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12歳までに「自信ぐせ」をつけるお母さんの習慣

12歳までに「自信ぐせ」をつけるお母さんの習慣
楠本佳子 著
  • 書籍:¥1300(税別)
  • 四六判・並製
  • ISBN978-4-484-17238-5 C0077
  • 12.20発売予定
子どもに「正しい自信」があれば、勉強はもちろんのこと、生きる力をはぐくむことにつながります。どうしたら、子どもに自信をつけさせてあげられるか、そのためにお母さんができることをお教えします。

書籍

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内容

子どもが「正しい自信」を身につけるには、お母さんが自信を持つことが大切です!

『12歳までに「勉強ぐせ」をつける お母さんの習慣』に続く第二弾!
子育て経験×家庭教師&塾講師経験がある著者だからわかる、自分から勉強しだす子に共通すること。それは「お母さんが自信を持っているか」でした。

子どもの自信をはぐくむだけでなく、お母さんも一緒に成長していくために、できることをお伝えします。

はじめに

2016年12月に上梓した『12歳までに「勉強ぐせ」をつけるお母さんの習慣』(CCCメディアハウス)は、わたしにとって初めての著書でしたが、おかげさまで
多くの方に手に取っていただき、いまでも増刷を続けています。

アマゾンのレビューも含め、いろいろな感想や反響をいただいているのですが、なかでも「子どもへの思いがものすごく伝わってくる」という声を聞けたことは、非常にうれしかったです。著者として、かなり気をつけた点だからです。

わたしの知り合いなどはさぞかし厳しいことが書いてあるに違いないと思っていたらしく、「こんなに愛情いっぱいの本だと思わなかった!」と驚いたようです。でも、そういう方がまわりの人たちにもすすめてくださり、より多くの方に読んでいただけることとなりました。感謝しています。

2冊目となる今回の本では、子どもの「自信」について考えたいと思います。自信は、子どもだけでなく大人にとっても大切なものですが、そもそも、どうして自信をつけることが必要なのでしょうか?

もしかすると、「子どもがもっと勉強ができるようになれば、自然と自信もつく」と思っているお母さんがいるかもしれません。もっと運動ができるようになれば、もっと友だちがたくさんできれば……というふうに。
 
でも、わたしは反対だと思います。

自分に自信をもっていないと、新しいことに挑戦しようという気持ちが湧いてきません。失敗することを恐れたり、「どうせ自分には無理だから」と、やる前から否定
したりして、「やってみよう」という気になれないのです。

それは勉強も同じです。「どうせぼく(わたし)なんて」と思っていると、自分から進んで勉強しようなんて思えません。そういう気持ちでしか勉強できない子どもは、当然のように、伸びていきません。

だから、どんどん新しいことを学ぶ姿勢(つまり、勉強)を習慣づけるには、まず自信がないと始まらないのです。解答を間違えるとか、テストで悪い点を取るといった「失敗」を恐れることなく、果敢に取り組んでいくには、自信が欠かせません。

勉強にしろ運動にしろ、子どもの才能を伸ばしていくためには、たとえ失敗したとしても、そこでくじけることなく、「自分はダメだ」「自分にはできないんだ」というふうに自己否定しないことが、何よりも大切です。

と言っても、あなたの子どもを「(何の根拠もないのに)自信だけはたっぷりある」というナマイキな子どもに育ててほしいわけではありません。そうではなくて、「できるかどうかわからないけど、やってみよう」「自分にもできるかもしれない」というチャレンジ精神をもった子どもに育ってほしいのです。

科学が進歩して、いまや人工知能(AI)が一般家庭にも入り込んできています。そんな時代で生きていくには、ただ言われたことをこなし、答えを見つけるだけでなく、自分で新しい発想を生み、それを実行していく勇気が必要です。その勇気のもととなるのが、自分の可能性に対する自信なのだと思います。

自信は、お母さんにとっても必要不可欠なものです。自分に自信がないあまりに、子どもに無理やり勉強させたり、とにかくたくさんの習い事をさせたり、というお母さんをよく見かけます。

その気持ちがわからないわけではありませんが、まずはお母さんが自信をもって、自分らしく生きることを考えましょう。自信をもつことは、そんなに難しくありません。ちょっと姿勢に気をつけるだけでも、不思議と自信が湧いてくる秘訣があります。

ぜひ、子どものためだけでなく、あなた自身のことも考えながら、本書を読み進めてほしいと思います。

前作が発売されて少したったころ、ある中学生がメディアを賑わせるようになりました。史上最年少でプロ将棋棋士になり、そこから公式戦29連勝という大記録を打ち立てた藤井聡太くんです。

彼の、(当時)中学生とは思えない落ち着きぶりと集中力に注目が集まり、その源はどうやら「モンテッソーリ教育」にあるらしいと、テレビなどで大きく紹介されました。そこからモンテッソーリ教育に関心をもった読者もいらっしゃるでしょう。

何を隠そう、わたしの子育てにもモンテッソーリ教育が大きく影響しています。娘が3歳のころ、夫の転勤で引っ越した先で近所の幼稚園に入れたところ、そこがモンテッソーリ教育を取り入れていたのです。

わたしはずっと、子どもがラクに楽しく勉強できて、かつ学力を伸ばせる方法はないかと考えていました。だから、その幼稚園でモンテッソーリ教育を知ったときは、これこそわたしが探していたものだと思ったものです。

