読んでから死ね!名著名作
「生きてる間にあと何冊本が読めるだろう?」 そう思ったことのあるすべての人に贈る、古今東西の名著を「読破」する方法と死ぬまでにゼッタイ読んでおきたい「人生の必読書」ガイド。
- 書籍:定価1650円(本体1,500円)
- 電子書籍:定価1320円(本体1,200円)
- 2006.07発行
内容
本書は古今東西の名著・名作をどう読むかといった方法論とぜひ読んでおきたい必読書ガイドが1冊にまとまったものです。
速読のしかたや音読・素読の効用、『大菩薩峠』のような大長編を読破するコツなど、「積ん読」本を「読了」本にする方法を手取り足取りご案内します。
あわせて著者の読書日記や必読書ベスト100冊の選定など、これを読んだら本を読みたくてたまらなくなること必定!「百聞は“一読”に如かず」です。
目次
序章 積ん読本を読了本に!
再読したい本を何冊もっているか/死ぬまでに蔵書を読みつくす/まず大長編から挑戦/蔵書をシェイプアップする/自分だけの100冊を選ぶ
1章 はやく読むか、ゆっくり読むか――読書の達人たちに学ぶ
ゆっくり読むのが正しい?/読む速度は読書量に比例する/速読の達人たち/速読の肝要は集中力/速読の練習には新書が最適/おすすめの新書/速読と対極にある音読/音読の効用/音読で味わいたい本
2章 知の殿堂、岩波文庫を攻略する――読まずに死ねるか!古典・名著
名著・名作の宝庫/よく売れているベスト10は?/『省察』『実践理性批判』に惹かれる/東洋思想を探索する/東西民俗学の大物/難解書をどう読むか/読書にルールはない/意味がわからなくてもかまわず読む
幕間 私の岩波文庫読書録
3章 大長編に挑戦する――『失われた時を求めて』を3ヵ月で読破する法
『失われた時を求めて』を読破する/長編小説の読破法/目先の目標だけを考える/文章のリズムに乗れ/日本の代表的長編『大菩薩峠』/先の読めない展開/『千一夜物語』の訳は三種類/『聖書』は最大の必読書/ミステリー好きなら避けて通れぬ二冊/悪夢の『ドグラ・マグラ』/ほかにも、こんな長編を読んだ
4章 幻の図書館をめぐる――アレクサンドリア図書館と桃華坊文庫
図書館は滅びるのが運命/古代最大図書館の規模とは?/所蔵されていた図書を予想する/古代叙事詩の最高峰/農民詩人ヘシオドス/残ったギリシア悲劇は33編/ソクラテス以前の哲学者がおもしろい/『歴史』は雑学的なおもしろさ/ふたりのプリニウス/本邦初の貴重な資料/一条兼良の桃華坊文庫/楽して歌集を読む方法/連歌は粋で高尚な趣味/ボルヘスのバベルの図書館
幕間 極私的読書日記
5章 マイ・ベスト100を選ぶ――「人生の必読書」の傾向と対策
目標はベスト100/三人の目利きが選んだ12冊/432名が選んだ世代別ベストワン/変わり種ベスト10を披露(「必ず泣ける作品」「ラストが鮮烈な作品」「身も凍るホラー」「未完(あるいは散逸した)だけれど傑作」「異端作家神秘の数列」)/これが暫定的ベスト100だ(「海外の思想・哲学・歴史」「海外の文学」「日本の思想・哲学」「日本の古典文学」「日本の近代・現代文学」「ノンジャンル」)
付録 読書技法一覧
速読系――目次読書法/段落読書法/キーワード読書法/斜め読み法/拾い読み/律読/系列読み法
著者
久我勝利 (くが・かつとし)
1955年生まれ。出版社(工作舎)勤務を経てフリーライターに。「特命リサーチ200X」など科学番組の企画・リサーチにも携わる。 著書に、『図解雑学 数論とフェルマーの最終定理』(ナツメ社)、『分類する技術が仕事を変える!』(日本実業出版社)、『図解 そこが知りたい! 遺伝子とDNA』(かんき出版)ほか多数。
●装丁・本文デザイン/轡田昭彦+坪井朋子