アステイオン94
-
公益財団法人サントリー文化財団・アステイオン編集委員会 編
- 書籍:定価1100円(本体1000円)
- 電子書籍:定価1100円(本体1000円)
- A5判・並/304ページ
- 978-4-484-21216-6
- 2021年5月発行
アステイオン /
【特集】再び「今、何が問題か」
2012年5月発行の『アステイオン』76号では、「今、何が問題か」を
特集テーマに、新たに発足した編集委員会のメンバー全員が論考を寄せた。
「今」とはいつなのか、「問題」とは何を意味するのか?
ほぼ10年たった今。編集委員会を再編成したのを機会に、再び
「今、何が問題か」を新旧の編集委員の全員が語ることで新委員を
読者に紹介するとともに、改めて「今」を問いたい。
田所昌幸/中西寛/岡本隆司/武田徹/土居丈朗/張競/苅部直/待鳥聡史/池内恵
【論考】
北岡伸一/渡辺将人/相良祥之
目次
【特集】再び「今、何が問題か」
巻頭言・・・・・・田所昌幸
品位ある社会の構築に向けて
・・・・・・中西寛
中国の問題、中国という問題
・・・・・・岡本隆司
言と行、言と文――二重の不一致について
・・・・・・武田徹
通貨と実体経済の異常な関係――ポスト・コロナにインフレの種
・・・・・・土居丈朗
疾走する技術に引き裂かれた社会と文化の行方
・・・・・・張競
未来を失ったわれわれの希望――「ここちよい停滞」のあとに
・・・・・・田所昌幸
文系と「価値」、文系の「価値」
・・・・・・苅部直
専門知の居場所
・・・・・・待鳥聡史
歴史としての中東問題
・・・・・・池内恵
「インド太平洋の世紀」に
・・・・・・細谷雄一
■論考■
西太平洋連合を構想する
・・・・・・北岡伸一
民主主義をめぐる「トランプのジレンマ」
・・・・・・渡辺将人
危機管理としての日本のコロナ対応
・・・・・・相良祥之
■世界の思潮■
牛疫との闘いに見るウイルス制覇のヒント
・・・・・・詫摩佳代
香港デモの語れない話を語る
・・・・・・安田峰俊
印中国境問題――深層を読み解くためのチベット・ファクター
・・・・・・笠井亮平
弱き者よ、汝の名は白人男性作家なり?
・・・・・・野崎歓
■時評■
建築に見る日本文化論
・・・・・・高階秀爾
取り違えられた記憶
・・・・・・渡辺裕
クツヌギ
・・・・・・藤森照信
新型コロナウイルスワクチン事情
・・・・・・新妻耕太
他者理解のためのしんどい日々
・・・・・・濱野ちひろ
ニュースの見出しと「言葉の実習」
・・・・・・古田徹也
人がいいのにもほどがある
・・・・・・奥本大三郎
■写真で読む研究レポート■
「生命循環」を祈る「渦巻」――ユーロ=アジア文明を架橋する文様芸術
・・・・・・鶴岡真弓
博物学者・南方熊楠と学術賞の効能
・・・・・・志村真幸
■連載■
第7回夢を種蒔く人・厨川白村――英語教師から新進気鋭の評論家へ(下)
・・・・・・張競