モンテッソーリ教育は子どもの自立心や自主性をはぐくむと言われていますが、そのもとになっているのは「観察」ではないかと、わたしは思っています。

子育てに熱心なお母さんほど、「うちの子はこれが好きなはず」「これはできるけど、あれはできない」と決めつけがちですが、大切なのは子ども自身が選ぶことです。

だからと言って、子どもがやりたいことだけをさせるのもよくありません。なぜなら、子どもは知らないことだらけだからです。子どもの狭い世界の中だけで「好きなこと」「やりたいこと」を探させると、せっかくの可能性をつぶしてしまったり、もっとすばらしい可能性に出合うきっかけを失ってしまうことになりかねません。

いちばん近くで見ているお母さんが、子どもをじっくりと観察することが大切です。子どもが興味をもつものを探りながらも、時には新しいものを見せたり、ふだんと違った挑戦をさせたりすることで、子ども自身も気づいていなかった興味や好奇心を発掘し、可能性を広げてあげることが必要なのだと思います。

わたしも、またすぐに引っ越すことになり、こうなったら自分でやるしかない!と決意して始めたのが、娘と3歳下の息子を、とにかく観察することでした。そうして試行錯誤をしながら、独自の子育てメソッドが出来上がっていったのです。

前作と今回の本について、「これがモンテッソーリ教育です!」と言うつもりはありません。モンテッソーリ教育をわたしなりに吸収し、ほかの脳科学や心理学なども取り入れて、家庭や塾・家庭教師という子育ての現場で実践していったものです。

子どもの自信をはぐくみ、もっている可能性を最大限に伸ばしてあげたい――そう願うお母さんの一助となりますように。

もくじ

はじめに

1章 子どもの未来を作る勉強法の見つけ方
 
お母さんのやり方はもう古い?かもしれません
子どもを見ていれば、テストの結果は見なくてもいい
「8 0点でいい」は禁句。もっと子どもの可能性を伸ばそう
「ふつう」でよくても、「ふつう」を目指してはいけません
家で勉強を教えるお母さんの心強い味方
睡眠不足では勉強しても頭に残らない
眠たい子どもに勉強させるのは無理、無理
子どもの体調に合わせて臨機応変に学ばせる
「なんで勉強しないといけないの?」と子どもに聞かれたら
1 2歳までに「生きていく力」を育てる
1 2歳までに「勉強」を習慣にする


2章 子どもの可能性を発見する、習い事、ゲーム・スマホ、友だち……との上手な付き合い方

子どもの体調に合わせて臨機応変に学ばせる
「なんで勉強しないといけないの?」と子どもに聞かれたら
1 2歳までに「生きていく力」を育てる
1 2歳までに「勉強」を習慣にする
「とりあえず」なら、習い事をさせる意味はない
子どもが望んでも過密スケジュールはダメ
意外な習い事が子どもの未来を作ることもある
お母さんの声で子どもは英語に興味をもつ
その習い事は、子どもの将来のためになりますか?
ゲームやスマホをやめさせるのは親のケジメ
「ゲームに夢中になるな」というのは無理な話
お母さんもちょっとゲームをしてみては?
もっと「先」を見てスマホと付き合いましょう
友だち付き合いも親がブレないことが大切
学校以外のところにも友だちを作っておく


3章 子どもがぐんぐん伸びていく家庭の作り方
 
子どものしつけは夫婦で棲み分けましょう
夫婦の悪口は言わない。子どもにはオアシスが必要
きょうだいは、とにかく上の子に気を遣う
小さな子どもにだって男女の差はある
夢中で遊びながら片づけなんてできません
ルールを破ったときがしっかり話し合うチャンス
お母さんの本音をもっと子どもに伝えてみよう
本当に聞いてほしいことはタイミングを見て静かに言う
子どもが理解できるような言い方を探る


4章 未来をつかむ、子どもの自信のはぐくみ方
 
チャレンジする気持ちが自信につながる
自信のある親子が世の中を明るくする? 
話を聞くことが、いちばんの愛情表現になる
いい姿勢は自信をはぐくむ近道に
自信が、生きていく力になる
けっして「支配」しない。でも、ちゃんと導いてあげる
子どもに効く魔法の言葉「お母さんはこれが好き」
毎日の会話が子どもの未来を作っている
両極端はダメ。子育ては「ほどほど」に


5章 子どもを伸ばす、お母さんの自信の育て方
 
「勉強しなさい」よりも子どもがいちばん嫌いな言葉
お母さんが変われば、子どもの未来が変わる
子育てはあっという間。だからこそ、もっと先を見ましょう
いつでも逆転できる親子関係を築いておく
お母さんの自信も、まずは姿勢からでOK 
ママ友との関係が子どもの未来を暗くする
好きなものがあれば、もっと自分が好きになる
子どもに依存することなく自分の人生を生きる
何よりも子どもの愛をつかむもの

おわりに

略歴

楠本佳子(くすもと・よしこ)

「こどもみらい塾(岡山)」塾長。岡山県在住。広島大学附属福山高等学校、東京理科大学薬学部卒業後、研究所に勤務。家庭教師1 5 年、塾講師4 年ものキャリアをもつ。東大生と早大生を育てた自身の経験と塾や家庭教師で幼稚園児から高校生まで教えた経験、さらにはモンテッソーリ教育、コーチング、心理学、脳科学の成果をまとめた独自の指導法をもとに、未就学児や小学校低学年、さらに高校生の保護者に子どもの生活、しつけ、健康、学習、受験、塾の選び方、進路にいたるまで個別相談を受けている。また、子どもには成績を上げる学習方法のアドバイスを行っている。
相談者からは、「具体的な方法を教えてもらえるので、すぐに効果が出る」との声が多く寄せられている。著書に、『1 2 歳までに「勉強ぐせ」をつける お母さんの習慣』( 小社刊)がある。
本文・カバーデザイン/ 藤塚尚子( I S S H I K I )
本文イラスト/ 坂木浩子

編集協力/ 土居悦子