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みんなでつくるAI時代 これからの教養としての「STEAM」

みんなでつくるAI時代
伊藤恵理 著
  • 書籍:¥1500(税別)
  • 電子書籍:¥1200(税別)
  • 四六判・並製/240ページ
  • ISBN978-4-484-18204-9
  • 2018.3発行
NASAなど、世界を舞台に航空管制研究の第一線で活躍する若手研究者が語る、これから大切になる基礎教養とコミュニケーション。AIがいち早く実用化されてきた“空の交通整理(航空管制)”の世界。科学の実用化には、プロジェクトに関係する個人、官民の研究機関、企業などの立場や枠組みを超え、着地点に漕ぎ着けるタフな調整力が必要になる。

書籍

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電子書籍

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内容

AI以前には戻れないわたしたち。未来をどうサバイブする?

● 科学的教養=真実とファンタジーを区別する力
● 読解力=国語が苦手なAIを超える想像力
 
これからのコミュニケーションに必要な基礎教養「STEAM」とは、“S(科学:Science)T(技術:Technology)E(工学:Engineering)A(美術:Art)M(数学:Mathematics)” を指す。すでに欧米では、「STEAM」教育に力を入れている。

AIが普及した世界では、ますます国籍や人種、ジェンダー、文化、官民の組織、企業、研究機関など、さまざまな立場の枠組みを超えたコミュニケーションが必要になる。その際に、助けとなるのが「STEAM」を備えた人材だ。

「空はひとつ」をモットーに、安全でスムーズな「空の交通整理」を担う「航空管制」の研究を続けている著者は、国際的なプロジェクトで科学を実用化するために、タフな調整をこなしてきた。そうした自身の経験や、周囲の研究者やビジネスパーソンの手法、そしてさまざまな文献から得た、コミュニケーションの極意をつづったのが本書である。

さまざまなアプローチで科学を社会に最適化していく科学者たちの態度からは、社内外での企画やプロジェクトの実現といったビジネスの現場のほか、地域コミュニティ、さまざまな会合など、多くの利害を持つ者が集う場で、何かを実現する際に学べることが必ずある。

著者

伊藤恵理(いとう・えり)

1980年京都府生まれ。東京大学大学院博士過程修了(航空宇宙工学専攻)。ユーロコントロール実験研究所、オランダ航空宇宙研究所、NASAエイムズ研究所などを経て国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 電子航法研究所 主幹研究員に。日本学術会議の連携会員や、国際航空科学会議(ICAS)の若手アカデミー委員長も務める。「空はひとつ」をモットーに、21世紀の航空管制を研究している。著書に『空の旅を科学する』(河出書房新社、2016年)がある。2012年TEDxKyotoに登壇。東京大学大学院での特別講義や、企業等での講演も多数こなす。

目次

はじめに

第1章 AIはわたしたちの存在を脅かすのか?


■ シンギュラリティ――ドラえもんとの遭遇
■ 「ビッグデータ」が宝の山である理由
■ ビッグデータ分析で成長するAI
■ もし「トランス・ヒューマニスト」が「シンギュラリティ」を語ったら
■ 「AI時代の社会」をデザインする
■ 「テクノ・パニック」にご用心
■ AIやロボットは、人間の仕事を奪うのか?
■ 重要になる文系・理系を超えた教養――STEAM教育
■ ヒトとAIは協働する
■ フレーム問題――「変なホテル」のロボット従業員
■ AI時代に活きるのは「想像力」という武器
■ AI時代、人類の未来は明るいのか?
■ 人類滅亡の危機「ペトロフ事件」
■ シンギュラリティが社会を変えるスピードは?
■ AI時代に求められる人材像

 
第2章 みんなでつくるAI時代の社会システム

■ 新しい科学技術の実用化プロセス
■ NASAの技術を社会につなぐ① ――議会にのり込んだ男
■ NASAの技術を社会につなぐ② ――三歩進んで二歩下が る
■ TOPAZ―技術を社会システムに適応する方法
■ 技術の実用化のカギはステークホルダーの理解
■ 「チーム」と「グループ」は似て非なるもの
■ アポロ計画から学ぶ「チームの仕事」――人類を月に運んだプロジェクト・マネジメント
■ リーダーは使用人タイプ⁉
■ AI時代の科学技術プロジェクト① ――空の旅のAI革命
■ AI時代の科学技術プロジェクト② ――空と地のオートメーションを連携させ る
■ AI時代の科学技術プロジェクト③ ――ビッグデータで交通渋滞を解消する

 
第3章 AI時代の対話力になる基礎教養「STEAM」

■ 科学者になってよかったことは?
■ 一般教養としての科学リテラシー
■ 科学の起源はサバイバル術だった
■ ガリレオの発見
■ 米国発の「STEAM」教育
■ 東ロボくんプロジェクト―AIは東大に合格できたのか?
■ マイケル・ムーア監督を驚かせたフィンランドの教育現場
■ 経験の「輪切り」と洞察力
■ STEAMに必要な7つの評価軸
■ 評価する「目」を養う材料
■ 「美しさ」とはなにか?

 
第4章 AI時代に求められる科学的思考力の鍛え方

■ 理系の子の頂点――インテル国際学生科学フェア
■ 大人たちとの出会いが少年を育てた
■ 反骨精神と正義感が少女を駆り立てた
■ ダサい科学を芸術したイケてる女子
■ 理系のビジネスパーソンが活躍する時代のスキル
■ 科学的な思考方法
■ 「ひらめき」は偉大なる「○○ 」?
■ 帰納・演繹・アブダクション
■ その問題はパズルか? それともミステリーか?
■ サイコパスすれすれの男
■ 科学する姿勢――神経科学者が命の危機のなかで得た果実
■ 真実とファンタジーを区別する
 
 
第5章 教養を身につければAI時代の舞台は世界になる

■ 世界を舞台に考えると可能性が広がる
■ 権利の主張とは他者を尊重すること
■ 「交渉力」を武器にする
■ 権威になるために、権威を論破せよ
■ 突破に必要な4要素――「目先」「口先」「手先」そして「胸先」
■ エキスパートになるための「1万時間の法則」
■ 過酷な努力をどう考えるか?
■ 不断の情熱を育む場をつくるには
■ スピードメンタリングという方法
■ 科学的教養があれば、世界と向きあえる
■ 批判は歓迎せよ――見解を持つ者こそ話すに値す る
■ みんなでつくるAI時代――さあ、踊りの輪に加わろう
 
おわりに