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アイデア発想法16 どんなとき、どの方法を使うか

アイデア発想法16
矢野経済研究所 未来企画室 著
  • 書籍:¥1200(税別)
  • 電子書籍:¥960(税別)
  • A5判・並製/128ページ
  • ISBN978-4-484-18215-5
  • 2018.3発行
ブレスト、マトリックス法、セブンクロス法……創造力を生み出す16のツールを、適用するシーンごとに紹介・整理。各発想法の「手順」と「活用フォーマット」付き。

書籍

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電子書籍

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内容

「どんなときに、どの発想法を使えばいいのか?」
にフォーカスして16の発想法を整理したアイデア発想本の新定番

使うべきアイデア発想法はケースバイケースである。
この認識から出発し、
日本を代表する市場調査会社の研究員たちが
実際の業務のなかで試行錯誤しながら
少しずつ培われてきた知見をまとめたのが本書です。

「どのようなビジネスシーンにおいても最適なアイデア発想法を見つけられるように編集しました。多くのビジネスパーソンに役立つ内容であると自負しています」(著者)



はじめに

 アイデア発想に関する良書は書店に数多く並んでいます。そのなかで、本書をお手に取っていただきありがとうございます。そんなあなたであれば、これまでもアイデア発想法について勉強した経験があるのではないでしょうか。実際に、学んだ発想をビジネスの現場で使ってみたことはありますか? それを成果につなげることはできましたか?
 大切なポイントは――
 どんなときに、どんな場面で、どの発想法を使えばいいのか?
 これを知らなければ、せっかくの知識も宝の持ち腐れになってしまいます。また、誤った使い方は誤った判断を招きかねません。かくいうわれわれも、少し前までその1人でした。
 市場調査やマーケティング・コンサルティングを本業とする仕事柄、アイデア発想法にはつねに関心をもち、いろいろな書籍や解説書を読みあさっていました。そして、一人前のアイデアマン(アイデアウーマン)に近づいている気になったものでした。
 ところが実際の仕事で、解説のとおりにアイデアを発想しようとしてもうまくいきません。解説に忠実に行えば、アイデア創出プロセスの体裁だけは整います。しかしながら、どのアイデア発想法を使っても「本質的なアイデア発想になってないないなぁ」と感じるケースがほとんどでした。
 よいアイデアが出てこないのは時の運もありますが、本質的なアイデア発想になっていないのは大きな問題です。われわれは、何が問題なのかを考え続けました。その結論として、「使うべきアイデア発想法はケースバイケースである」ということに至ったのです。そこで再度、さまざまな文献やWEBサイトなどで、どのようなときに、どのような発想法を使うのがよいのかを調べました。しかし、具体的な回答を得ることはできません。
 そこからは試行錯誤の連続。そのなかでマーケティングリサーチという実際の業務において、少しずつ培われてきた知見をまとめたものが本書の内容です。
 つまり、本書はこれまでのアイデア発想法の使い方についての解説書とは違い、「どのようなときに、どのような発想法を使えばいいのか」にフォーカスしたものです。
 一般的にアイデア発想法は、新事業や新商品のアイデアを考えるときに使われるものというイメージが強いでしょう。しかし、課題解決の方法を考えたり、業務改善のアイデアを求められたりするのは、企画系の部門だけではありません。生産管理や調達、営業や顧客管理、物流や管理部門を含むすべての業務部門において「創造的なアイデア発想力」は不可欠であり、今後ますますその重要性は増していくことでしょう。
 本書はこうしたことを念頭に、どのようなビジネスシーンにおいても最適なアイデア発想法を見つけられるように編集しました。多くのビジネスパーソンに役立つ内容であると自負しています。
 合計で16のアイデア発想法を紹介しています。そのうちアイデアを出すための方法が13、出てきたアイデアを整理する方法が3つです。アイデア発想は、アイデアを出す過程と整理する過程が1セットになってはじめて機能することから、タイトルではまとめて『アイデア発想法16』としています。
 第1部でアイデア発想の考え方やポイントを解説し、第2部でひとつひとつの発想法の使い方について詳しく説明しています。理解しやすいように、主として新事業や新商品のアイデア発想シーンを想定した表現としていますが、事業や商品を何かの提案や活動と置き換えれば、これに限らず広く活用できるはずです。そして第3部では、すぐに実際のビジネスで使えるようにフォーマットを用意しました。
 最後にもうひとつだけお伝えします。本書の内容を理解し、実践したとしても必ず優れたアイデアが出てくるとはかぎりません。よいアイデアが出るためには運も必要です。アイデア発想法は、その確率を高めるためのものともいえます。しかし、ただ待っているだけでは運はやってきません。最大限努力してこその運なのだということを、あらためて思い出していただければと思います。
 あなたのこれからのビジネスやキャリアデザインに、本書の内容を十分に役立てていただけることを願っています。

