EXCELで簡単プログラミング

EXCELで簡単プログラミング
小川公一郎 著
  • 書籍:定価1650円(本体1,500円)
  • A5判・並製/168ページ
  • ISBN978-4-484-20214-3 C0030
  • 2020.05.発行

Excel業務を自動化しながらプログラミングも学んでしまえ!
いよいよ小学校でも必修となったプログラミング。この際、ビジネスシーンで最もなじみのあるExcelを使って基礎知識だけでも身につけておこう。
いま人気のPythonについてもざっくり説明。
(※本書ではWindows 10上でExcel 2016を動作させています。環境によっては起動しないこともあります。なお、Macでは動作しません)

「第1章01のゲーム・プログラム全文」実行手順(Excelファイルのダウンロード)

書籍

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はじめに

プログラミングを知らない
ビジネスパーソンのための
プログラミング入門 

  
  
  
 プログラミングと聞いて、言葉は知っているものの、やったことはないというビジネスパーソンはまだまだ多い。本書はそういう人のために書いた。
 時あたかも小学校のカリキュラムにプログラミングが正式採用された2020年である。「プログラミングって何?」という人にとっては、こうした社会の動きは気が気でないだろう。
 そういう人に、プログラミングとはつまりどういうものなのか、その全体像がつかめる本を作ろうというのが本書出版の動機である。
 ビジネスパーソンの多くは、本人は「プログラミングなんて生まれてこのかたやったことがない」という人でも、実は気づかないうちにプログラミングをやっている。たとえばエクセルの表計算は、関数を使ったプログラムだから、本人がそれと気づかないうちにプログラミングしているのだ。
 
 プログラミングは、やりながら覚えるほうが身につく。
 プログラムを実行してコンピューターが動き出すと、ちょっとした感動も味わえる。
 逆に、コンピューターがうんともすんとも言ってくれないとき、デバッグを探して解決できたら、それも貴重な体験学習である。体験学習には身近なソフトウエアが適している。
 ビジネスパーソンにとって最も身近なソフトと言えば、疑いなくエクセルだろう。そこで本書では、エクセルをプログラミングして、ついでに実務にも役立ちそうな動きをさせることにした。
 プログラミング学習とエクセル業務の自動化という一石二鳥をねらったのである。
  
 コードを一つひとつ入力するのが面倒なら、本書のプログラミング事例をコピーペーストしてもらってもよい。だが本である以上、紙に印刷しているためコピーペーストにはひと手間を要する。
 それでも試みに、どれかひとつでも実際にコピーして動かしてみれば、そこには意外な楽しさが見つかるだろう。コンピューターが動いている様子は画面に表れるから、コンピューターが実に素直に命令を一生懸命実行していることが見ていてわかる。
 ある意味、コンピューターは人間より素直によく働くのだ。
  
 プログラミング言語には、いま話題の「Python(パイソン)」をはじめとしてさまざまなものがあり、初心者はどこから入ればいいのか迷ってしまうことも多いだろう。
 しかし、どの言語を学ぶにしても、共通する基本的な構造やルールというものがある。そうした基本構造、基本ルールを押さえていくことが、初心者にとってまず必要なのは言うまでもない。
 本書では、多くのビジネスパーソンが体験的に学ぶことができるという点で、エクセルのマクロの言語であるVBAで基本構造とルールを学ぶことにした。
 その上で「Python」などの他の言語でそれぞれの文法を身につけるほうが、結局はプログラミング上達の近道と思うからである。
 VBAでマクロをあれこれ実行してから他の言語を見ると、言語の意味もなんとなくわかるようになるし、文法の違いもわかってくるようになるものだ。
 本書は、いわば「プログラミング入門の入門」なのである。

目次

はじめに

第1章 EXCELで学ぶ簡単プログラミング

01 プログラミングは楽しみながら覚えよう
  エクセルでゲームのプログラミングをしてみる
02 プログラミングのはじめの一歩!
   Alt  +  F8  キーでマクロを呼び出そう
03 マクロのプログラミングはネーミングから
  プログラムに名前を付ける
04 さあプログラムを書き込もう!
  プログラミングの基本ルールを押さえる
05 コピペも立派なプログラミング体験
   Alt  +  F8  キーでプログラム実行
06 そもそもなぜいまプログラミングなのか
  読み書き、英語、プログラミングは社会人の基礎能力
07 コンピューターに命令するのは人間である
  プログラミングしないとコンピューターはどうなる?
08 コンピューターの脅威もまたプログラム
  コンピューターウイルスも正体はプログラム
09 プログラミング言語と機械語の関係
  コンピューターはプログラムをどうやって読んでいるのか?
10 どんなプログラムも構造は同じ
  プログラミングの基本構造は3種類
11 これがわかればプログラミングはわかる
  プログラミングで使う3つのツール
12 関数はよくできるアシスタント
  よく使う機能をまとめるのが関数
13 演算子が読めればプログラムは読める
  演算子には3つある

