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企画立案の教科書
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企画立案の教科書 社会人1年目からできる!

企画立案の教科書

たいていどんな業界でも必要とされるのに、先輩・上司は教えてくれない――それが企画書の書き方。本書は、社会人1年目の人でも、効果的な企画の立て方から企画書の表現方法までを短時間で身につけられる本です。

  • 書籍:定価1650円(本体1,500円)
  • 電子書籍:定価1320円(本体1,200円)
  • 2013.05発行
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内容

「じゃあ来週までに企画をよろしく」がツラい人へ

 企画の立て方から
 企画書の書き方まで、
 短時間で身につく

企画立案に必要なのは、「情報収集力」「質問力」「発想力」「表現力」です!

「SNSアンケート」でデータを取る
相手に80%話させる
ニーズとウォンツを聞き分ける
「管理の5要素」で質問する
ミーハーにエッジを立てる
叩き台をつくって叩かれる
スピードライティングでアイデアを量産する
「SWOT表」で分析する
使い方を「応用」「代用」「転用」する
「3秒ルール」を意識して書く
「ひらがなの海」に漢字を浮かべる
ツカミやシズル感で引き込む
「When」を売りにする
「文字2割、図8割」でつくる …… 63の手法

はじめに

 この本は、効果的な企画の立て方から、企画書の表現方法までが短時間で身につく本です。企画を立てよう、企画書を書こうとしている社会人1年目の人を対象にしていますが、かえってそれだからこそ、中堅やベテランの方でこれまであまり企画書を作成してこなかった人や、企画書作成がどうも苦手だと思っている人にもきっと役立ちます。

「企画を立てろ、企画書を書いて欲しいといわれても、さてどのような手順で進めてよいかわからない」「何回企画を提出しても、なかなか採用されない」「マンネリ気味で、新鮮な企画アイデアが出てこない」「二晩徹夜したのに、一瞥されただけで読んでもらえなかった」など、企画書作成に悩んでいたらこの本がその悩みを解決してくれるでしょう。

 私は、大学を卒業して広告会社に入り、営業という立場でしたが、企画を立てることや企画書を書くことが好きで、できるだけ他の人に依頼せず自分で作業してきました。徹夜も数え切れないほどしました。その後外資系の会社で様々なブランドの仕事をし、企画力、特に論理的な思考力を鍛えられました。さらにマーケティング会社を経て現在は株式会社創造開発研究所の社長をしていますが、この間、様々な発想手法を学び企画書作成に活かしています。これまで1000以上の企画書を書いており、その実践経験から具体的なノウハウを書きましたので、この本を読めば明日にでもすぐに企画づくり、企画書作成にとりかかることができます。

 企画の立て方と企画書の表現方法について、4つのパートに分け、それぞれ幾つかの重要な手法を項目ごとに説明しています。各項目はできるだけ具体的に、また短くまとめていますので、忙しいあなたでも短い時間で読むことができます。また目次を見て、あなたが不得意な部分や興味のある部分をピックアップして読むこともできます。

 企画書は、与えられたテーマに基づいて書くものだけではありません。この本を読んで企画の立て方や企画書の表現方法が理解できたら、テーマを与えられなくても、自分の身近なところで結構ですから課題を探して自主的に企画書を書いてみましょう。また機会があれば他の人の書いた企画書をできるだけ多く見て、自分の書いた企画書と比較してみましょう。それによりあなたの企画力や企画書作成能力はぐんと上がるはずです。企画立案に王道はありません。ひとつでも多くの企画書を書く、これが上達への道です。

 

目次

はじめに
 
Part 1
企画を立てるためのネタの集め方
ゼロから磨く情報収集力13

 
01 過去の企画書をチェックする
02 ターゲット情報を集める 
03 不便なモノやコトを見つけて歩く 
04 デパートで定点観測をする 
05 他人の脳みそをフルに使う 
06 織友、彦友をつくる 
07 5つのメディアから情報収集する 
08 見出し・切り抜きで新聞を活かす 
09 図書館で雑誌の情報を収集する 
10 AND検索とOR検索を使いこなす 
11 ニュース検索で短時間に情報を得る 
12 ツイッターでハッシュタグ検索をする 
13 「SNSアンケート」でデータを取る 
 
