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ペンブックス 笑う食卓

笑う食卓
立石敏雄 著
  • 書籍:¥2,300(税別)
  • 四六判・並製/598ページ
  • ISBN978-4-484-08220-2
  • 2008.09発行

「Pen」の長期連載名物コラム「笑う食卓」堂々の書籍化!1999年の第1回から2007年までの全188本を完全収録。

書籍

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内容

人呼んで「原稿も書く遊び人」。自称「理科少年的主夫」&「深窓の貧乏人」。
夫人は『プラダを着た悪魔』より怖い某女性誌編集長。同居人は猫のヒジカタクン。
――「なんとなく」を座右の銘とする週日晩飯当番タテイシくんの「生活と意見」。

目次

まえがき

1999年
ペペロンチーノを手づかみで食べてみました。
今度からあれは、いっぺんに三つ注文するぞ。
痩せるのはカンタンだけど、太るのはむずかしい。
好き嫌いの原因は、洗面器だったかもしれない。
ハラが減っては、ほんとのうまさはわからない。
枝豆は、いつビールと出会ったのだろうか?
がぶがぶ飲んでいる水について考えた。
伸びきりケチャップ・スパは、作り方がむずかしい。
そばを粋にずずずっと啜って、窒息しない法。
無添加や純や生は、ほんとうにエライのかな。

2000年
若モンの食生活はこの先、どうなってしまうのか?
オレンジジュースで、寿司を食べられるか?
寒い家の冬は、スダチがないと始まらない。
うまい米の飯があれば、なにもいらない。
栄養だけじゃない、うまい給食が食べたかった。
海外在住日本人への手みやげは、コンビニで探す。
梅雨時に元気な腐敗菌は、納豆で返り討ちに。
水道の水が飲める日本で、水が売れる不思議。
インドの家庭では、カレーは煮込まない。
冷蔵技術が発達した今、江戸前はエラいか?
「穀物ON穀物」の焼きそばパンについて考えた。
遠火の強火だけではない、秋刀魚の正しい焼き方。
スズメバチは、醤油の付け焼きがうまいらしい。
生後三カ月の仔豚の丸焼きに、ナムアミダブツ。
オネーサン、お銚子一本、ぬる燗でお願いね。
固定箸と可動箸。箸を使いこなす原理は簡単だ。

2001年
正月からミナゴロシなんてことで、いいのかね。
料理はまるで理科の実験だから、おもしろい。
包丁の切れ味は、新聞紙があれば改善できる。
スペイン料理のパタコンは、多めの塩が決め手。
わが家から忽然と消えた、味噌汁の謎が解けた。
栄養学は、家畜の効率生産から始まった学問だ。
親子丼の卵は、ゆる綴じでお願いします。
生ハム世界一は、スペインのハモン・ハブーゴだ。
岩塩は化石。うまいのは、海水からつくる天日塩。
スノッブな西洋人が、ポーチドエッグを好む理由。
発泡酒の次は、麦芽100パーセント・ビールだ。
クサヤの臭いは、世界の発酵食品中で第四位。
大量のヘンな水羊羹をつくってしまった。
中食の流行で、日本の台所は遺跡となるのか?
お好み焼きの王様は、多層構造の広島風だ。
マヨネーズは、食品の味と匂いを消してしまう。
夏バテには、天ぷら。天ぷらで、夏バテ。
日本人の基礎的パワー増強は、干しエビとひじき。
まずいと思ってた、イギリスはおいしかった。
スコットランドで、不思議なリゾットを食べた。
人間はどれくらいの量、食べられるものなのか。
油を感じさせない、うまいチャーハンのコツ。
韓国伝統の犬鍋は、日本なら土用のウナギだね。

2002年
マイナスをプラスに変えるシャンパーニュ。
湯葉シャブに牡蠣を入れたら、豆腐になった。
防腐剤って、腸内の有用菌も殺してしまうのね。
食べて満腹中枢が反応するまで、20分かかる。
狂牛病は怖いけど、牛を食べるならいまだ。
調味料の酢は、おそろしく有能なのであった。
ピザに、コンデンスミルクかけて食べますか?
満腹後のシアワセ度高い、スローフードに一票。
生野菜を食べる習慣は、アメリカの文化だ。
日本茶の香味は、蒸しと火入れで決まる。
昔の即席ラーメンには、独特の味の魅力がある。
上等の海苔は、深い緑色で、潮の香りがする。
ヨーグルトと酢が喧嘩したら、勝つのは酢だ。
添加物と農薬は、使われている量が問題。
家庭で作られた弁当は、冷めてもうまい。
麦茶に慣れた舌に、あの甘さは衝撃的だった。
カルピスの牛乳割りは、くせになるうまさ。
肉の味は脂の味、というのは間違いでした。
うなぎは、土用の丑の日より、10月がうまい。
オスとメス、どちらがうまいのでしょうか。
函館まで、甘くて新鮮なイカを食べに行った。
ベジタリアンにも、小太りの人はいるんだね。
肉の、とくに脂肪分が、寒い体を温めてくれる。

