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「面白い!」のつくり方

「面白い!」のつくり方
岩下智 著
  • 書籍:¥1500(税別)
  • 四六判・並製/260ページ
  • ISBN978-4-484-19221-5 C0030
  • 6.27発売予定
はたして「面白い」という漠然とした感覚、人によって違うパーソナルな感覚を「体系化」することができるのか !?
電通の現役アートディレクターが挑んだ結果……ぜひ本書でご確認ください。

書籍

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内容

SNSを使った言葉によるコミュニケーションや、写真や動画の加工・投稿などを通して誰もが自己表現をするのが普通になった現代。
みんなに「いいね!」と言われるものをシェアしたいと思ってはいるものの、面白い表現(=みんなに注目される魅力ある表現)をする自信なんてない、という人が大半ではないでしょうか。

本書はそうしたみなさんに向けて、「自分なりの」面白い表現を生み出すためのメソッドを提供します。

自分の面白さのツボがどこにあるのか知るための「面白さの地図」。
自分が無意識に惹かれている面白さを抽出するための「面白さの観察」。
そして、その面白さを言語化した「面白さの法則」。
これであなたも、自分ならではの「面白いアウトプット」ができるようになります!

仕事を、日常を、人生を、もっと楽しくしましょう。




はじめに

「面白いってなんだろう?」

 これは、私がデザイナーという職業についてから、ずっと悩み考え続けているテーマです。

 人は誰しも、無意識のうちに自分が「面白い!」と思うものに惹かれます。しかしながら、いざ何かを表現する側に立ってみると、面白いものを生み出すことの難しさに直面することが多いのではないでしょうか。それは、『「面白い」とはどういうことなのか』ということを、普段からハッキリと認識して生活しているわけではないからです。
 この漠然としたテーマを少しでも体系的に捉えることができれば、きっと表現活動のヒントになるのではないかと、私は考えました。この本では特に、「面白い表現とは何か」、「面白い表現をするにはどうすればいいか」ということを、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

 ここでいう「表現」とは、何もクリエイターだけが行うものではありません。クリエイターではない人でも、実は普段から創造的な表現活動をしているのです。
 例えば、SNSで自分の撮った写真をシェアしたり、友達とチャットで会話したりするのは、多くの人がやっている表現活動です。「この写真はもう少しボカした方がカワイイかな」とか「こっちのスタンプの方がウケるかな」などと考えてコミュニケーションすることも、十分にクリエイティブな自己表現活動と言えるのです。特に、スマホが普及してからというもの、写真や言葉を使って自己表現をする機会が、昔に比べて多くなりました。

 他にも、毎朝その日にどんな服を着るか考えることや、家族のために晩御飯のメニューを考えること、取引先に事務的なメールを打つといったようなことでさえ、そこには何らかの自己表現があるはずです。もっと言えば、普段の何でもない会話でさえ、十分に自己表現活動であると言えるのです。こうした誰もが無意識に行なっている小さな表現活動の中に、少しだけでも「面白さ」をプラスすることができたら、きっと毎日がちょっと楽しくなるはずです。
 この本が、みなさんにとって毎日をより楽しく生きるためのヒントになれば幸いです。



目次

はじめに

第1章 面白いってなんだろう?

面白いことコンプレックス
面白さとコミュニケーション
そもそも「面白い」とはどういうことか
面白さのツボ

第2章 「面白さの地図」をつくろう

「面白さ」を分類してみる
面白さの基本「共感」
共感の反対「差別」
「笑える」と「趣がある」
共感による面白さ 「パロディ」「時事ネタ・内輪ネタ」「お約束」「連想」
差別的な面白さ 「ギャップ」「誇張」「比較」「タブー」
笑える面白さ 「ギャグ」「ダジャレ」「ユーモア」「皮肉」
趣がある面白さ 「じわじわくる」「よくできてる」「未知」「シュール」

第3章 「面白さの観察」をしてみよう

自分の「面白さのツボ」を見つけるには
自分が過去に表現したものを探す方法

第4章 「面白い! 」のつくり方

面白い表現をするためのステップ
「余裕」を持つ
「よそ見」をする
「観察」する

第5章 「面白さの法則」を見つけよう

自分が見つけた「面白さ」を「言語化」する
「法則化」する
「表現」する
「正解」との戦い
「関連づけ方」と「ずらし方」
「ずらし方」と「視点」

第6章 なぜ「面白さ」が必要なのか

「方法論」より「心構え」
社会の変遷と「面白さ」の可能性
「コンテンツ」の時代
「脱中央集権」と「分散化」
面白さの「多様性」について
面白さが世の中をもっと楽しくする

あとがき

〈参考文献〉


 


略歴

岩下 智(いわした さとる)
1979年 東京生まれ。筑波大学芸術専門学群視覚伝達デザイン専攻を卒業後、2002年電通に入社。以来、アートディレクターとしてグラフィック広告のみならず、TVCM、Webサイト、アプリ開発、プロダクトデザイン、サービスデザイン、ゲームデザインなど様々な仕事に携わりながら、自らイラストやマンガも描く。主な仕事に「Honda FIT」「KIRIN のどごし 夢のドリーム」「bayfm SAZAE RADIO」など。国内・海外の広告賞受賞多数。筑波大学非常勤講師。著書に「EXPERIENCE DESIGN」「IDEATION FACTORY」(どちらも共著/中国伝媒大学出版社)。
https://s-iwashita.myportfolio.com





●装画/著者
●装丁・本文デザイン/轡田昭彦+坪井朋子
●校正/円水社
●企画協力/森久保美樹(NPO法人 企画のたまご屋さん)