トンデモ中国 真実は路地裏にあり

トンデモ中国
宮崎正弘 著
  • 書籍:定価1760円(本体1,600円)
  • 電子書籍:定価1408円(本体1,280円)
  • 四六判・並製/332ページ
  • ISBN978-4-484-08218-9
  • 2008.07発行

中国全33省を実地踏破!ガイドが絶対に連れて行かない路地裏の最新ルポ。オリンピック直前、繁栄の裏の中国の実相に迫る!

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内容

横行する偽物、食の危険、繁栄と貧困の格差、恐るべき環境汚染、信じがたい歴史改竄、中華偏向史観、政治腐敗――。中国取材25年の著者による、全33省最新ルポ。北京五輪後、中国が目指すのは国民国家?バカバカしいほどエネルギーに満ちあふれ、混沌とだまし合いの人々が織り成す、トンデモ中国を活写する。ガイドブックが絶対に連れて行かない、危険な路地裏から見た、本当の中国がここにある。

目次

プロローグ 危険がいっぱいの中国旅行

【第一章】 表玄関北京から中原へ
● 北京のバーボン・ストリート、三里屯
● 后海でカクテルを
● 盧溝橋事件の黒幕は誰だ
● 北京新名所は五輪施設
● 通州事件の現場
● 保定軍官学校を訪ねて
● 秦皇島と北載河
● めざましい天津の再開発
● 山東省の各地には軍人の伝統
● 泰山鳴動してネズミ一匹
● 「中国のハワイ」青島
● 威海から煙台へ
● 仏教の聖地、五台山で見たもの
● 歴代王朝の首都─鄭州、洛陽、開封

【第二章】 東北三省(旧満洲)を往く
● 北の玄関口、大連
● 「アカシアの大連」は今
● 旅順水師営址
● 鴨緑江の向かい側は新義州
● 瀋陽の旧日本人街取り壊しは時間の問題
● 皇帝溥儀を収容していた撫順の刑務所跡で
● 朝鮮族自治区で経済の変動が起きている
● ロシアとの国境の街、琿春
● 「中国のデトロイト」長春
● ロシアがつくった瀟酒な都、ハルビン
● 日露激戦の跡へ
● 国境の街、スイフンガ
● 虎頭、激戦区を行く
● 牡丹江に日本の面影なし
● 北端の街、黒河
● いざノモンハンへ
● ノモンハンは日本の惨敗だったか?
● 赤峰、そしてフホホト

【第三章】 上海メガロポリス
● コスモポリタンな上海人気質
● 浦東新都心は別格の繁栄
● 将来の大工業団地、崇明島
● 上海郊外、水郷の人々
● 反日嘘放送の本場、南京
● 南京大虐殺の嘘展示場
● 芥川龍之介が描いた古都、鎮江の今
● 江沢民の故郷、揚州
● 「蘇州夜曲」「無錫旅情」の水郷
● 蒋介石の故郷、寧波
● 中国一の商売上手、温州商人
● 紹興─酒、革命、文学…
● 三国志ゆかりの合肥
● 交通の要衝、武漢の交通渋滞

【第四章】 華南探訪
● 華僑の源流の村々
● 日本のワーキング・プアより所得が高い広州市内
● 広州租界「スワンの涙」
● 珠海今昔物語
● 福建省から来た華僑
● 客家土楼を歩く
● 軍事基地アモイ
● 密航者の本場─連江、長楽、福清
● 湖南人は革命大好き
● 長沙から毛沢東生家跡地へ
● 風化してゆく「神様」
● フライングタイガー記念館
● 日本軍降伏式典の場所
● 張学良、幽閉の跡へ
● ベトナム国境目指して
● 人気絶大だった桂林
● 「8・1起義」を企てた南昌
● 九江から廬山へ
● 海南島─流刑地だった面影は
● 三亜の秘密基地

【第五章】 シルクロードへ
● 革命聖地、延安の実態
● シルクロードの憂鬱、西安
● 西安事件の現場
● 月の砂漠の銀川まで
● コーランが売られていない
● 敦煌の現実
● モスクに祈りの音楽が聞こえない
● ウルムチは「砂漠のチャイナタウン」
● トルファンの葡萄
● 仏教遺跡はすべて破壊された

【第六章】 西南逍遥
● 宇宙都市、重慶の驚くべき変貌
● 革命烈士らは今
● パンダの園、四川省
● 都江堰から九寨溝へ
● 少数民族の村々
● 蜀の都、成都
● 大足から峨眉山へ
● 杜甫は地下で啼いている
● 楽山大仏にて
● 次々と世紀の発見が続いている長江遺跡
● 麗江は「桃源郷」
● 石鼓から虎跳峡へ
● 消えゆくトンパ文字
● バイ族の古都、大理へ
● 国境の町、シーサンパンナ
● 太陽が出ると犬が吠える貴陽

【第七章】 チベットの現実
● 国内人気一番の観光地、ラサ
● 毛沢東がダライ・ラマを陪席させる曼陀羅に驚く
● 青海湖は琵琶湖の六倍
● チベット仏教の大伽藍、塔爾寺

【第八章】 マカオ、香港、そして深圳
● マカオの経済的異変
● 香港、伝わらない“不都合な真実”
● 香港哀切
● 改革開放のモデル地区、深圳

【エピローグ】 五輪後、中国が目指すのは国民国家?

著者

宮崎正弘(みやざき・まさひろ)
1946年金沢市に生まれる。早稲田大学中退。82年に『もうひとつの資源戦争』(講談社)で論壇へ。以降、『日米先端特許戦争』『拉致』など問題作を矢継ぎ早に発表。中国ウォッチャーとしても中国全33省を踏破。主な著書に『中国大分裂』(文藝春秋)、 『迷走中国の天国と地獄』(清流出版)、『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店)、『中国財閥の正体』(扶桑社)、『中国のいま、3年後、5年後、10年後』(並木書房)、 『瀕死の中国』『中国瓦解』『中国から日本企業は撤退せよ』『世界新資源戦争─中国、ロシアが狙う新・覇権』(以上、阪急コミュニケーションズ)など。

●ブックデザイン/倉田明典

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