2003年
コシのつよい、本格讃岐系のうどんを打った。
鹿児島の名物料理、トンコツのつくり方。
冷凍食品のあまりのうまさに、痺れましたね。
ノンアルコールビールは、かなり実用になります。
日本が極大肥満大国になるのは、時間の問題?
楽して痩せるには、基礎代謝量を上げることだ。
これからの旬の考え方は、うまけりゃそれが旬。
安上がりなコナモンが、日本列島を制覇する。
茶席で、お菓子のあとに茶が出される理由。
日本の味に欠かせない、醤油の将来が危ない。
和食と違い、西洋料理のうま味の元はいろいろ。
海外で中華麺を食べるなら、広東系の店に限る。
おいしく、バランス良く、食べて痩せる。
外洋の深場に棲む、夏の岩牡蠣はクリーミー。
熱帯夜にジンギスカン鍋は、大いなる誤算でした。
ニンジン五本分のジュースで、涙目になった。
産地の違うマグロ六種をテイスティングした。
天ぷらの掻き揚げ製造に、初めて成功。
雨の多かった今年は、松茸の当たり年!?
「フレンチ75」で、久々にカミさんに褒められた。
スパゲティのオムレツ、食べたことありますか?
一カ月ヒマをつぶした、ヌーヴォーの出来は?
茹でジャガイモには、バターとイカの塩辛?

2004年
ひと手間だけの「だけ料理」は、酒飲みの友だ。
ブランド豚肉料理は、まだまだ流行りそう。
今年の鍋は、水菜のハリハリ感が決め手ね。
パリで、日本のある食べ物が受けている。
日本人は今も、肉より魚を多く食べている。
新選組は、餃子やシュウマイを食べなかった。
やっぱり、アミノ酸飲料は飯のおかずにならん。
麺類は、ご飯の代わりになりうるのだろうか?
インドの離乳食は、カレー味なんだろうかね。
どうしたら、限度を超えて極端に太れるか?
カビたパンの賞味期限は、3週間先だった。
緑茶をガブ飲みすると、体脂肪が減る?
極細パスタを、ソーメンのように食べてみた。
保存料なしの最近の麺つゆ、結構イケますね。
今の日本料理は、流通システムが頼りなの?
知らずに遺伝子組み換え食品、食べているかも。
レタス作り、一年28毛作というのはスゴイ。
ギタローシャモの卵は、卵本来の味がする。
甘辛のおふくろの味は、江戸時代にはなかった。
毒キノコの簡単な見分け方なんて、ないらしい。
ハワイに行ったら、モイの一夜干しにトライ。
九日間続けて、ビーフステーキを食べた。
喰いたいものを思いつかないのは、不幸だね。

2005年
ふぐの刺身の食べ方で、人間力が試される。
ペナペナのアルマイトの小鍋探して、三千里。
筋肉をふやせば、もりもり食べても太らない。
天然の甘さを凝縮した干し柿は、食物繊維の宝庫。
辛さは痛さ。和らげるには、牛乳が効く。
人工霜降り牛肉があるって、知ってました?
ヨーグルトだと思って食べていたら、酒だった。
牛乳で造る酒は、滋養たっぷり、濃厚でうまい。
ベトナム料理は、砂糖とレモン汁の甘酢がミソ。
防腐剤入りおにぎりを食べていれば、腐らない?
ほとんどの細菌は60度で死滅。ニンゲンは45度。
第三のビールを、麦なしで造った人はエライね。
おとな仕様の海苔弁は、わさびが決め手です。
今年上半期発見の美味、セルバチコとコシアブラ。
教科書通りにやれば、素人寿司も結構イケる!?
ベトナム魚醤のヌクマムは、万能の調味料だ。
シュウ酸たっぷりの焼きナスで、石を造ろう。
酸素は細々でいいから、生のハラミ喰いたいね。
新米で、シンプルな炊き込みご飯でも作ろうかな。
前言撤回。米は研がずに炊くほうが断然うまい。
二日酔いにもうまい、シェリーのソーダ割り。
ステンレス石鹸があれば、ぬかみそ臭も怖くない。
貧乏な炒飯を、贅沢極まりなく作りました。

