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ひとり 誰にも看取られず ――激増する孤独死とその防止策――

ひとり 誰にも看取られず
NHKスペシャル取材班&佐々木とく子 著
  • 書籍:¥1,400(税別)
  • 電子書籍:¥1,120(税別)
  • 四六判・上製/240ページ
  • ISBN978-4-484-07219-7
  • 2007.07発行

NHKスペシャル『ひとり 団地の一室で』をベースに大幅な追加取材を行って書籍化。格差社会の苛酷な現実を最も的確にあぶり出している「孤独死」の実状と対策に迫る!

書籍

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内容

孤独死の原因、孤独死が急増している現状、地域社会による孤独死防止の取り組み、団地やマンションで孤独死が起きた場合の対処法、そして自分が孤独死しないためには。
――孤独死問題とその防止策を網羅!
「孤独死」が格差社会の苛酷な現実を最も的確にあぶり出している。
聖路加国際病院理事長・日野原重明氏絶賛!

目次

プロローグ NHKスペシャル『ひとり 団地の一室で』が与えた衝撃と反響

第1章 ニュータウン・常盤平団地に起きた「孤独死」
1 2000年秋、死亡当時69歳、死後3年の白骨死体が見つかった
 ●───私たちの団地で孤独死なんて
 ●───急増する「若年孤独死」
2 「孤独死」は、いったいどれくらい起きているのか
 ●───「孤独死」者数が自殺者数を上回る
 ●───孤独死の定義・・孤独死とは、いったいどのような死か──
3 “夢のニュータウン”が、「孤独死」を招き入れるまで
 ●───憧れのニュータウン・常盤平団地
 ●───もともと住んでいた団地住民の高齢化
 ●───団地の家賃の低下と単身入居者の激増
 ●───世帯構造の変化と、その変化が招いたもの
4 「孤独死ゼロ」を合い言葉に、崩壊したコミュニティーを復活させよう!
 ●───自治会と社協、民生委員の協働
 ●───自宅電話番号を公開し、通報を受ける体制に
5 孤独死の防止を目指して「まつど孤独死予防センター」設立
 ●───センターを拠点に「孤独死ゼロ作戦」を展開
 ●───ケース1(男性、58歳)
 ●───ケース2(男性、57歳)
 ●───ケース3(女性、85歳)

第2章 「孤独死」はいったいなぜ、どのようにして起きるのか
 ●───1 戸惑い
 ●───2 Tさんの人生をたどって
 ●───3 70代のNさんの場合
 ●───4 62歳、最期まで仕事を探していたUさん

第3章 全国で激増する「孤独死」があぶり出しているもの
1 分譲マンションの価値を暴落させる「孤独死」
 ●───隠されるマンションの孤独死
 ●───住人の高齢化と「終の住みか」としてのマンション
 ●───中古マンションの価格下落がコミュニティーを崩壊させる
2 都市部の団地でも、地方でも「孤独死」が激増している
 ●───東京の都市再生機構の賃貸住宅では孤独死が4倍
 ●───孤独死が発生したとき、管理事務所はどう動く
 ●───高齢化が進む都営戸山団地の孤独死のケース
 ●───徳島県の孤独死のケース
 ───農村部の未婚男性の増加が将来の孤独死を増やす
3 震災があぶり出した中年男性の「孤独死」と「孤独死予備軍」
 ●───若年孤独死の背景にあるアルコール依存
 ●───専門の治療・訓練施設が必要
4 団塊の世代の一斉リタイアが招く「孤独死」大量発生の時代
 ●───生き甲斐と社会とのつながりの喪失
 ●───「自立」ではなく「上手な依存」が大切

第4章 各地で動き出した「孤独死」防止の取り組み
1 常盤平団地のその後
 ●───孤独死防止に有効な「連絡・相談・便利帳」
 ●───医師と大学が一体となって「一人暮らし見守りシステム」を開発
2 都市再生機構、住宅供給公社などの取り組み
 ●───都市再生機構の取り組み
 ●───東京都住宅供給公社などの取り組み
 ●───シルバーハウジング・プロジェクトとは
3 民間マンションの取り組み
 ●───ソフィア ステイシアの取り組み
 ●───高幡芙蓉ハイツの取り組み
 ●───動きだした各地での取り組み
4 地方自治体などの取り組み
 ●───各地で実施されている見守り訪問や、電話による安否確認
 ●───高齢者の賃貸住宅への入居を支援
 ●───情報紙の手渡しで直接見守り
 ●───千葉県では「孤独死対策モデル事業」を実施
5 地域住民やNPOの取り組み
 ●───「曖昧な居場所」が孤独な人を救う
 ●───成年後見制度を利用できない人を後見する
 ●───在宅医療用のシステムを活用
 ●───“ご近所”の潜在能力で孤独死を防止
6 2007年開始、厚生労働省「孤立死ゼロ・プロジェクト」
 ●───対策は中央レベルと各都道府県レベルの2段構え
 ●───孤独死対策の対象に、若年層も含まれるか

第5章 団地やマンションで「孤独死」が起きたらどうすればいい?
1 突然の事態に備えて緊急時ネットワークを構築する
 ●───24時間対応可能な通報窓口の設置
 ●───通報を受けてからの連絡先をリストアップ
2 「異変あり!」の連絡を受けたらどう動く?
 ●───まず現場に直行、状況を見極める
 ●───ときには遺族の相談にものる
3 身寄りがない住人の場合は?
 ●───相談窓口がどこかを把握しておく
4 対処法マニュアル

終章 「孤独死」しないために

著者

NHKスペシャル取材班(松木秀文/清水將裕/小形修一/春原雄策)
佐々木とく子(ささき・とくこ)

早稲田大学第一文学部卒業後、雑誌編集などを経てフリーライターに。人物ドキュメンタリーを中心に、ビジネス、医療、食などの分野を執筆。

●カバー写真/小平尚典
●ブックデザイン/熊澤正人+大谷昌稔(パワーハウス)