タイプ別 怒れない私のための きちんと怒る練習帳

タイプ別 怒れない私のための きちんと怒る練習帳
安藤俊介 著
  • 書籍:定価1540円(本体1400円)
  • 電子書籍:定価1232円(本体1120円)
  • 四六判・並製/216ページ
  • ISBN978-4-484-22216-5
  • 2022.06.21発行

上手な怒り方は、自分を守る盾になる。

モヤモヤする出来事に遭遇したとき、うまく怒れないことはありませんか。
「笑って受け流す」と「ブチ切れる」の間には、たくさんの上手な怒り方が存在します。
怒るのが苦手なあなたも、この本を読んで上手な怒り方を身につけましょう。

この本では、怒るのが苦手な人を6つの動物タイプに分けて紹介しています。
あなたはどのタイプですか?

◆八方美人で誰からも好かれたい!
「イルカさん」タイプ

◆どうせ無理だと諦めちゃう、無力感を抱く
「ナマケモノさん」タイプ

◆水面下ではバタバタしているのに冷静を装う
「白鳥さん」タイプ

◆いつもビクビク…まわりの警戒を怠らない
「リスさん」タイプ

◆完璧主義で立派に見られたい見栄っ張りな
「シカさん」タイプ

◆瞬発力がないから、後からモヤモヤ
「コアラさん」タイプ

書籍

Amazon 7net 楽天BOOKS TSUTAYAonline

電子書籍

Amazon kindle 楽天kobo honto 紀伊國屋書店

はじめに

上手な怒り方は、自分を守る盾になる。

「私は怒れないタイプなのに、アンガーマネジメントが必要なの?」と思うかもしれません。
はっきりと言えますが、そんなあなたにこそアンガーマネジメントが必要です。

アンガーマネジメントは怒る必要のある時には上手に怒れて、
怒る必要のないことには怒らなくて済むようになることを目指す心理トレーニングです。

怒れない人がアンガーマネジメントを受けた方がよい大きな理由は、怒れないことで損をしているからです。

怒りは自分が大切にするものを守るためにある感情です。別名「防衛感情」と言われています。
怒ることで、大切なものを守れるのです。

ここで言う大切なものとは、考え方、価値観、あり方、生き方、立場、家族、友達など、あなたが大事にしたいと思っているものです。

あなたは怒れないがために、したくないことを押し付けられたり、傍若無人に振る舞われたり、失礼な物言いをされたりと、嫌な思いをしてきたでしょう。

上手に怒れるようになる(アンガーマネジメントができるようになる)ことで、今後そうした嫌な気持ちになるのを防げるのです。

目次

Chapter1 「怒れない人」のタイプ診断
■怒れない人のタイプ診断
■八方美人で誰からも好かれたい!
 ―イルカさんタイプ
■どうせ無理だと諦めちゃう、無力感を抱く
 ―ナマケモノさんタイプ
■水面下ではバタバタしているのに冷静を装う
 ―白鳥さんタイプ
■いつもビクビク…まわりの警戒を怠らない
 ―リスさんタイプ
■完璧主義で立派に見られたい見栄っ張りな
 ―シカさんタイプ
■瞬発力がないから、後からモヤモヤ
 ―コアラさんタイプ 
 
Chapter2 モヤモヤの正体をあばく授業
■「モヤモヤ」とは一体何のこと?
■なぜ「怒り」があるのだろう?
■怒ることの「メリット」とは?
■あなたのモヤモヤの「正体」とは?
■怒りが生まれる「仕組み」を知ろう
■正しさの象徴「~べき」「~はず」とは?
■あなたにとっての「正しさ」とは?
■正しさはどのように「作られて」いるの?
■正しさへの執着には「強弱」がある?
■あなたを「苦しめる」正しさとは?
■正しさへの執着はどう「生まれる」の?
■「恐怖感」はどんな時に大きくなる?
■あなたが「最も恐れている」ことは?
■「怒れない人」にアンガーマネジメントは必要?
■「怒れない人」の特徴とは?

Chapter3 ケーススタディ「怒り方」の選択肢
■ケーススタディで上手な「怒り方」を学ぼう
ケース1 人と比べられたら
ケース2 否定されたら
ケース3 決めつけられたら
ケース4 まねされたら
ケース5 マウントをとられたら
ケース6 自慢されたたら
ケース7 クソリプされたら
ケース8 話をさえぎられたら
ケース9 言い負かされたら
ケース10 論点をずらされたら
ケース11 上から目線で言われたら
ケース12 見下されていると感じたら
ケース13 実はバカにされていたと後から感じたら
ケース14 無理なお願いを押し付けられたら
ケース15 約束を破られたら
ケース16 期待通りに動いてくれない人がいたら
ケース17 付き合いたくない人と縁が切れないときは
ケース18 「女性なんだから〇〇しなさい」と言われたら
ケース19 年齢で区別されたら
ケース20 結婚・子どもについて言われたら
ケース21 笑顔や愛想のよさを強要されたら
ケース22 考えているのに相手に伝わっていないと思ったら
ケース23 気を使っているのに「気が利かない」と言われたら
ケース24 よかれと思ってしたことが迷惑がられたら
ケース25 がんばっているのに認めてもらえなかったら
ケース26 言いたいことが言葉にできないときは
ケース27 「考えすぎだよ」と言われたら
ケース28 「嫌ならそう言えばいいのに」と言われたら
ケース29 伝えようとしたのに「何が言いたいの?」と言われたら
ケース30 高圧的な相手がいたら
ケース31 相手の気持ちを気にしすぎちゃうときは
ケース32 反対意見を言えないときは
ケース33 すぐに謝っちゃうときは
ケース34 自分の気持ちを言おうとすると泣いちゃうときは

著者紹介

安藤俊介(あんどう・しゅんすけ)
 
 一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事。アンガーマネジメントコンサルタント。新潟産業大学客員教授。怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング「アンガーマネジメント」の日本の第一人者。アンガーマネジメントの理論、技術をアメリカから導入し、教育現場から企業まで幅広く講演、研修、セミナー、コーチングなどを行う。ナショナルアンガーマネジメント協会では15 名しか選ばれていない最高ランクのトレーニングプロフェッショナルにアジア人としてただ一人選ばれている。主な著書に『アンガーマネジメント入門』(朝日新聞出版)、『アンガーマネジメントを始めよう』(大和書房)等がある。著作はアメリカ、中国、台湾、韓国、タイ、ベトナムでも翻訳され累計 70万部を超える。

Twitter