内板。門柱の花壺。巴里の細道。首輪をつけられた木。ヘミングウェイ、辻邦生、そして……。ダリの日時計。エジソンのマンホール。フォンテーヌ。ゲージュツカー。ムッシュー・シャとSO.6。メトロのポスター。キンピカが好き。ギロチン台の礎石。伝説のおちんちん。リュクサンブール庭園の少年像の柄パンツ。植民地時代の遺産。消えたアポリネール。

日常のなかで。
カフェのベビー・フット。校庭の石蹴りの図。通勤する小馬たち。ダダ。ペタンク。ル・コルビュジエの卓球台。毛ガニ、ヤキダイ、イタダキます。焼きグリ屋。馬肉屋。かわいいブタ、おいしいブタ。かわいくないフランス人形。ジュールとジムの映画館。タコ貼り紙。時計を持たないパリの人。仕事着。結婚式の車。路上駐車。赤信号、みんなで渡れば……。タクシー・パリジャン。トラムとバス専用レーン。セーヌ河畔の自動車専用道路。

建築の周辺。
木の鎧戸。ガラスの侯爵夫人。煙突たち。コンクリート柵のデコ図案。ボウ・ウインドウ。緑の壁。屋上庭園。中庭。螺旋階段。アーケードの回廊。曲がった家、歪んだ家。サン・ドニ教会の尖塔の男。目玉ユニット壁面。デュシャンの《各階水道ガス完備》。床のモザイク模様タイル。メトロの衛生タイル。カリアティッド。男はつらいよ。植民地時代のアール・デコ動物。パリのライオン。空き家のニッシュ。地下の換気窓。

あとがき

著者

稲葉宏爾(いなば・こうじ)
1941年、北海道生まれ。東京教育大学卒。雑誌や書籍のデザイナー、アート・ディレクターとして働いた後、1987年よりパリ郊外に在住。おもな著書に、『ガイドブックにないパリ案内』『パリからの小さな旅』『ガイドブックにないフランスぶらぶら案内』(小社刊)、『パリ・建築と都市』『フランス(1)・ロワール流域から北へ』(福井憲彦と共著、山川出版社)、『路上観察で歩くパリ』(角川書店)などがある。

●写真/稲葉宏爾
●デザイン/松田行正+中村晋平+土谷未央