トップ > 新刊書籍 > 人生のしまい方

人生のしまい方 残された時間を、どう過ごすか

人生のしまい方
平方 眞 著
  • 書籍:¥1400(税別)
  • 電子書籍:¥1120(税別)
  • 四六判・並製/212ページ
  • ISBN978-4-484-20210-5
  • 2020.3発行
3,000人以上の人を看取った医師が語る、
安心して逝くことができる人生の終え方
「これでよかったんだ」と思える見送り方


書籍

Amazon 7net 楽天BOOKS TSUTAYAonline

電子書籍

Amazon kindle 楽天kobo honto Reader Store 紀伊國屋書店 BookLive

はじめに

 自分の人生がどのように終わるか、たいていの人はわかりません。終わりが近づいてきたときに見通しが立てられて、時間と気持ちの余裕があれば、死に対する準備は十分できるかもしれません。
 しかし、その余裕がないほど急に進む病気もありますし、時間があっても何もしないでいて、気づいたら目の前に迫っているかもしれない。そんなとき、人は「こんなはずじゃなかった」と思うでしょう。
 私は、人生の最後に「こんなはずじゃなかった」と思わないためにする会話は、すべて人生会議といっていいというくらいに、人生会議の幅をかなり広く考えています。
 この本には、私が緩和ケア医として向き合ってきた、たくさんの人との会話を書きましたが、いま振り返ると「あのとき話したことは人生会議だったな」「これも人生会議だね」と思うものがたくさんありました。
 ただし、人生会議の定義は一つには定まっていませんし、私の考えを押しつけようとも思わないので、この本では「人生会議」という言葉で会話をくくることはしませんでした。
 
 介護の現場で働く人たちが考える、人生のしまい方。
 緩和ケアに携わる医療従事者が考える、人生のしまい方。
 救急現場にいる医療従事者が考える、人生のしまい方。
 小籔千豊さんのポスターを見た一般の人が考える、人生のしまい方。

 これらすべてが少しずつ違っているのが現状で、それはそれでいいと思います。
 「延命治療はしたくない」とか、「最期はどこで過ごしたい」という医療や介護の話だけではなく、人生最期の希望を叶えることや、亡くなったあとに家族が困らないようにすることも、後悔のない、これでよかったと思える人生の締めくくりをするため、欠かすことのできない大切なことだと考えます。
 



目次

第1章 人生の最終段階を考える 

第2章 すればよかった! 人生をしまうための話し合い
 ケース1 家族が知らなかったエンディングノート
 ケース2 がんを受け入れられなかった家族 
 ケース3 もう家では看たくないという家族の叫び 
 【コラム① ケアマネジャーの役割】

 第3章 してよかった! 人生をしまうための話し合い
 ケース4 一人暮らしでも自宅で死ねますか 
 ケース5 家族に同じ苦労を味わわせないために 
 ケース6 家族みんなで旅行に行きたい 
 【コラム② 訪問看護師の役割】
 ケース7 肝臓の症状はギリギリに現れる 
 ケース8 子どもの記憶に残るまで生きていたい 
 ケース9 兄妹の和解を見届けて逝った母親 
 ケース10 夫婦のラストダンス 
  【コラム③ 介護福祉士の役割】

第4章 さまざまな、人生をしまう話し合い
 ケース11 認知症一人暮らしの在宅看取り 
 ケース12 退院時共同指導を人生に活かす 
 ケース13 88歳の夫を、84歳の妻が自宅で看取る 
 【コラム④ヘルパーの役割】
 


著者略歴

平方 眞(ひらかた・まこと)
愛和病院(長野県長野市)副院長。1962年東京都生まれ。山梨医科大学(現・山梨大学医学部)卒業。武蔵野赤十字病院、町立厚岸病院、自治医科大学血液内科を経て、94年に諏訪中央病院(長野県茅野市)に着任。訪問を中心にがん患者に対する緩和ケアを開始。2009年4月より現職。著書に『看取りの技術』(日経BP)、『医者とホンネでつきあって、明るく最期を迎える方法』(清流出版)、『がんになっても、あわてない』(朝日新聞出版)などがある。


●編集協力 菅 聖子
ブックデザイン 横須賀 拓
校正 株式会社文字工房燦光