2006年
コエンザイムの次のブレイクは、レシチンかも。
一週間毎日、同じものを繰り返し食べてみました。
ふぐちりは、いつ頃から食べられているのだろう?
家が乳酸菌でぱつんぱつんになった夢を見そうだ。
夢に見たのは、夢の食べ物じゃなかった。
焼き肉屋でその晩、牛の脚ばかり褒めていた。
立ち飲みのバルができてきたのは、うれしいね。
カレーうどんは、片栗粉のギラギラが決め手。
ぬか漬けやキムチは、植物性乳酸菌による発酵だ。
広東料理六品に限って、プロ級の腕前!?
パラパラの炒飯と、パサパサの炒飯は違うのだ。
あのスポンジに、こんな高い能力があるなんてね。
野菜の皮むきを、買ったのはよかったんですが。
わさびと信じていたのに、中身は大根だった。
どじょうのぬき鍋は、ごぼうがうまいんだけど……
自作のディップで、コーンチップスばりばり。
朝食抜きを続けていると、太りやすい身体になる。
まだ暑いけど、豚とモロヘイヤの鍋はいかが。
帯広「有楽町」のジンギスカンを、とうとう食べた。
ゴーヤーの掻き揚げ、苦みがほどよくてイケます。
なんでも和風にしてしまう、魔法のおつゆ。
炒飯をパラパラしっとりに作る、手品な方法。
加賀の野菜に、築地の茂助だんご。

2007年
豚の五枚肉? オーギョッサル? 何ですか、それ。
豚は皮付きの五枚肉が、うまさサイコー。
酸っぱい白菜を使った酸菜火鍋は、超絶的美味。
関西方面では、塩ポン酢が流行っているらしい。
日本のどこかに、おぢさまランチはないでしょうか。
人間と犬猫は40年前、同じ釜の飯を食べていた。
アルミのフライパンで、ケチャップな毎日。
複雑で奥深い、ニュアンスのある煮物はいかが?
夢に見たコーンブレッドを、焼いてみました。
糖蜜の瓶二本を前に、途方に暮れております。
「鯛の骨とっときました」の混ぜご飯、大成功。
玄米を、食べにくいぼそぼそに炊く研究をした。
生と見分けがつかない、解凍ものがあるんだって。
激辛の塩鮭は、甘口より千倍はうまいです。
塩蔵豚はうまい! 塩と一緒に砂糖使用がミソ。
牛丼より九条ネギ丼。独特の苦みがたまらない。
醤油発祥の地、湯浅の醤油を試してみました。
湯浅の伝統製法じゃないけど、再仕込みに決めた。
生で食べられる、甘いトウモロコシみつけた。
メンチカツはエビ、ボロネーゼは鶏レバーがミソ。
ピエール・エルメの新作発表会に、行ってきた。
蒸しキャベツに桜エビ。簡単だけど、うまかった。
打ちたての中華の生麺は、うまいものでした。
年寄りの冷や水、じゃなくて年寄りの焼き肉。

ヒジカタクンのこと――あとがきにかえて

著者

立石敏雄(たていし としお)
1947年東京生まれ。雑文製造業者。早稲田大学卒業後、絵本の出版社に入社するも挫折。「平凡パンチ」記者、PR映画などの仕事を経て、80から88年まで「BRUTUS」誌に編集者として参加。88年秋から89年秋まで南スペイン、アンダルシアの山の上の町で暮らす。人は何かをするために生まれ、自分は何もしないために生まれてきたと公言するわりに、多趣味。囲碁、刃物研ぎ、篆刻、俳句、盆栽等々でジジイ修業にいそしむも、砥石は乾涸び、篆刻刀は錆び、盆栽は伸びきっている模様。山の釣り堀専門のフライフィッシングと、理論だけシングルのゴルフにもでかけるようだが、現在は、週日晩飯当番として献立に小さな胸を痛め、仕事バリバリの夫人が主導する週末文化活動にお供する以外はほとんどを深窓で隠居同然に暮らしている。

●装丁・本文デザイン/松田行正+相馬敬徳
●装画/イシイタカシ