Part 2
企画を立てるためのネタの集め方
課題を発見する質問力12

 
01 聞き取る能力と聞き出す能力を区別する 
02 素人を武器に質問する
03 相手に80%話させる
04 話をあえて脱線させてみる
05 「もしも」で相手のひらめきをうながす
06 ニーズとウォンツを聞き分ける 
07 「おやおや、なんだ!?」を見つける 
08 認識の6ステップで質問力を高める 
09 「管理の5要素」で質問する 
10 「ツリー状の質問」で問題を区別する 
11 「見える化」で質問の精度をあげる 
12 メモは必ず取る 
 
Part 3
情報を形に変える企画のまとめ方
アイデアの神様を呼びこむ発想力17

 
01 「ひらめきスタイル」を確立する 
02 連想に次ぐ連想で発想を呼び込む
03 ミーハーにエッジを立てる 
04 原因8割、対策2割で考える
05 前提条件を疑ってみる 
06 「アレンジ脳」を使う 
07 叩き台をつくって叩かれる 
08 スピードライティングでアイデアを量産する 
09 ゴールイメージから発想する 
10 4Pの組み合わせで差別化する 
11 「SWOT表」で分析する 
12 「工夫の4要素」でアレンジする 
13 使い方を「応用」「代用」「転用」する 
14 「遊びの4要素」を取り入れる 
15 五感を使って発想をうながす 
16 「ポストイット・ワーク」をする 
17 ネタを「収束」させる
 
Part 4
情報を形に変える企画のまとめ方
読まれる企画書にする表現力21

 
01 「3秒ルール」を意識して書く 
02 出来のいい企画書に上書きする 
03 社名はホームページでチェックする 
04 「白抜き文字」を使って書く 
05 「一意一文」で書く 
06 「ひらがなの海」に漢字を浮かべる 
07 3段階スライド方式で説得する 
08 最初の1ページに全力を注ぐ 
09 具体的な資料を添付する 
10 クイズ形式で書く 
11 ツカミやシズル感で引き込む 
12 あるある感、なるほど感を誘う 
13 「When」を売りにする 
14 「Who」でストーリーをつくる 
15 「Why」で提案の根拠を売りにする 
16 「What」でモノ・コトを売りにする 
17 「Where」で場所を説得材料にする 
18 数字を印象強く盛り込む 
19 グラフにして数字を「見える化」する 
20 「文字2割、図8割」でつくる 
21 パワーポイントでプレゼンをする 
 
おわりに

略歴

[著者]
齊藤 誠 さいとう・まこと

株式会社創造開発研究所代表取締役社長
東京都出身。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。国内及び外資系の広告会社に勤務し、その後マーケティングソリューションを提供する会社の取締役副社長を経て現職。創造性を基にしたブランディング・CI戦略のほか、マーケティング企画、広告・PR、ダイレクトマーケティング・CRMを得意分野とする。厚生労働省所管職業能力開発総合大学校で発想法の講師を務めるほか、NPO法人日本青少年キャリア教育協会、NPO法人こどもエコリテラシー協会で理事を務める。また企業や団体で「発想法」「宣伝・PR 手法」「CI開発の手法」などに関する講演を多数実施。
著書に『知らずに身につく企画書・提案書の書き方』(日本実業出版社)、『まねして書ける企画書・提案書の作り方』(日本能率協会マネジメントセンター)、共著書に『実践心理学講座 発想と企画の心理学』(朝倉書店)、監修書に『1枚うわての! 心理誘導力トレーニング』(TAC 出版)がある。

●執筆協力/松尾喬(ナイスク)、原田俊弥
●プロデューサー/松尾里央(ナイスク)
●編集・制作/ナイスク
●カバーデザイン/秋元真菜美(志岐デザイン事務所)
●本文デザイン/沖増岳二
●イラスト/藤井誠二