第2章 実物EXCELプログラミング講座
    会議・ミーティング、プレゼン資料を一発で作る

01 VBAの順次構造を学ぼう
  支店ごとのファイルへ一斉に同じデータを書き込む
02 VBAの反復構造を学ぼう
  月次の売上ファイルをひとつのファイルにまとめる
03 VBAの反復構造を学ぼう
  月次の売上シートのデータをひとつのシートにまとめる
04 VBAの反復構造を学ぼう
  ファイル内の全シートを一覧する目次を作る
05 VBAの選択構造を学ぼう
  指定したファイルが本当に存在するかを確かめる
06 VBAの変数を学ぼう
  使っているコンピューターの情報を一覧にする

第3章 実物EXCELプログラミング講座
いつもの作業がぐーんとラクになる

01 VBAの順次構造を学ぼう
  ブックにあるデータから売上推移グラフを作る
02 VBAの反復構造を学ぼう
  エクセルでオリジナルカレンダーを作る
03 VBAの選択構造を学ぼう
  入力フォームで住所録の入力間違いを防ぐ
04 VBAの選択構造を学ぼう
  リストを元に複数のワークシートを連続作成 
05 VBAの変数を学ぼう
  現地報告で便利! 画像をエクセルに自動的に取り込む
06 VBAの変数を学ぼう
  エクセルの売上管理表から請求書を自動作成する
07 VBAの演算子を学ぼう
  エクセルで自動的にガントチャートを作る

第4章 実物EXCELプログラミング講座
速さで差をつける仕事簡略化スキル

01 VBAの関数を学ぼう
  エクセル方眼紙で室内レイアウトを考える
02 VBAの関数を学ぼう
  エクセルの住所録からエリア分析の資料を作る
03 VBAの関数を学ぼう
  社員名簿の生年月日から現在の年齢を算出する
04 VBAの関数を学ぼう
  エクセルからパワーポイントにデータを流し込む
05 番外 結果からプログラムの中味を想像してみよう!
  郵便番号を入力すると自動的に住所を表示する

第5章 実物EXCELプログラミング講座
応用力で勝負! ライブラリと連動でステップアップ

01 VBAの反復構造を学ぼう
  アウトルックの受信メールをエクセルで一覧にする
02 VBAの反復構造を学ぼう
  グーグル翻訳を使ってエクセルで対訳表を作る
03 VBAの演算子を学ぼう
  インターネットの情報をエクセルで自動採取
04 VBAの演算子を学ぼう
  エクセルの情報から一斉にメールを送信する
05 VBAの演算子を学ぼう
  テンプレートを使って自動で宛名入りメールを送信

第6章 広がるプログラミングの世界
AI時代に注目されるPython

01 プログラミングはオープンソースの世界
  サイバー空間は共有型社会
02
 広がるプログラミング言語の世界
  VBA以外のプログラミング言語 
03 シンプルなコードで読みやすい
  プログラミング言語Python の特長と有用性
04 基本構造は同じ
  Python も順次・反復・選択構造に変わりなし
05 なぜ人気があるのか
  Python が広がった背景にある技術の進歩
06 向き不向きはPython にもある
  Python にできること、できないこと
07 Python のその他の特長
  Python は1行ずつプログラムを実行するタイプ

略歴

小川公一郎(おがわ・こういちろう)
株式会社トリプルエーテクノロジーズ代表取締役。
1976年埼玉県生まれ。日本大学工学部機械工学科卒業後、独立系ソフトウエア開発会社勤務を経て2010年に独立。おもに中小企業向けに、販売管理や生産管理、会計管理などの基幹システムをコンサルティングから設計、開発、運用及び保守まで請け負う(アプリ開発やデータ連携サービスなども)ほか、WebサイトやLINEスタンプなどの制作も手掛ける。
  
福田浩之(ふくだ・ひろゆき)
株式会社ティー・エス・イー専務取締役、情報処理安全確保支援士。
1974年神奈川県生まれ。神奈川大学情報科学科卒業後、電機メーカー系ソフトウエア企業を経て、2001年に株式会社ティー・エス・イーの立ち上げに参画。現在は自動車業界や建設業界に顧客を持ち、おもに制御系ソフトウエアの提案を行っている。

●装丁・本文デザイン/竹内淳子(株式会社新藤慶昌堂)
●編集協力/亀谷敏朗
●校正/株式会社円水社

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