めざせイグ・ノーベル賞 傾向と対策

めざせイグ・ノーベル賞 傾向と対策
久我羅内 著
  • 書籍:定価1430円(本体1,300円)
  • 電子書籍:定価1144円(本体1,040円)
  • 四六判・並製/198ページ
  • ISBN978-4-484-08222-6 C0040
  • 2008.09 <![CDATA[https://www.kinokuniya.co.jp/disp/CSfGoodsPage_001.jsp?CAT=08&GOODS_STK_NO=9983741164発行

「シロップの中は速く泳げるか」「ジッパーにペニスがはさまったら」……世間を笑わせ、考えさせた人に与えられるイグ・ノーベル賞。いまや全世界が注目するこの賞の「傾向と対策」本?がついに刊行!

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電子書籍

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内容

「シロップの中は速く泳げるか」「フロントガラスに衝突した虫の収集」
「ジッパーにペニスがはさまったら」「思春期における鼻くそほじりについて」
「もしもバッタが『スター・ウォーズ』を見たら」……
ユニークな研究が目白押し。いまや本家のノーベル賞をもしのぐ?人気を誇るイグ・ノーベル賞。この賞が「本家」ともっとも違うのは、「だれでも自薦でノミネートできる」こと。
本書では過去の受賞研究を総まくり、同賞をこよなく愛する自称「イグ・ノーベル賞評論家」の著者が「傾向と対策」を伝授?します。

目次

第1章 そもそもイグ・ノーベル賞とは何か?
ノーベル賞よりおもしろい裏ノーベル賞
だれもマネできない、マネすべきでない
創設者はマーク・エイブラハムズ氏
賞金はないが賞品はある
選考委員は謎が多い
「実在する」人ならだれでもエントリーできる

第2章 日本人の受賞者は意外と多い
これまで日本は12件受賞
足の臭いの正体とは?
ハトは絵を見分けられるか
人類の祖先はミニ生物だった
ガムのフレーバーは脳波を変える
数百万の人々に膨大な時間を使わせた
浮気の証拠はパンツにある
50種類ものイヌの言葉がわかる
銅像はなぜ鳥に嫌われたのか?
人々に寛容なる精神を植えつけた大発明
131種のカエルの匂いをかぎ分けた
34年間の食事の記録をとった
ウシのフンからバニラのエッセンス
偉大なる先輩たちに続け

第3章 傾向と対策1 だれでも疑問に思うのにあえて調べないこと
不思議なことを不思議と感じる感性
黒板を引っかく音が嫌な理由
5秒ルールは本当か
シロップのなかは速く泳げるか
集合写真を成功させるためには?
底なしのスープ皿でどれだけスープが飲めるか
「素朴な疑問手帳」はいかが

第4章 傾向と対策2 根気があればできる研究
「継続」がイグ・ノーベル賞を呼ぶ
34年間食事の写真を撮り続けた有名人
フロントガラスに衝突した虫の収集
9年に1滴落ちる物体の観察
堅実派と粘着派と悠長派

第5章 傾向と対策3 意外と下ネタが多い
選考委員は下ネタ大好き
しゃっくりを止めるには直腸マッサージ
ジッパーにペニスがはさまったら
直腸に挿入されたものリスト
検尿はどんな容器に入れる?
不安になるとおならをする少年
いやらしくない下ネタを

第6章 傾向と対策4 アンケートの実施だけでいけるものもある
アンケート調査はねらい目
へそのゴマにかんする統計的調査
無知な人間ほど自分を過大評価する
思春期における鼻くそほじりについて
人は一人のときに何をしているのか

第7章 傾向と対策5 トンデモ学説はけっこうウケる
信じる者は受賞する
水には記憶力がある
エイリアンによる誘拐は真実
聖書に隠された暗号の謎
人間は食べなくても生きていける
ブラック・ホールで地獄の位置が特定できる
自分の主張に自信をもて

第8章 傾向と対策6 鳥を対象にした研究が多い
選考委員は鳥好きか
キツツキはなぜ頭痛がしないのか
ハトはピカソとモネの絵を見分けられる!
ハトに嫌われた銅像の秘密
ニワトリも美人がお好き
ホモのマガモの死体愛好症
そのほかにも鳥関連の研究が

第9章 傾向と対策7 意味不明の研究
「ナンセンス」にもチャンスはある
ラットの語学力はいかほどか
二枚貝の性欲向上実験
ニシンはおならでコミュニケーション
もしもバッタが『スター・ウォース』を見たら
どうしたらヒルの食欲はでるか
とるに足りない日常の些細な出来事
人は知らずにはいられない

第10章  傾向と対策8 常人の思いつかない発明
遠心力を使って出産を促す装置?
おならの臭いを除去するパンツ
若者にだけ聞こえる不快音
敵を同性愛者にする爆弾
発明までのドラマを大切に

第11章  傾向と対策9 あまりお勧めできない研究
命を賭しての実験
ネコのダニを耳のなかに入れる
毒ヘビに噛まれたとき、電気ショックで助かるか
オタマジャクシの試食
プロジェクト・グリズリーの全貌
けっしてマネしないようにね

第12章 まだまだある! イグ・ノーベル賞
発想力、想像力に着目
フンコロガシは意外とグルメだった
カントリー・ミュージックは自殺を助長する
ペンギンがフンをするとき体内で起きる圧力
マラリア蚊は足の臭いとチーズの匂いが好き
剣呑みもたまにはケガをする
勇気をもって疑問にぶつかろう

第13章 私的エグ・ノーベル賞
イグ・ノーベルならぬエグ・ノーベル
温暖化は地球を動かして防ぐ
腹ぺこ男は太った女性が好き
理想のトーストの条件
キスするときに頭はどちらに傾ける?
石油は枯れることはない
人類の終わりを予言したニュートン
おわりに

ノミネーションの申請方法

著者

久我羅内(Kuga Ranaii)
1955年生まれ。専修大学卒。科学ライター。世の中の奇妙な科学、ヘンテコ事例を収集中。テレビ番組の企画・リサーチも担当。世界のおかしな研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」をこよなく愛す。著書に『科学者は妄想する』(日経BP社)、『なぜあの人はモテるのか?科学が解き明かす恋愛の法則』(ソフトバンク新書)、『スバラしきマニアの世界』(扶桑社文庫)など。久我勝利名義でも、『知の分類史』(中公新書ラクレ)、『読んでから死ね!名著名作』(阪急コミュニケーションズ)など著書多数。

●装丁・本文デザイン/轡田昭彦+坪井朋子
●プロデュース/アップルシード・エージェンシー

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