矢野経済研究所 未来企画室

目次

はじめに

第1部 ビジネス創造力とアイデア発想のポイント

1 AI時代だからこそ必要なビジネス創造力 
  単純作業がAI やロボットに置き換わる時代 
  「これまでにない何か」を思考によって生み出す 
  アイデア発想法によって創造力を強化する 
2 すごいアイデアが生まれるメカニズム 
  ポイントは「アイデアの種」を見つけること 
  アイデアの種を構成する4つの要素 
  アイデアを発想する3つのポイント 
3 どんなとき、どの発想法を使えばいいか 
  まず前提条件を確認する 
  アイデアの「発散」と「収束」を行う

第2部 こんなとき、この発想法でアイデアを出す

1 ゼロから検討を始めるときに使う発想法 
  アイデアの内容に関する判断は後回し 
  自由に多くのアイデアを出す「ブレインストーミング」 
  ――思いつきをためらわず口に出す
  自由なアイデアを紙に書き込む「ブレインライティング」 
  ――参加者全員に均等にアイデアを求める
  アイデア出しに行き詰まったときに使う「ゴードン法
  ――常識にとらわれないアイデアを導き出す
2 議論がかみ合わないときに試す発想法 
  6色の帽子を使って論点を絞り込む「シックスハット法」 
  ――効率的に発想していくために
  ――6つの視点でアイデアを検討する
  ――既存ビジネスに関して新しいアイデアを生み出す
3 近接するアイデアから連想する発想法 
  枠をアイデアで埋めていく 
  8つのマスにアイデアを埋めていく「マンダラート法」 
  ――中心に検討するテーマを書く
  途切れない連想でアイデアを発展させる「はちのすノート」 
  ――「これは!」というアイデアは特殊なマスに書き込む
  2つの軸をかけ合わせて検討領域を絞る「マトリックス法」 
  ――縦横の軸がクロスした範囲でアイデアを検討する
4 商品企画の検討に最適な発想法 
  視点を多角化・多様化させる 
  9つの質問でアイデアを発想する「オズボーンのチェックリスト」 
  ――すでにある商品・サービスを改善する
  7つに絞った質問でアイデアを発想する「SCAMPER法」 
  ――オズボーンのチェックリストを改良した発想法
  技術的なアイデアの発想に使う「TRIZ法」 
  ――40のうち必要なリストを活用する
5 「欠点」「希望」「特性・属性」からアイデアを考える 
  着眼点をひとつに絞って発想する 
  思いつくかぎり欠点を書き出していく「欠点列挙法」 
  ――「誰にとっての欠点か」を意識する
  「あったらいいな」の視点から考える「希望点列挙法」 
  ――理想を明確にしてその実現策を考える
  商品特性などを細分化して検討する「特性列挙法」 
  ――サプライヤー視点でアイデアを練る
6 出てきたアイデアをうまく整理する方法 
  整理できないアイデアは切り捨てる
  バラバラのアイデアを整理する「グルーピング整理法」 
  ――出てきたアイデアをまとめて俯瞰する
  重要度に従ってアイデアを整理する「セブンクロス法」 
  ――重要なアイデアを「見える化」する
  ビジネスモデルの骨格を整理する「5W1H(7W3H)法」 
  ――検討が不足している点を明らかにする

第3部 アイデア発想の手順と活用フォーマット

  発想法その① ブレインストーミング 
  発想法その② ブレインライティング 
  発想法その③ ゴードン法 
  発想法その④ シックスハット法 
  発想法その⑤ マンダラート法 
  発想法その⑥ はちのすノート 
  発想法その⑦ マトリックス法 
  発想法その⑧ オズボーンのチェックリスト 
  発想法その⑨ SCAMPER法 
  発想法その⑩ TRIZ法 
  発想法その⑪ 欠点列挙法 
  発想法その⑫ 希望点列挙法 
  発想法その⑬ 特性列挙法 
  発想法その⑭ グルーピング整理法 
  発想法その⑮ セブンクロス法 
  発想法その⑯ 5W1H(7W3H)法 

おわりに

略歴

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長 水越 孝)
1958 年、矢野雅雄により創業。「調査能力をもって日本の産業に参画する」を経営理念に、国内外でリサーチ活動を展開する日本を代表する独立系市場調査機関。主要産業のすべてに専門の研究員を配置。フィールド調査に軸足を置いた現場本位のマーケティング情報とビジネス・ソリュージョンは、産業界から高い信任を得ている。

矢野経済研究所 未来企画室
2012 年、社長直轄の新規事業開発チームとして活動をスタート。〝顧客の未来を創造する〟をコンセプトに市場調査会社の枠を越えた新たなビジネス・モデルの開発に挑む。2018 年、既存の人材会社とは一線を画す〝ジョブオーディション〟型の採用支援サービス「SMARTER × SMARTER」(https://www.smarter2.biz/)を事業化、中堅企業・地方企業などの人材採用支援を開始した。

●執筆担当 
品川郁夫(しながわ いくお)未来企画室 上席マネージャー
矢野初美(やの はつみ)未来企画室 シニアアソシエート
●装丁・本文デザイン・DTP/富永三紗子
●編集/大屋紳二(ことぶき社)
●校正/円水社