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ズレまくり!正しすぎる法律用語

ズレまくり!正しすぎる法律用語
長嶺超輝 著
  • 書籍:¥1,600(税別)
  • 電子書籍:¥800(税別)
  • 四六判・並製/240ページ
  • ISBN978-4-484-09211-9
  • 2009.06発行

法律は、きれいごとやタテマエばかりを語っているけれど、バカ正直に読んでみれば、ヤツらの真の姿が見えてくる!『裁判官の爆笑お言葉集』の著者が放つ、ぶっちゃけ法律用語辞典。あなたは憲法を守らなくていいって知ってた?

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内容

裁判員制度も始まったのに、法律は、難解な言葉できれいごとやタテマエばかりを語り、いい気になってカッコつけている。そんなヤツほど、じつは見せたくないものをたくさん隠しているに違いない! 法律が必死で隠している真の姿を、ここにお見せしよう。
『裁判官の爆笑お言葉集』の著者が放つ、ぶっちゃけ法律用語辞典。
──あなたは憲法を守らなくていいって知ってた? この世は「悪意」に満ちているって、どういうこと? 日本で最も重い犯罪って、なーんだ? 過去100年間、行われていない国家試験がある? 19歳でも選挙に投票できる裏ワザ、教えます。

前書き

 法とは、国家による強制力をともなった社会規範を意味します。
 力の「強い者」が「弱い者」を支配する世の中が長く続いていた、人類の歴史のうえで、「強い者」の都合で、いいように作られてきた法もたくさんありました。
 形だけの法治国家も、いちおう穏やかに運営されていたかもしれませんが、「弱い者」が抱える不満が水面下でくすぶっていたのでしょう。
 革命によって、想像を絶する数の「弱い者」が犠牲となりました。しかし、その犠牲を経て、ついに法は、私たちのものとなったのです。
 世の中を統治する権利を、王様から民衆へ引きわたさせることに成功したのです。

 ところで今の時代、法は、私たちとどれほどの関わりがあるでしょう。
 きれいごとを連発して当選した途端、手のひらを返し、政局のドサクサに紛れて、民衆に負担をかける重要法案をムリヤリ通したがる、一部の政治家。
 誰のどんな交通違反だって、他人に迷惑で、自分にも危険な行為であるにもかかわらず、身内の交通違反だけを揉み消す一部の警察官。
 凶悪犯罪の裁判という、マスメディアからネタとして取り上げられやすい法廷にだけ、忙しい国民をムリヤリ引っぱりこむ裁判所は、それで司法を改革したつもりなのでしょうか。

 法はまだまだ、私たちのものではないようです。
 法はまだまだ、私たちの手の届かない場所で、きれいごとやタテマエばかりを語り、いい気なってカッコつけています。
 そんなカッコつけたヤツほど、こちらが視点を変えてみたら、じつは見せたくないものをたくさん隠していたりするものかもしれません。
 なので、今回は、法が必死で隠していること、あるいは、法のプロにとっては当たり前だけれども、なかなか世間へ伝わっていかないことに絞って、重点的に採り上げてみたいと思います。

 この法律用語辞典は、従来のモノに比べて、収録している項目の数は少ないかもしれません。
 しかし「法律用語辞典は、法の有りさまを、露骨なほど忠実に映し出す鏡であれ!」……私はそう願いながら、本書を書き上げました。

 ホンネでぶっちゃければ、法律学だってエンターテインメントになれる!
 バカ正直に説明しすぎた法律の世界を、どうぞお楽しみください。

目次

はしがき

【ア】
悪意──文句なしのズレっぷり
遺言──この世で最後の意思表示
違法──死にかけの法律もチラホラ
冤罪──疑わしきは罰せず……のはずが!

判決文に親しもう1 裁判所が認定! 正しすぎる「サザエさん」

【カ】
外患誘致罪──祖国を裏切る罪
株主総会──ただ投資するだけじゃ、もったいない?
忌避──あなたは裁判官を選べない
基本的人権──このモンドコロが目に入らぬか!
クーリング・オフ──だまされないための法律知識
検察官──司法界で最大のブラックボックス
原則──例外からの「下剋上」を受けて
公告──知らなかったとは言わせねぇ
公証人──知られざる法律家
高等裁判所──敗訴者の夢を叶えてくれるか?
拘留──それは、レアな刑罰
国民審査──総選挙の陰で忘れられた一票

判決文に親しもう2 裁判所が認定! 正しすぎる「キューピーちゃん」

【サ】
最高裁判所──背伸びする司法
裁判員制度──司法改革の「目玉商品」
裁判官──高いトコから、すいません
自衛隊──憲法は、戦争を止められるか?
死刑──それは本当に「厳罰」なのか?
失踪宣告──知らないうちに自分が死んでいたら
司法試験──「日本最難関の国家試験」の実態とは?
請求権──気づかないうちに、あなたを縛っているもの
責任能力──精神障害者への差別じゃありません
選挙権──一票も、積もり積もれば、政局が動く
先生──敬称か? それとも蔑称か?
損害賠償──「ごめんなさい」のお値段

判決文に親しもう3 裁判所が認定! 正しすぎる「パックマン」

【タ】
通貨偽造──暴動を起こすだけが反逆じゃない
取締役──社長を支えながらも監視するプロ

判決文に親しもう4 裁判所が認定! 正しすぎる「宇宙戦艦ヤマト」

【ナ】
日照権──もっと光を……!!
日本国憲法──あなたは守らなくていい決まり
年次有給休暇──給料をもらって休む、うっすらとした後ろめたさ

判決文に親しもう5 裁判所が認定! 正しすぎる「バイオハザード」 と「ツインビー」

【ハ】
犯罪被害者──世間のカタルシスに利用される人々
人の始期──厳しくも楽しい世界へようこそ
表現の自由──それは、いろんな価値観を認めること
弁護士──新ジャンルを切り拓いてほしい
弁護人──どうして「悪者」の味方をするのか?
法律──それは、バランスの学問

判決文に親しもう6 裁判所が認定! 正しすぎる「ときめきメモリアル」

【マ】
未成年者──ハタチになったら何ができるか
無期懲役──いったい誰のための刑罰か?
黙秘権──常識とは正反対の権利

判決文に親しもう7 裁判所が認定! 正しすぎる「けろけろけろっぴ」

【ヤ】
約款──気づかずに結んじゃった契約
容疑者──どうして「○○氏」じゃダメなのか?

判決文に親しもう8 クイズ! 何を認定したのでしょうか?

【ラ・ワ】
連帯保証──怖さの正体、教えます
賄賂──お金で買っちゃいけない価値もある

判決文に親しもう9 クイズ! 何を認定したのでしょうか?

あとがき

著者

長嶺超輝(ながみね まさき)
フリーライター。1975年、長崎県生まれ。熊本で育つ。九州大学法学部卒業。
7年間にわたり司法試験を受験した経験を生かし、現在では雑誌などでも活躍。そのかたわら、刑事裁判を中心に法廷の傍聴を続ける。
著書『裁判官の爆笑お言葉集』『裁判官の人情お言葉集』(いずれも幻冬舎新書)、『サイコーですか?最高裁!』(光文社)、『罪と罰の事典』(小学館)。
司法脱線ブログ「法治国家つまみぐい」http://miso.txt-nifty.com/

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